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「膣HIFU」知ってる?効果は?痛みや持続性も解説[医師×専門家対談]

  • 2021年08月25日公開

膣のゆるみが気になる方、必見!

産後の尿もれがなかなか治らない方や膣のゆるみが気になる方、「膣HIFU(ハイフ)」をご存知ですか?フェイスラインに照射するHIFUは有名ですが、膣ケアができる「膣HIFU」は初めて聞いたという方も多いはず。

Doucefleur / Getty Images

そんな膣HIFUについて、美容皮膚科「グランジョイクリニック」院長の道上育子先生とfemme編集中の山口明美が対談が実現。「膣HIFUって何?効果は?どれくらい持続するの?」など、皆さんの気になることをまるっとお伝えします♡

膣HIFUについて教えてくれるのは...道上 育子先生!

大阪の北新地駅徒歩1分にある「グランジョイクリニック」院長・道上 育子先生。麻酔臨床医としての実績を積む一方で抗加齢医学に興味を持ち、50歳のとき美容医療の道へ。アンチエイジング専門の医師として活躍中です。

膣HIFUって何?

膣HIFUとは、腟壁に超音波を照射することでコラーゲンを活性化し、膣の引き締めと腟壁の弾力性を増加させる治療法です。最新のHIFUを使用することで、身体の表面を傷つけずに内部の組織だけを高温にすることができます。点ではなく面で照射するため、何度も治療に通う必要はなく、1回の治療でタイトニングを実感することができるのが魅力です。

山口:膣HIFUは膣内にハンドピースを入れて照射していく施術ですが、まだ馴染みのない方も多いと思います。日本ではどれくらい導入されているんでしょうか。
道上先生:最近広まってきていますね。膣HIFUは医療行為なので、クリニックでしか施術できません。そのため、まだ膣HIFUを知らないという方も多いと思います。以前は膣レーザーが主流でしたが、もう少し深いところに熱を入れる必要があるんじゃないかということで、HIFUが登場しました。お顔のたるみ治療でも、皮膚にアプローチするレーザーよりも、HIFUで根本的にリフトアップしようという流れがありましたが、膣ケアもそれと同じ理屈ですね。

膣HIFUとは異なる「膣レーザー」もありますよね?

山口:そうなんですね。膣レーザーといえば、道上先生のクリニックでは、膣HIFUだけでなく「モナリザタッチ」という膣レーザーの治療も行っているということなんですが、どんな方におすすめなんでしょうか?
道上先生:膣レーザーは膣の粘膜にアプローチするものなので、悩みの原因が粘膜にある方におすすめです。たとえば、閉経している方は膣の表面が萎縮して乾燥してしまうことで、性交痛・ニオイ・膣の緩みに繋がることがあります。閉経後の方の膣レーザーは、産婦人科学会からも推奨されているほど。とてもおすすめの治療法です。

膣HIFUの具体的な効果って?

膣HIFUとはどんなものか分かったところで、気になるのはその効果。どんな効果があるのか、膣レーザーの効果とも比較をしながら聞いてみました。さらに、女性に嬉しい間接的な効果もあるんだとか!

山口:では、膣HIFU自体にはどんな効果があるのか詳しくお聞きしたいです。
道上先生:膣周辺の筋肉や皮下組織の締まりを良くするので、一番効果があるのは尿漏れ・便漏れの改善ですね。産後のケアにおすすめです。
山口:産後にピッタリなのはHIFUということなんですね。先ほどの膣レーザーのお話の中で、膣の乾燥が性交痛などの悩みに繋がるということだったのですが、膣HIFUでも膣の乾燥は改善できるのでしょうか?
道上先生:膣HIFUは、膣内の乾燥の改善には不向きです。膣内の乾燥や性交痛の改善をしたい場合は、やっぱり膣レーザーの方が効果がありますね。
山口:なるほど。膣HIFUや膣レーザーは似ている治療法ですが、得たい効果によって選ぶべき治療法は異なるということですね。

膣HIFUや膣レーザーには美容効果もある?

山口:ちなみに、膣HIFUや膣レーザーによる美容効果はあるのでしょうか?膣レーザーの施術を受けていて、肌の潤いを感じるようになったという方もいるようなのですが。
道上:そうですね。間接的な効果があるかと思います。特に膣レーザーによって何かしらの効果を感じる方もいらっしゃいますね。

膣HIFUはこんな人におすすめ!

