しつけなくてOK!遊びの中でOK!未来を生きる子どもたちに必須の「非認知能力」をぐぐっと伸ばす方法とは

  • 2021年11月26日公開

子どものどんなところを伸ばしてあげたいか?と聞かれたら、なんと答えますか?
運動神経や読み書きもありますが、「思いやり」や「協調性」「向上心」といった言葉を挙げる人は多いのではないでしょうか?

運動神経や読み書きができることはとても大切なことですが、人が生きていく上では思いやりや協調性、向上心、自己肯定感、また忍耐力や客観性など、数値化できないさまざまな力が必要になります。

これらの「点数では測れない、生きていくために必要な力」は非認知能力とよばれ、今非常に多くの注目を集めています。

では子どもの非認知能力を伸ばすには親としてどんなことができるのでしょうか?非認知能力について、わかりやすく紹介したおすすめの本を4冊ご紹介します!

非認知能力は大きく3つに分けられる。それぞれどうやって伸ばしていけばいい?

冒頭で「非認知能力」について簡単に紹介しましたが、親として「今、子どもが非認知能力を発揮してる!」と明確に理解できる瞬間なんてなかなかないですよね。
読み書きであればテストの点数を見れば分かるわけですが、非認知能力はそれ自体が「みえにくい」ものです。

岡山大学准教授であり非認知能力研究の第一人者・中山芳一氏の『家庭、学校、職場で生かせる!自分と相手の非認知能力を伸ばすコツ』(東京書籍刊)によると、非認知能力はそれぞれの能力の性質や必要とされる場面で整理し、3つの枠組みに分けられるとしています。それが

  1. 「自分」を維持・調整するための「自分と向き合う力」:自制心や忍耐力など
  2. 「自分」を変革・向上するための「自分を高める力」:意欲・向上心や、自信・自尊感情など
  3. 「他者」と協調・協働するための「他者とつながる力」:共感性やコミュニケーション力など

子どもの伸ばしてあげたい力が、この3つのうちのどれに当たるのかな?と考えると、非認知能力を捉えやすくなりそうです。

中山さんによると、子どもの非認知能力は意識づけによって変わりやすいとのこと。だからこそ、この意識づけを「サポート」したり、行動につながる仕組みづくりしたりすることが重要なのだそう。

本書ではそれらの具体的な例も紹介しています。
非認知能力ってどういうことだろう?どんなことをしてあげられるだろう?とおもったら、まずは最初に手に取ってみることをおすすめします!

自分の気持ちをコントロールできるようになる「しつけ」の方法

「うちの子、危ないことばかり」
「またきょうだいケンカ!」

子どもの行動につい親としてイライラしてしまうこと、多いですよね。
本当はあまり良くないと思いながらも「やめなさい!」「静かに!」とすぐに怒ってしまいがち。

そんな「しつけ」に悩むすべてのママパパにぜひ読んでほしいのが『非認知能力を育てる「しつけない」しつけのレシピ 0歳〜5歳児の生活習慣が身につく』(講談社刊)。

著者はEテレ「すくすく子育て」をはじめテレビ出演や講演活動など幅広く活動中の大豆生田啓友さんと、長年子育て相談に関わり現在カナダで親のためのプログラムを行う大豆生田千夏さん。

一般論でいうところの「しつけ」とは、集団生活で規律を守ったり正しい礼儀作法ができるように訓練すること…という感じでしょうか。
でもそれがしつけなら多くの親は「うちの子、ダメかも…」と思ってしまうかもしれません。

本書によると、それは当然のことなのだとか。
なぜなら、乳幼児期は個人差や個性が大きく、子ども一人ひとりのペースがあるから。

いざこざを通して人とのつき合い方を学び、ワガママを通して自分の気持ちとの折り合いのつけ方を知り、いたずらを通して未知の世界を探索するものなのです。

だからこそ、「いいこ」の型にはめる「強制型のしつけ」ではなく、共感する、待つ・見守る…といった姿勢の「共有型のしつけ」を提案しています。

その結果、「こうしなさい」と強制しなくても、子ども自身が自分で気持ちをコントロールして行動を変えていけるとのこと。
そして自分で自分の気持ちをコントロールできればそれが他者とのコミュニケーションを円滑にしたり、諦めずにやり抜く力につながったりしていくのだそう。

