夏に行われるお盆とは?2021年はいつからいつまで|お墓参りに行けないときはどうすればいい?

  • 2021年07月22日公開

お盆と聞くと夏の連休をイメージする人が多いかもしれませんが、どんな意味があって、何をする日なのかご存知ですか?

日本の古くから伝わる習わしのお盆は、ご先祖様がこの世に戻ってくる期間のことです。では、実際に何をすればいいのでしょう。

そこで今回は、お盆の期間や何をすべき日なのかについて見ていきます。昨今、帰省ができず2021年のお盆もお墓参りができないという方のためのプランも紹介しているので参考にしてみてください。

2021年のお盆は8月13日から16日まで

2021年のお盆は8月13日(金)から16日(月)までです。組織や企業などがいう「お盆休み」は一般的にこの期間のこと。土日祝日関係なく、日にちは固定されています。そのため、お盆の前後が土日になった場合は5連休以上の大型連休となることも考えられるのです。

また、2016年には8月10日を「山の日」として新しい祝日として制定されました。このことで、大企業などでは8月10日から16日までを休みとするところもあり、土日を合わせて9連休とする企業もあるようです。

しかし、2021年はオリンピックの開催に伴い8月10日(火)の祝日は8月8日(日)に移動されました。数日間の有休を取得しなければ大型連休にはなりません。

お盆は基本的に8月13日(盆の入り)から16日(盆明け)までの4日間ですが、地域によって「新盆」「月遅れ盆」「旧盆」と3つの異なる期間が存在します。ここからは、この3つのお盆について見ていきましょう。

新盆|7月13日から16日

お盆は、中国の道教行事のひとつである「中元説」の日に行われていました。その日にちが旧暦(太陰暦)7月15日です。

しかし、明治時代には国際化を進める政府により、暦には新暦(太陽暦)が使われるようになりました。新暦が施行され、お盆の日にちをそのまま移行したのが新盆です。

期間は7月13日から16日に固定されており、東京や静岡、函館など一部地域では新盆にお盆を迎えます。

月遅れ盆|8月13日から16日

新盆から1か月遅れで迎えるお盆を「月遅れ盆」といいます。期間は8月13日から16日の固定。日本における一般的なお盆の期間で、ほとんどの家庭でお盆の行事が行います。

旧盆|その年によって異なる

旧盆は、現在でも旧暦に基づいて行われているお盆のことを言います。その多くは沖縄地方で、旧暦の7月13日から15日の3日間、お盆の行事を行います。地域によって、4日間行うこともあるそうです。

旧暦を新暦に直すと大きなズレが生じてしまうため、日にちはその年によって異なります。これは、旧暦は月の満ち欠けにより暦を定めているから。たとえば、2020年は8月31日から9月2日の期間がお盆でしたが、2021年は8月20日から22日までです。

お盆とは

お盆とは、夏に行われる仏教行事。ご先祖様や亡くなった方を供養する目的で行われます。正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、サンスクリット語では「地獄で逆さ吊りにされている苦しみから解放する」という意味があるそうです。

お盆になるとあの世からご先祖様の精霊いわゆる霊魂がこの世に戻ってくると言われています。火を焚いたりお供えをしたりしてお迎えしましょう。

地域によってお盆の期間は異なりますが、考え方やする事についてはほぼ違いはありません。

お盆には何をする?

お盆の準備や過ごし方は次のようなものがあります。

  1. お盆の前日までにお墓の掃除
  2. 13日に迎え火でお迎えします
  3. 精霊棚にお供えをする
  4. 14・15日は法要や供養の儀式を行う
  5. 16日に送り火でお見送りをします

ここからは、具体的に何をすればいいのかを見ていきましょう。

お盆の前日までにお墓の掃除

8月13日にご先祖様をお迎えするのであれば、12日までにお墓の掃除をしておきましょう。当日は親戚などが訪ねてくることも多く、準備で大忙しです。ご先祖様が気持ちよくこの世に来られるように余裕をもって掃除を進めましょう。

13日に迎え火でお迎えします

迎え火とは、ご先祖様が迷わずに戻ってこられるための目印になります。同じ役割を持つのが盆提灯です。

お盆の迎え火は玄関先やお墓で焚きます。焙烙(ホウロク)という素焼きのお皿の上でオガラと呼ばれる皮をはいだ麻の茎に火を灯しご先祖様を迎え入れるのです。

最近は迎え火が難しくなっているケースも多いので、その場合は盆提灯を灯して目印にしましょう。

基本的にお盆のお墓参りは13日に行いますが、必ず行かなければいけないというわけではありません。混雑を避けたり仕事の都合で行けなかったりする場合は、ほかの日にお参りをしましょう。大切なのはご先祖様や亡くなった方を供養するという気持ちです。