いざ「私も膣HIFUをやってみたい!」と思っても、本当に自分に合っている治療法なのかな?まだ年齢的に早いかも…など、気になることはたくさん。そこで、ここからは膣HIFUをおすすめしたい人について語っていただきました。

山口:クリニックの公式サイトに、膣のゆるみを感じる方・咳やくしゃみをしたとき、走ったときに尿漏れしてしまう方・腟の老化による性交痛が気になる方に膣HIFUがおすすめだとありましたが、やはり膣のゆるみを自力で直すというのは難しいのでしょうか?私も普段膣トレを教えているのですが、自分の力で膣トレをきちんとできる方は少ないように感じていて…。
道上先生:やはりトレーニングで「ここに力を入れて」「ここを引き締めて」と意識しても、その通りに体を動かすのはなかなか難しいですよね。
山口:そうなんです。やはり膣内のことなので、ちゃんと動かすべきところを動かせているのか、目で見えないという点において難しさがありますね。
道上先生:そういう点においても、膣HIFUで熱を与えることによって膣トレと同様の効果が得られるので、膣トレが難しいという方にもおすすめですね。

30〜40代でも膣はゆるみ始める!?

山口:確実な効果が得られるのは、かなり嬉しいですね。次は読者の方から多く頂いている質問についてお聞きしたいです。femmeの読者は30〜40代の方が多いのですが、それくらいの世代でも膣がゆるんだり老化するのでしょうか?その原因についても教えていただきたいです!
道上先生:そうですね。それくらいの年代から膣の老化を感じる方もいます。女性ホルモンの分泌量の減少が大きな原因だと考えられます。個人差がありますが、早い方だと30代後半から女性ホルモンの減少が始まり、膣の緩みなどに繋がるので、30〜40代の方にも膣HIFUはおすすめです。

膣HIFUって痛い?効果はどれくらい続く?

いくら効果があっても痛い施術はイヤ!なんて方も多いはず。そんな気になる痛みについてもバッチリ答えていただきました。また、効果がどれくらい持続するのか、施術を受けられない場合はあるのかなど、実際施術を受ける前に知っておきたいことも、ここで予習しておきましょう!

山口:これまで膣HIFUってどんなもの?というところから、メリットや効果などお伺いしてきましたが、実際の膣HIFUの施術についてお聞きしたいです。まず、痛みはどれくらいあるのでしょうか?
道上先生:痛みにも個人差がありますね。熱による施術なので、痛いというより熱いと感じる方も多いです。体型でいうと、痩せている方は皮下脂肪が少ないので、痛みや熱さを感じやすいかもしれません。
山口:顔のHIFUも顔にあまりお肉がついていないと痛いって聞いたことがあります。なるほど。痛みは結構個人差があるということなんですが、1回の施術の持続力はどれくらいでしょうか?
道上先生:1回の施術で効果は大体1年続きます。1年に1回施術を受ければOKという認識で大丈夫です。

膣HIFUの注意点は?

山口:すごい!1年も効果が継続するんですね。では、次は膣HIFUの施術を受けるにあたって気をつけることだったり、こういう方は施術を受けられないという注意点があれば教えてください。
道上先生:体内に金属類やペースメーカーが入っている方は施術が受けられないので、注意していただきたいですね。

早めの膣ケアがおすすめです!

山口:では、最後になりますが、先生が「早いうちに始めた方がいい!」と思うおすすめの膣ケアはありますか?femme読者に多い30〜40代の方って、まだ膣ケアは必要ないかな?と考えている方も多いと思うんですが、膣ケアに「まだ早い」ということはないと思うので!
道上先生:そうですね。やはり膣ケアも自分の体のメンテナンスの一環ですが、できていない方も多いと思います。膣内の潤いを保つことで、ニオイケアや病気の予防にも繋がりますので、膣HIFUももちろんですが、レーザー治療も含めて粘膜などのケアをした方がいいと思います。

膣HIFUと膣レーザー、夢の同時施術ができる!

山口:道上先生のグランジョイクリニックでは、膣レーザーと膣HIFUを同時に行うことができる施術もあるとお聞きしました。
道上先生:はい、そうなんです。膣レーザーの「モナリザタッチ」と膣HIFUの「ヨニハイフ」を組み合わせた「モナハイフ®」という治療を行っています。
山口:これ、受けられるクリニックはかなり少ないですよね。
道上先生:そうですね。若いうちから皆さんにぜひ体験していただきたいです。
山口:お顔のケアと同じですよね。若いうちからケアを始めることで、これからの40〜50代、さらに言うと60代・70代になった時の膣の状態が変わってくると思います。膣HIFUに興味のある方は、ぜひ試してみてください!
取材協力:グランジョイクリニック

femme編集長「山口明美」プロフィール

株式会社3FACE代表。美容業界25年の経験をもち、膣ケアや膣トレを流行らせたパイオニア。さらに日本初の膣プランナーとして様々な商品開発やコンサルティングを行い、セミナーや講座も定期開催しています。

2021年3月には、野田聖子会長が立ち上げた「フェムテック振興議員連盟総会」に参加。今後広がりを見せるフェムケア・フェムテック市場にて、さらに活動のフィールドを拡大しています。

femme編集長・記事監修者:山口明美
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この記事を書いた人
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