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2024年のお盆・お盆休みはいつからいつまで?迎え火・送り火の日、銀行や郵便局はやってる?

  • 2024年01月17日更新

お盆と聞くと夏の連休をイメージする人が多いかもしれませんが、どんな意味があって、何をする日なのかご存知ですか?

日本に古くから伝わる習わしであるお盆は、ご先祖様がこの世に戻ってくる期間のこと。実際に何をすれば良いのか、連休を長くする方法、お墓参りができない場合のプランなどを紹介します。

2024年のお盆は8月13日(火)から16日(金)まで

2024年(令和6年)のお盆は8月13日(火)から16日(金)までです。組織や企業などがいう「お盆休み」は一般的にこの期間のこと。土日祝日関係なく、日にちは固定されています。

そのため、お盆の前後が土日になった場合は5連休以上の大型連休となることもあります。

今年はお盆休みが9連休になる?

毎年8月11日が「山の日」ですが、2024年は8月11日が日曜日のため、12日(月)が振替休日になっています。
そのため、13日(火)〜16日(金)のお盆休みと合わせると、8月10日(土)〜18日(日)の9連休となります。

「お盆休み」中に病院、役所、銀行、ATMはやってる?

お休みは嬉しいものですが、「お店や施設もお盆休みで用事が済ませられない!」なんてこともありますよね。
とくに銀行や行政機関、病院はカレンダー通りのお休みのところが多いので事前に用事を済ませておきましょう。

※あくまで一般的な例であり、休日・祝日営業をしている施設もあるので個別にご確認ください。

病院・調剤薬局の休みは基本的にカレンダー通り

病院や調剤薬局のお休みはカレンダー通りのところが多いです。
カレンダー上でお休みなのは、10日(土)、11日(日)、12日(月/振替休日)。

ただし、特に個人病院などは個別に休日を設定しているところも多いので、個別に確認しましょう。世間と同じようにお盆休みをとる病院もあれば、お盆期間中は営業して代休をとるところもあります。

役所などの行政機関は休みは基本的にカレンダー通り

病院と同じく、区役所や市役所などの行政機関も基本的にカレンダー通り。カレンダー上でお休みなのは、10日(土)、11日(日)、12日(月/振替休日)。

最近ではマイナンバーカードを持っていればコンビニでも証明書などの入手が可能となりましたが、すべての証明書が取得可能というわけではありません。

住民票や戸籍証明書はコンビニの自動発行システムを ※条件あり

住民票や戸籍証明書が必要なのに、連休前に役所で発行し忘れてしまった場合。コンビニの自動発行システムで発行できる可能性があります。

ただし、お住まいの市区町村が、コンビニ交付サービスを提供していることなどの条件があるので、地方公共団体情報システム機構が運営している下記のサイトで確認してみてください。

▽利用条件はこちらで確認
サービスご利用前の準備|コンビニエンスストア等における証明書等の自動発行

▽取得の手順はこちらで確認
証明書の取得方法|コンビニエンスストア等における証明書等の自動発行

銀行の窓口はカレンダー通りお休み・ATMは利用可能

銀行の休みもカレンダー通り。**基本的には10日(土)、11日(日)、12日(月/振替休日)。は窓口が空いていません。しかし、休みとなるのは窓口のため、ATMは利用可能。コンビニにもATMを設置している店舗が多いので入金・出金の心配はありません。

しかし、連休中にシステム変更を行う金融機関もあり、ATMが一時利用できなくなる場合もあります。また、システム障害などが連休中に起きると復旧までに時間がかかってしまう可能性も考えられるので、大事な手続きがある場合は連休前に済ませておくと安心。

入金・出金はATMを利用しよう

入金・出金は連休中であってもATMで行えます。手数料は時間帯によって異なるので、下記にまとめた公式サイトからチェックしてみてください。

コンビニATMの手数料

入金・出金をしたい金融機関を選択していくと利用時間と手数料が確認できます。

セブン銀行ATM
ファミリーマートではE-net、ゆうちょATM
ローソン銀行ATM

金融機関のATMの手数料

全ての銀行の紹介は難しいので、都市銀行の5行とゆうちょ銀行のATM手数料公式ページを紹介します。

三菱UFJ銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
りそな銀行・埼玉りそな銀行

ゆうちょ銀行

郵便局は窓口も配達も基本的にカレンダー通りお休み

郵便局はカレンダー通り土日祝日がお休みです。もちろんポストに投函はできますが、配達は連休明けになります。

2021年から普通郵便とゆうメールの土曜日配達が休止となりました。土日祝日でも配達される郵便物はこちらにまとまっています。

2023年度の祝日等における郵便物等の配達

どうしてもすぐに配達したいものはバイク便などを利用

郵便よりかなり高くつきますが、どうしても連休中に配達しなければならない場合はバイク便などのサービスがあります。土日祝日も営業しているどころか、24時間・年中無休で受け付けてくれるサービスも。

仏教行事の「お盆」の期間は地域によって違う?