精霊棚にお供えをする

仏壇とは別に精霊棚を設けて、果物やお膳、盆花をお供えて飾り付けご先祖様をもてなします。お墓から戻ったらお線香をお供えしましょう。

お盆と言えば、キュウリやナスなどに割り箸を差した動物のようなお供え物「精霊馬」が有名です。キュウリは馬に見立てて「ご先祖様が早く来られるように」、ナスは牛に見立てて「帰りはゆっくりお帰りいただくように」という意味があります。

14・15日は法要や供養の儀式を行う

菩提寺に法要や供養の儀式を依頼します。お盆時期は非常に混雑するため、早めに予約しておきましょう。

また、関東には14日や15日にお墓参りをする風習も残っています。その地域の習わしに合わせてお墓参りをしましょう。ただし、日にちに囚われすぎるのもよくありません。少し遅れてしまっても問題はないので、余裕をもってお墓参りのできる日に訪れると感謝の気持ちをより伝えることができるでしょう。

16日に送り火でお見送りをします

16日はご先祖様があの世に戻られる日です。迎え火と同じ要領で送り火を焚き、お見送りをしましょう。

ヒント!お盆に飾るお花

お盆にお供えする花の本数は基本的に奇数がいいといわれています。3本の場合は、白・黄・紫。5本の場合は白・黄・紫・赤・ピンクで組み合わせることが多いでしょう。

花の種類はとくに決まりはありませんが、古くからお盆にお供えする花は自然の草花を摘んできたものという風習があったため、旬の花を選ぶのが慣わしです。

お盆にお供えする花でイメージするのが菊の花。日本の広いエリアで自生しており、散りにくく長持ちすることからお供えに適した花といえます。白い花を咲かせるユリはご仏前にふさわしく気品さもあり、お供え花として使うことも多い品種のひとつです。

ヒント!盆飾りの片づけは

盆飾りを片づけるタイミングは、送り火が終わってからです。しっかりとご先祖様を見送ってから片づけましょう。

お盆の最終日や翌朝と地域によって片づけるタイミングは異なります。さげた食べ物は、食べられるものは家族で頂きます。

生けたお花やその他処分しなければいけないものは、お清めの塩を振り、半紙などに包みごみとして処分します。翌年も使う飾りなどは、汚れをよく落としてから片づけておきましょう。

帰省できない場合のお盆の過ごし方!

昨今は新型コロナウイルスの影響や仕事が忙しくてお盆に帰省できないという人も多いでしょう。たしかに、ご先祖様がこの世に戻ってくるお盆の時期にお墓参りをするのは大切なことです。

しかし、必ずお盆にお墓参りをしなければいけない、というわけではありません。もしお墓に足を運べなかったとしても、心の中でご先祖様を思うことが大切。罰が当たったたり不幸になったりすることはないので、焦る必要はありません。

もしお墓参りに行かなくても最近ではさまざまなツールやサービスが展開されています。うまく活用してお墓参りに行けないときのプランを立ててみましょう。

実家へのリモート帰省

新型コロナウイルスの感染拡大により、実際に帰省はせずSNSなどのツールを使い、画面越しで家族と会話や飲食を行う「リモート帰省」が多く行われるようになりました。

お盆に帰省ができずお墓参りができない場合、リモートで繋いでもらい自宅で手を合わせてご先祖様を迎えてあげましょう。お線香をあげたりはできませんが、感謝の気持ちをリアルタイムで伝えることができますね。

墓参り代行の依頼

お墓の近所に親族がおらず、誰もお墓参りに行くことができない場合は、墓参り代行サービスに依頼するのもおすすめです。

お墓の掃除からお供え物の準備、お参りを代行してくれるサービスで、オンラインで繋いでくれる会社もあります。

サービス料は地域によって異なりますが、数万円~利用が可能です。少し高いと感じるかもしれませんが、自分たちや親戚が集まるときの交通費を考えると割安かもしれません。負担に感じる場合は、親族で折半してもらうのもいいでしょう。

ご先祖様に感謝の気持ちを伝えよう

今の自分があるのはご先祖様があってのこと。お盆になるとご先祖様はあの世から戻ってくるのでお墓参りをしてお迎えしてあげましょう。

お仕事や長期休暇で旅行に出かけるため、お墓参りができないという方もいるかもしれません。もしそうだとしても、お盆の時期にはご先祖様を思い感謝の気持ちを忘れることなく過ごせるといいかもしれませんね。

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