道具不要!体ひとつでできる【子どもの自制心が育つ遊び】7選!雨の日のおうち時間にもおすすめ
- 2022年05月22日公開
公共の場で騒がない、人の話を最後まで聞くといった我慢する力「自制心」は、幼児期に身につけておきたい大切な力。とはいえ、"自らを制する"というのは子どもにとってはなかなか難しいこと。
家庭教育アドバイザーのTERUさんに、楽しみながら子どもの自制心を育てることができる遊びを教えてもらいました。
室内でできる遊びをピックアップしているので、これからの雨の日の室内遊びの参考にしてくださいね。
幼児期における自制心とは?
本来子どもは、幼児期に自分の興味に向かってどんどん行動し、探求し、挑戦し、実体験するといった経験を通して、"主体的に考え行動する力"を身につけていきます。それは、将来子どもたちが活躍するために必要な力です。
では、主体的に行動して、自分の興味関心だけを優先させていればよいのかというと、そうではありません。
公共の場で静かにする、人の話を黙って聞くなどの、自分の行動を抑える力もやはり大切です。この主体性と自制心はどちらが正解?どちらが大切?ということではなく、どちらもバランス良く、場面場面で育んでいってほしい要素です。
今回のテーマでもある「自制する力」「自制心」は、たとえば「今は静かにしなさい」と大人に指示されて静かにするのではなく、子どもが自ら静かにしようと思ったときに静かにできる力のこと。
子どもが自分でそうしようと思ったときに、その通りに行動できるということです。
自制心というと、厳しく育てなければならないイメージがあるかもしれませんが、10歳くらいまでの子どもは心と体が強く連動しているので、夢中になりながら楽しく自制心を身につけることができる遊びがおすすめです。
ポイントは、静かにさせるのではなく静かにせざるを得ない遊びをすること。
急な雨の日や暑い夏の日…何の道具も使わない”体ひとつで室内でできる”遊びを紹介するので、ぜひおやこで遊んでみてください。
1.ふだん意識しない音に注意を向ける「音探し遊び」
「音探し遊び」は、普段は聞こえないような音を探す遊びです。
音探し遊び
- テレビやラジオのような人工的な音をすべて消す
- 椅子に座り、しゃべらずに1分〜5分ぐらい耳をすます
- 聞こえた音を発表し合う
ふだんは気に留めていませんが、じつは室内には冷蔵庫の音や時計の音などさまざまな”音”があふれています。そんなふだん意識していない音に注意を払うことで、聴覚のトレーニングになります。それと同時に、動かず、しゃべらず、静かにする力を育てます。
ポイントは、椅子に座っておこなうこと。
幼児であれば、小学校入学に向けて椅子に一定時間座る練習をしておきたいですよね。椅子に座る習慣がついていれば、椅子に座って授業を聞く小学校のスタイルにもなじみやすくなりますよ。
時間制限を設けずに、音を見つけるたびに手を挙げて伝えあってもいいでしょう。
2.出題者はおしゃべり禁止!「ジェスチャーゲーム」
「ジェスチャーゲーム」は、しゃべってはいけない遊びの代表。言葉を遣わずにお題を体で表現します。
ジェスチャーゲーム
- 出題者が言葉をつかわず体だけでお題を表現する
- 回答者は出題者が何を表現しているかを当てる。答えを当てたら次のお題へ
- 制限時間もしくは設定したお題の数を終えたら出題者を交代する
出題する間はしゃべらないのがルールですから、自分の意思でしゃべらないようにするいい練習になる遊びです。語彙力を高めたり、表現力を磨くのにもよい遊びですね。
3.小さな声で「伝言ゲーム」
「伝言ゲーム」はきょうだいや親戚、友だちなど、できるだけ多い人数で一緒にしたい遊びです。2グループなどに分かれてできるとなおいいですね。
伝言ゲーム
- お題を決めて、そのお題についての自分なりの説明を隣の人に小声で伝えていく
- 最後の人がお題を答える
まったくしゃべらないゲームではありませんが、周囲に聞こえないように小さな声で話す必要があります。これが公共の場で静かに話す練習になり、聞いたことを伝えることを通して記憶力も鍛えることができますよ。
4.内容を注意深く聞く練習に「静かに命令ゲーム」
命令ゲームは通常、出題者が出した指示に従って行動する遊びです。命令をしてそれを聞くだけではなく”静かに聞く”という要素を加えた遊び方を紹介します。
静かに命令ゲーム
- 出題者が小さな声で命令を出す
- 出題者が「命令!」と言っていた場合は、命令の内容に従って行動する
出題者がヒソヒソ声で命令することで、静かに話を聞く練習になります。また、「〇〇しない」など語尾に否定語が入っていればその行動をしてはいけないルールにすれば、話を最後まで聞くトレーニングにもなります。
慣れてきたら、「前を向いて右手を上げて手をグーにする」というように、いくつかの動きを組み合わせるなど徐々にレベルアップして遊んでみてください。
5.室内でも楽しめる「かくれんぼ」
おなじみの遊び「かくれんぼ」でも、静かにする力を鍛えることができます。
かくれんぼ
- 鬼を決め、鬼が10秒数える
- 鬼以外の人は隠れて息をひそめる
- 鬼が隠れた人を探す
細かい説明なしに誰でも楽しめるおなじみの遊びですが、静かにする、しゃべらないといった力を養うのにぴったりの遊びです。
6.ひらがなや数字を覚えたら!「背文字遊び」
「背文字遊び」は、文字を覚えたらぜひやってほしい、おやこのスキンシップにもつながる遊びです。
背文字遊び
- 一人が相手の背中に指で文字を書く
- 書かれた人は、その文字を当てる
書かれる文字を背中の感覚を頼りに当てるには、しゃべらずに集中し、神経を研ぎ澄ます必要があります。椅子に座ってやると一定時間椅子に座る練習にもなるのでおすすめです。
絵、ひらがな、数字、カタカナ、漢字、アルファベット…など子どもに合わせてどんどん発展させられる遊びです。
7.じっと集中して片足立ち「バランスゲーム」
「バランスゲーム」も体ひとつで場所を選ばない遊び。ぜひ家族で思い立ったときにやってみましょう。
バランスゲーム
- 全員が一斉に片足で立つ
- 誰が一番長くバランスを保てるかを競う
シンプルな遊びですが、"体を自分の意思で動かないようにコントロールする練習"になります。また、「しゃべったら負け」というルールを付け加えると、言葉も動きも自制するトレーニングになるので、子どものレベルに合わせて取り入れてみてください。
***
かくれんぼやバランスゲームなど、ふだん何気なくやっている定番の遊びにも、自制心につながる要素が含まれていることがわかりました。
子どもに何度も繰り返しせがまれると、親としては「付き合うのが大変…」と感じることがあるかもしれませんが、そのメリットを知っていればがんばれそうですね!
紹介したように、自制心を育てるといっても、特殊な遊びではありません。
家族で大いに盛り上がりそうな遊びもあるので、ぜひ子どもの興味やレベル、鍛えたい力に合わせておうち遊びのバリエに加えてください。
次の記事では、簡単な道具を使った自制心を育てるおうち遊びを紹介します。
おやこのくふうは、3歳からの「まなぶ・ 運動・食べる」をはぐくむメディアです。心と脳、体、味覚などが急激に発達する3~6歳という大切な幼児後期に親として知っておきたい知育、運動、食育、習い事に関する専門性の高い情報を発信していきます。さらに、おやこで楽しめる動画の選び方や子どもクッキング、折り紙、工作などのアイデアも満載です。
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