「お盆休み」は全国的に8月13日(盆の入り)から16日(盆明け)までの4日間ですが、迎え火や送り火をする仏教行事としてのお盆は地域によって異なります。

地域により、「新盆」「月遅れ盆」「旧盆」と3つのお盆期間が存在します。ここからは、この3つのお盆について見ていきましょう。

新盆(7月盆)は東京などの一部地域のみ。7月13日から16日まで

お盆は、中国の道教行事のひとつである「中元説」の日に行われていました。その日にちが旧暦(太陰暦)7月15日です。

しかし、明治時代には国際化を進める政府により、暦には新暦(太陽暦)が使われるようになりました。新暦が施行され、お盆の日にちをそのまま移行したのが新盆です。

期間は7月13日から16日に固定されており、東京や静岡、函館など一部地域では新盆にお盆を迎えます。

月遅れ盆(8月盆)は全国的に多く見られる。8月13日から16日まで

新盆から1か月遅れで迎えるお盆を「月遅れ盆」といいます。期間は8月13日から16日の固定。日本における一般的なお盆の期間で、ほとんどの家庭でお盆の行事を行います。

旧盆は沖縄地域や南西諸島。その年によって異なる

旧盆は、現在でも旧暦に基づいて行われているお盆のことを言います。その多くは沖縄地方で、旧暦の7月13日から15日の3日間、お盆の行事を行います。地域によって、4日間行うこともあるそうです。

旧暦を新暦に直すと大きなズレが生じてしまうため、日にちはその年によって異なります。これは、旧暦は月の満ち欠けにより暦を定めているためです。たとえば、2021年は8月20日から22日の期間がお盆でしたが、2022年は8月10日から12日までです。

お盆とは?由来となるのは盂蘭盆会(うらぼんえ)

お盆とは、夏に行われる仏教行事。ご先祖様や亡くなった方を供養する目的で行われます。正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、サンスクリット語では「地獄で逆さ吊りにされている苦しみから解放する」という意味があるそうです。

お盆の由来について、 飯倉晴武さんの著書『日本人のしきたり』で詳しく紹介されています。

盂蘭盆会は、釈迦の弟子である目蓮が「死んだ自分の母親が、餓鬼道に落ちて逆さ吊りの罰を受けて苦しんでいますが、どうしたら救われるでしょう」と釈迦に教えを請うたところ、「七月十五日に供養しなさい」といわれた、という話に由来します。そこで目蓮は、この日に手厚く母親の供養をしたところ、母親は救われて極楽浄土に行くことができたことから、盂蘭盆会の行事が生まれたといわれています。
この盂蘭盆会の行事が日本に伝わり、独自の祖先信仰と融合して、日本ならではのお盆の習慣がつくられていきました。

飯倉 晴武(2017)「日本人のしきたり」青春新書インテリジェンス

お盆になるとあの世からご先祖様の精霊、いわゆる霊魂がこの世に戻ってくると言われています。火を焚いたりお供えをしたりしてお迎えしましょう。

地域によってお盆の期間は異なりますが、お盆への考え方やする事についてはほぼ違いはありません。

お盆には何をする?

お盆の準備や過ごし方は次のようなものがあります。

  1. お盆の前日までにお墓の掃除
  2. 13日に迎え火でお迎えする
  3. 精霊棚にお供えをする
  4. 14・15日は法要や供養の儀式を行う
  5. 16日に送り火でお見送りをする

ここからは、具体的に何をすればいいのかを見ていきましょう。

お盆の前日までにお墓の掃除

8月13日にご先祖様をお迎えするのであれば、12日までにお墓の掃除をしておきましょう。当日は親戚などが訪ねてくることも多く、準備で大忙しです。ご先祖様が気持ちよくこの世に来られるように余裕をもって掃除を進めましょう。

13日に迎え火でお迎えする

迎え火とは、ご先祖様が迷わずに戻ってくるための目印になります。同じ役割を持つのが盆提灯です。

お盆の迎え火は玄関先やお墓で焚きます。焙烙(ホウロク)という素焼きのお皿の上でオガラと呼ばれる皮をはいだ麻の茎に火を灯し、ご先祖様を迎え入れるのです。

最近は迎え火が難しくなっているケースも多いので、その場合は盆提灯を灯して目印にしましょう。

基本的にお盆のお墓参りは13日に行いますが、必ず行かなければいけないというわけではありません。混雑を避けたり仕事の都合で行けなかったりする場合は、ほかの日にお参りをしましょう。大切なのはご先祖様や亡くなった方を供養するという気持ちです。

精霊棚にお供えをする

仏壇とは別に精霊棚を設けて、果物やお膳、盆花をお供えして飾り付け、ご先祖様をもてなします。お墓から戻ったらお線香をお供えしましょう。

お盆と言えば、キュウリやナスなどに割り箸を差した動物のようなお供え物「精霊馬」が有名です。キュウリは馬に見立てて「ご先祖様が早く来られるように」、ナスは牛に見立てて「帰りはゆっくりお帰りいただくように」という意味があります。