本書では一貫して子どものペースを尊重した親としての関わり方について紹介しています。
育児をしていると子どもの行動に頭を悩ませることばかりですが、こういう風に声かけをしてあげればいいんだ、と親としてもちょっと楽な気持ちになれますよ。

非認知能力は「あと伸びする力」!“遊び”でうまく伸ばしてあげるには?

なにかに熱中する力や自分の気持ちをコントロールする力などの非認知能力を「あと伸びする力」とよんでいるのが『非認知能力を育てる あそびのレシピ0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社刊)。

こちらも著者は大豆生田啓友さんと大豆生田千夏さん。
本書によると、この「あと伸びする力」には「あそび」が重要なのだそう。

「ティッシュペーパーを箱から出し続ける」や「手に持ったものをなんでも投げる」なんていう「いたずら」も、子どもにとっては重要な「あそび」。
あそびの中で自然と「アクティブ・ラーニング」を実践しているというのです。

とはいえ、親としては全てを看過することはできないですよね。
そこで役立つのが、本書が紹介する「あそびのレシピ」です。
紹介されている遊びがものすごく画期的かというと、そんなことはありません。

たとえばティッシュペーパーを箱から出す、親のカバンや財布から中身を出す、いたずらの大定番をあそびの中で再現した「ぽっとん落とし」。
ペットボトルのキャプを箱に落としたり出したりするシンプルな遊びですが、物を入れたり出したりする動作が子どもにとってはとても楽しい動きに感じるのだとか。

ほかにもお水を移し替えたり物を運んだり、日常の動作を遊びに置き換えたシンプルなアイデアがたくさん!
お金をかけずに、子どもが夢中になる遊びがたくさん紹介されているので、ぜひ試してみてくださいね。

子どもが「一人で生き抜く力」の育て方

「子どもが身の回りのことを自分1人でやってくれない」とお悩みのママ・パパは多いのではないでしょうか?

「1人じゃできない!」「ママがやって!」という甘えん坊の子どもを持つ親におすすめなのが『花まる学習会式 1人でできる子の育て方』(日本実業出版社刊)。

本書は「1人でも立派に生きていけるようになるために必要な力」の育て方、そのために親がするべきことを著者の経験を通してわかりやすく教えてくれています。

なお、タイトルにもなっている「1人でできる子」は「何も言わなくても親の言った通りに動ける子ども」とはちょっと違います。
幼児教育のスペシャリストである本書の著者・箕浦健治さんによると、相手の気持ちを考えることが出来る『思いやり』と逆境に立ち向かっていく『たくましさ』。
この両方を兼ね備えた人こそ魅力的で、社会を幸せに生きていけるといいます。

「じゃあどうすればそんな子どもになるの?」と思ってしまいますが、本書では子育て中に起こりがちなシチュエーションを例に挙げ、コラムを交えながら、親として必要な心構えや子どもへの効果的な声がけについて丁寧に答えてくれています。

本のタイトルなどで「非認知能力」という言葉こそ出てきませんが、内容としては他の書籍とほぼ同じテーマを扱っている本書。
読み進めていくと

「『失敗自体ない』という価値観をもつ」
「教えるときは子どもと同じ方向を向く」

などハッとさせられる気になるワードがたくさん。
言葉の端々に子どもたちへの深い情熱が感じられる親として励まされる一冊になっていますよ♪

***

「非認知能力」はこれからの未来を生き抜いていくためにに子どもたちには必ず必要な力です。
特別なことはしなくても、普段の接し方やコミュニケーションの中で自然と育んでいけるもの。ぜひ、子どもと接する中で意識して取り組んでいけるといいですね。

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