料理スペースが広くなる！「キッチンの断捨離」成功法

汚部屋を見ると片づけずにはいられないお節介なエディター・ぷり子。汚部屋読者を愛ゆえの毒舌で叱りつけながら美部屋に変身させるのが生き甲斐。座右の銘は「昼間からビール」、「ズボラでもラクして片づく部屋」作りがモットー。最近へちゃむくれた娘を出産し、へちゃ子と名付けた。

築50年近い古い物件をリノベーションしたぷり子の自宅。「料理の効率をアップさせるようサッと取れる収納にしたのよ。それからね〜」と自慢気に語り出しました。話が長くなるので割愛。

さて、自宅キッチンは思い通りにしているぷり子だけれど……。産後帰省したぷり子を待っていたのは、汚台所と化した実家のキッチン。

ぷり母も「なんだか料理しづらいのよね〜。どうしてかしらね〜」とお悩みの様子。ぷり母はちょっと天然キャラのようです。

「通路に置いているけど人が通れないのよね〜。困ったわ〜」とぷり母。色々と置き場を考えたけれどスペースがないのだという。

「帰省中に私が解決してあげる！」とまたもやぷり子のお節介が炸裂。「実家なんだからお節介焼いたっていいでしょ！　盛大にやるわよ！」と目を血走らせます。

「片づけのスタートは「全部出し」が基本。とにかく無心になって全部出すところから始めるわ」とぷり子。「こんなにたくさん入っていたのね〜」と驚くぷり母。

引き出しの中もすべて出してスッカラカンに。「せっかくの機会だから掃除しましょ」とぷり子。「大掃除みたいね〜」とぷり母。

「ちょっとおかーさん！　冷蔵庫から脱臭剤が10個以上も発掘されたわよ…」とぷり子。「あら〜ほんとね〜」とのん気なぷり母。「そんなことある！？と思ったあなた、意外と全部出さないと気づかない家も多いのよ」とぷり子。ちなみにケチャップとチューブからしは2本ずつ、マヨネーズは3本入っていた……。

「同じ種類のものを集めるのよ。こんなにグラスがあったなんて驚きじゃない？」とぷり子。「本当ね〜。一度にこんなにお客さんが来ることもないし、減らしてもいいわね〜」とぷり母。こうして必要なものを選択していく。

キッチン奥に冷蔵庫があるので、ぷり母の料理中にぷり父が冷蔵庫を開けに来ると通れなくて困っていたそう。

２段目の位置でノコギリで足をカットし、キャスター付きの台としてリメイク。「カウンター下にジャストフィットしたわ！　これで通路が空いたわよ」とウインクするぷり子。

モノが断捨離できて引き出しの中に余裕ができたので、炊飯器を収納。使う時に出すの？と思いきや、なんと、引き出しに入れたまま炊けるという。「これは蒸気が出ない特別な設計の炊飯器なんですって！」炊飯器前面に水タンクがついていて、蒸気を逃がす設計になっているそう。

調理やお茶を入れる際などに活用できる貴重なスペースのはずのカウンターだが、固定電話や財布などに占拠されていつも調理スペースが足りない状態だった。

工具を使用せずに取り付けられる有孔ボード「ドットウォール」を設置して、カウンター上に置きがちなものの収納場所を作る。

その名も「壁美人」。「有孔ボードとセットで届くのがありがたいわね。これを壁につけて、ドットウォールを掛けるだけで設置完了よ。なんてラクなのかしら！」とぷり子。

「マスクや鍵など、お出かけまわりのものをまとめて収納できるわよ。これで忘れ物や探し物も減るわね」とぷり子。「お父さんしょっちゅう探し物してるからよかったわ〜」とぷり母もうれしそう。

壁に収納場所を作ることで、カウンターに「ついチョイ置き」してしまうことを回避。「意識や習慣を変えるのはなかなか難しいもの。だったら無理なくできる収納に変えればいいのよ！」とふんぞり返るぷり子。置き場に困っていた電気ポットを置くスペースもできた。

専用の棚をプラスすることで、場所を取っていた固定電話をカウンターから浮かせることに成功！　「これがやりたかったのよう〜。私って天才！」とぷり子の自画自賛が始まります。シェルフブラケット（150タイプ）545円、シェルフ専用棚（151mm）3700円／アサヒ　

「メガネメガネ…」と１日に何回も探すぷり父のために、メガネの定位置を用意。「これはスマホスタンドフックなんだけど、メガネ置きにもいいでしょ。親孝行な娘ね、私って♡」と自らを褒めるぷり子。スマートスタンドフック 480円／アサヒ

「フックの上に名前シールを貼って自分の固定位置を決めたらよりいいわね」とぷり子。J型ミニフック（10本入）700円、J型シングルフック（10本入り）740円／アサヒ

カレンダーにメモする習慣のあるぷり父を見て、「ペンがすぐ側にあると便利でしょ」とぷり子。リングフック 350円／アサヒ

高い位置にある釣り戸棚は手が届きにくく、使いづらいことから活用できていなかった様子。

可動式の棚板は、手が届きやすい位置に変更。100均で下から取りやすい取っ手付きのケースをセレクトした。

洗った食器を入れるカゴを置くと作業スペースを占拠してしまうため、シンク内に伸縮式のカゴを入れているけれど、水しぶきがかかって洗った食器が濡れてしまったり、シンクが狭くなってしまい使いづらい状態とのこと。

「シンクに渡す伸縮タイプの洗いカゴは便利なようで意外と不便なのよね〜。好みが別れるところだけど……」とぷり子。今回は撤去し、代わりに正面に奥行きの浅い洗いカゴを２つ設置した。「シンクやシンク横のスペースが空いてよかったわ〜」とぷり母。

カウンター上はモノだらけ、料理の効率も悪かった。

モノが減り、定位置が定められたことで、自然に片づくキッチンになった。

ただでさえ狭い冷蔵庫までの通路に、レンジ台が立ち塞がっていた。

冷蔵庫までの通路もモノがなくなり、スムーズに通れるようになった。

通路に置かれていたモノがスッキリと収まったことで、広いキッチンに変化。「お母さんうれしいわ〜。ありがとうぷり子〜」と笑顔のぷり母。「お母さんが断捨離できたからだよ」と母を労るぷり子。母娘ふたりでキッチンに立つ時も楽しく料理できるキッチンに生まれ変わりました。

リビング、洗面所、押入れ…帰省中に実家じゅうを断捨離しまくるぷり子の続報をお楽しみに！

イラスト／miri
※断捨離®️はやましたひでこさんの登録商標です

※本記事に掲載された価格は税別です。