子どもに言いがちな「置いてっちゃうよ」「もう知らない」はじつは危険ワード!てぃ先生のスゴ技なら言葉1つで効果てきめん
- 2021年11月30日公開
「早くしないと置いてっちゃうよ!」
「お片付けしないと捨てちゃうよ!」
…子育てをしているとつい言ってしまう言葉の数々。
子どもを脅すような言葉はよくないとはわかっているんだけど、ほかに言葉が見つからない…と途方に暮れているママ・パパは多いのではないでしょうか。
筆者もまさにその1人。最近では5歳の長男に加え、2歳の長女も自由奔放に駆け回り、いろんなことをやらかす日々。
はじめは淡々と諭すように話をしていても、ちゃんと話を聞こうとしない態度に声を荒げてしまうこともしばしば。そのあとは言いすぎたなぁと自己嫌悪の繰り返しです。
そんなとき、救いの手を差し伸べてくれる1冊にであいました!
それがTwitterやYouTubeで大人気のカリスマ保育士「てぃ先生」が実践してきたスゴ技の数々を惜しげなく披露してくれている、この『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て〇×図鑑』(ダイヤモンド社刊)です!
子どもがもっと喜び、家族みんなが幸せになれる子育てのコツを教えてくれます。
「てぃ先生」ってどんな人?
Twitterフォロワー52万人、YouTubeチャンネル登録50万人(2021年11月時点)というカリスマ保育士のてぃ先生。
さまざまなメディアで子育て情報を発信している彼の名前を、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
てぃ先生は関東の保育園に勤める現役保育士。保育士として勤務する傍ら、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方について、SNSを中心にアドバイスを送っています。
てぃ先生の魅力は、脳科学や心理学などの科学的根拠に基づいた的確なアドバイスと、なによりその優しく、あたたかい言葉!
親のつらさ・しんどさを十分理解して、常に寄り添ってくれる距離感がとても心地いいんです。
「置いてっちゃうよ!」問題を解決☆スゴ技を実践してみた!
この「〇×図鑑」に載っているスゴ技は、どれも「そうこれ!これが知りたかった!」というものばかり。
その中でも、筆者がまずなんとかしたかったのが「置いてっちゃうよ!」問題でした。
この「置いてっちゃうよ!」や「もう知らない。勝手にしなさい!」という言葉、子どもに即効性があるので使っているママ・パパは多いと思うのですが、じつは親が思っている以上に危険な言葉なんです。
これらの言葉は、あくまで子どもにいうことを聞かせるための脅し文句であって実際に子どもを置きざりにするわけではないですよね。
ですが言われた子どもは「置いていかれたらどうしよう」という不安や恐怖を感じると同時に、「そう言われたけど、ママ・パパは自分から離れていかない」という矛盾した状況に置かれ、混乱してしまいます。
そのほかにも「勝手にしなさい!」と言って、子どもが本当に勝手なことをすると、ママ・パパは「何してるの!」と怒りますよね。
子どもはこうした矛盾した状況に置かれ続けると、自己肯定感や思考力が下がったり、人を信用しなくなったり、自分の気持ちを表現できなくなる可能性があるというのです。
筆者の子どもたちはお友だちと外で遊ぶのが大好きで、いつも連れて帰るのに一苦労。
暗くなってもなかなか帰ろうとしない子どもたちについ使ってしまっていた言葉だったのですが、思っていた以上の悪影響にびっくり!
「じゃあどうしたらすんなり帰ってくれるの?」と読み進めていくと、てぃ先生の答えは「ポジティブな言葉に言い換えること」なのだそう。
たとえば「おうちに帰る」というと、子どもは「楽しいことが終わってしまう!嫌だ!」とネガティブに捉えてしまいがちですが、「おいしいごはん(おやつ)を食べにおうちに行くよ」というと、子どもも納得しやすいとのこと。 確かに筆者はいつも「おうちに帰るよ!」と声をかけていました…。
この声かけをより効果的にするには、いきなり「行こう」というのではなく、「あと3回やったら行こう」「〇時になったら行こう」など、子どもが自分で見通しを立てられるようにあらかじめ伝えておくこと。
大人に予定があるように、子どもも次に何をするか、遊ぶ予定をちゃんと考えているんです。
それがいきなり「おしまい!帰るよ!」と言われてしまったら、そりゃ嫌ですよね。
そのためにも予定を共有しておくことはとても大切です。
効果テキメン!声かけ一つでこんなに変わるの!?
というわけで、帰るときにほぼ毎回駄々をこねる長男にいざ実践!
そろそろお友だちとさよならする時間かな、という頃合いで、「自転車であと3周したら、おうちにおやつを食べに行こうか」と声をかけました。
※イメージ
すると「オッケー!」と元気よく返事が!!
3周走り終えたら「やだ!もっとやる!」って言うかな…と不安になりつつも、とりあえず終わるのを待つことに。
走り終えたあとに「すごく早く走れたね~!かっこよかった!おやつ食べに行こっか♪」と声をかけてみると「うん!お腹すいたー!」と家に向かって走っていきました!
いつものグズグズっぷりは一体どこへ!?言葉ひとつでこんなに変わるものなのか…!とスゴ技の力を実感!!
本書にはこのほかにも「落ち着かない子がピタッと止まるスゴ技」や「わがままな子どもが変わるスゴ技」「『あとでね』と言う回数を減らせるスゴ技」など、まさにかゆいところに手が届くような内容ばかり!
子どもとと同じくらい、自分を大切に
「スゴ技」のページはもちろん熟読必須ですが、ぜひ読んでいただきたいのがあとがき。
あとがきには『子育てがどうしてもしんどくなってしまったら』という、てぃ先生からのママ・パパへのメッセージがしたためられています。
「ママ・パパも幸せになってほしい」「自分のことも子どもと同じくらい大事に考えて」という優しさあふれる言葉に、思わず泣きそうに…。
子どもだけでなく、ママ・パパにも寄り添い、励ましてくれるてぃ先生。
読み終わった後、「私は1人じゃない!」と元気をもらえる1冊です!
『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て〇×図鑑』
著者:箕浦 健治
監修:高濱 正伸
発行:日本実業出版社
定価:本体1,540円(税込)/単行本(ソフトカバー)
【わたし的評価】
満足度 ★★★★★
実践度 ★★★★☆
読みやすさ ★★★★★
わかりやすさ★★★★☆
おやこのくふうは、3歳からの「まなぶ・ 運動・食べる」をはぐくむメディアです。心と脳、体、味覚などが急激に発達する3~6歳という大切な幼児後期に親として知っておきたい知育、運動、食育、習い事に関する専門性の高い情報を発信していきます。さらに、おやこで楽しめる動画の選び方や子どもクッキング、折り紙、工作などのアイデアも満載です。
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