14・15日は法要や供養の儀式を行う

菩提寺に法要や供養の儀式を依頼します。お盆時期は非常に混雑するため、早めに予約しておきましょう。

また、関東には14日や15日にお墓参りをする風習も残っています。その地域の習わしに合わせてお墓参りをしましょう。ただし、日にちに囚われすぎるのもよくありません。少し遅れてしまっても問題はないので、余裕をもってお墓参りのできる日に訪れると感謝の気持ちをより伝えることができるでしょう。

16日に送り火でお見送りをする

16日はご先祖様があの世に戻られる日です。迎え火と同じ要領で送り火を焚き、お見送りをしましょう。

お盆の仏壇にお供えするものは「五供」

お盆にお供えする「香」「花」「灯明」「浄水」「飲食」の5つをまとめて「五供(ごく)」と呼びます。

お線香のこと。

仏花のこと。本数は奇数が良いとされ、3本の場合は、白・黄・紫。5本の場合は白・黄・紫・赤・ピンクで組み合わせることが多い。

灯明(とうみょう)

明かりのこと。ロウソクなど。

浄水

水やお茶。

飲食(おんじき)

炊いたお米、お菓子、果物など。

お盆に飾るお花はどんな色・種類?

お盆にお供えする花の本数は基本的に奇数がいいといわれています。3本の場合は、白・黄・紫。5本の場合は白・黄・紫・赤・ピンクで組み合わせることが多いです。

花の種類はとくに決まりはありませんが、古くからお盆にお供えする花は自然の草花を摘んでくるという風習があったため、旬の花を選ぶのがふさわしいです。

お盆にお供えする花でイメージするのが菊の花。日本の広いエリアで自生しており、散りにくく長持ちすることからお供えに適した花といえます。白い花を咲かせるユリはご仏前にふさわしく気品さもあり、お供え花として使うことも多い品種のひとつです。

盆飾りの片づけのタイミング・片付け方

盆飾りを片づけるタイミングは、送り火が終わってからです。しっかりとご先祖様を見送ってから片づけましょう。

お盆の最終日や翌朝と地域によって片づけるタイミングは異なります。さげた食べ物は、食べられるものは家族で頂きます。

生けたお花やその他処分しなければいけないものは、お清めの塩を振り、半紙などに包みごみとして処分します。翌年も使う飾りなどは、汚れをよく落としてから片づけておきましょう。

帰省できない場合のお盆の過ごし方

昨今は感染症の影響や仕事が忙しくてお盆に帰省できないという人も多いでしょう。たしかに、ご先祖様がこの世に戻ってくるお盆の時期にお墓参りをするのは大切なことです。

しかし、必ずお盆にお墓参りをしなければいけない、というわけではありません。もしお墓に足を運べなかったとしても、心の中でご先祖様を思うことが大切。罰が当たったり不幸になったりすることはないので、焦る必要はありません。

もしお墓参りに行かなくても最近ではさまざまなツールやサービスが提供されています。うまく活用してお墓参りに行けないときのプランを立ててみましょう。

実家へのリモート帰省

実際に帰省はせずSNSなどのツールを使い、画面越しで家族と会話や飲食を行う「リモート帰省」が多く行われるようになりました。

お盆に帰省ができずお墓参りができない場合、リモートで繋いでもらい自宅で手を合わせてご先祖様を迎えてあげましょう。お線香をあげたりはできませんが、感謝の気持ちをリアルタイムで伝えることができますね。

墓参り代行の依頼

お墓の近所に親族がおらず、誰もお墓参りに行くことができない場合は、墓参り代行サービスに依頼するのもおすすめです。

お墓の掃除からお供え物の準備、お参りを代行してくれるサービスで、オンラインで繋いでくれる会社もあります。

サービス料は地域によって異なりますが、数万円で利用可能です。少し高いと感じるかもしれませんが、自分たちや親戚が集まるときの交通費を考えると割安かもしれません。負担に感じる場合は、親族で折半してもらうのもいいでしょう。

ご先祖様に感謝の気持ちを伝えよう

今の自分があるのはご先祖様があってのこと。お盆になるとご先祖様はあの世から戻ってくるのでお墓参りをしてお迎えしてあげましょう。

なかには、仕事や長期休暇で旅行に出かけるため、お墓参りができないという方もいるかもしれません。もしそうであっても、お盆の時期にはご先祖様を思い感謝の気持ちを忘れることなく過ごせるといいかもしれませんね。

この記事を書いた人
無ければ創作する!自然大好きママライター
TOMO

超のつくめんどくさがり屋ということもあり、プチミニマリストで時短テクが大好き!普段は一児の母としても奮闘中。ハンドメイドをするのも、見るのも好きな転勤族の妻です!

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