家族の絆も、お仕事熱も、“妖しい愛"も！？注目の８月映画をピックアップ

８月に公開する新作映画の中から、大人女性におすすめの作品をピックアップ。異世界ファンタジーや友情コメディ、家族愛を感じる作品まで多彩なラインナップが揃っています。リフレッシュしたい休日にぜひ映画を楽しんでみては。

どこにでもあるコンビニが異世界への入り口だったら...。“ちょっと異世界”で恋に落ちる二人の物語。...なのですが、奇才・三木聡監督の手によって、奇妙で妖しい異世界ファンタジーが開幕します！

主人公の悩める脚本家を演じるのは成田凌さん。コンビニ店員の妖艶な人妻役に前田敦子さん、その夫役に六角精児さんと、キャストを見ただけでも作品への期待大。三木監督自身も「この映画がどこに行こうとしているかわからない」と漏らすほど、三木ワールドが大炸裂しています！

売れない脚本家、加藤（成田凌）は、ある日、恋人の飼い犬“ケルベロス”に執筆中の脚本を消され、腹立ちまぎれに山奥に捨ててしまう。後味の悪さから探しに戻るが、レンタカーが突然故障して立ち往生。霧の中のたたずむコンビニ「リソーマート」で働く妖艶な人妻・惠子（前田敦子）に助けられ、彼女の夫でコンビニオーナー南雲（六角精児）の家に泊めてもらう。

しかし、惠子の誘惑、消えたトラック、鳴り響くクラシック音楽、凄惨な殺人事件、死者の魂が集う温泉町……加藤はすでに現世から切り離された異世界にはまり込んだことに気づいていなかった。

成田凌　前田敦子　六角精児　片山友希　岩松了　渋川清彦　ふせえり　松浦祐也　BIGZAM　藤間爽子　小田ゆりえ　影山徹　シャラ ラジマ　ほか

公開日：8月5日（金）テアトル新宿ほか全国公開
監督・脚本：三木聡
企画：マーク・シリング
配給：東映ビデオ

時代は令和だけれども、不変不滅、むしろ逆行している禁断のアンタッチャブル・ゾーン...それが高校野球！とっても理不尽だけど、愛おしいーー。高校球児たちの日常を描く、思春期あるある満載の共感度120%、リアル青春コメディが公開されます。

主人公を演じるのは、舞台『千と千尋の神隠し』でハク役を好演した醍醐虎汰朗さん。共演には、黒羽麻璃央さんらフレッシュな野球部メンバーが顔を揃える中、髙嶋政伸さんや小沢仁志さんら個性爆発ベテラン俳優陣も。キャストたちの濃密なスキンシップも必見です！

中学時代の野球部生活に別れを告げ、バラ色の高校生活を送る予定の黒田鉄平（醍醐虎汰朗）だったが...うっかり野球部の見学に行ってしまい、あっけなくゲームセット。早々に坊主に逆戻りし、グラウンド整備や白線引きにすら怒鳴られる日々。そしてヒエラルキーの頂点に立つのは、ヤバい見た目と言動で三年生をも震え上がらせる最恐の監督。

強くはない、けど別に弱小でもない。そんな中途半端な並の都立高校野球部で、助け合ったりいがみ合ったりしながらも生き延びていく黒田ら一年生。そして、恐れていたはずの“伝統”に、気がつけば自分たちも染まっていた…。

醍醐虎汰朗　黒羽麻璃央　駒木根隆介　市川知宏　三浦健人　／　里崎智也 野球解説者　小沢仁志　／　髙嶋政宏

公開日：8月11日（木・祝）全国ロードショー
監督・脚本：飯塚健
原作：ロマツテツロウ『野球部に花束を Knockin' On YAKYUBU's Door ～』（秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊
配給：日活

山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、少年少女の心の成長や、子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の物語。美しい海、のんびりとした空気が流れる町...夏休みにゆったり観るのにおすすめな作品です。

主人公の凪を演じるのは、Foorinメンバー（2018-2021）としての活動や、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への出演など多方面で活躍している新津ちせさん。共演の島崎遥香さんや加藤ローサさん、徳井義実さん、木野花さんら個性派・演技派俳優たちが、凪の物語を温かく包み込みます。

両親が離婚し、母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪（新津ちせ）。祖母が医師をしている島唯一の診療所で暮らしている。普段は明るく振る舞う凪だが、母へ暴力を振るう父の姿を思い出し、時々過呼吸になって倒れてしまう。

事情をすべて知った上で何も言わず、凪を温かく受け入れてくれる島の住民たち。彼らもまたそれぞれ悩みを抱えながらも前向きに生きていた。その悩みを知った凪も、彼らを支えようと奔走し、一歩ずつ笑顔を取り戻していく。だが、平穏な日々は長くは続かなかった。島に突然父がやって来て、再び家族に戻りたいと言い出した。その願いを聞いた凪は…。

新津ちせ　島崎遥香　結木滉星　加藤ローサ　徳井義実(チュートリアル) ／　嶋田久作　／　木野花　ほか

公開日：8月19日（金）全国順次公開
監督・脚本・編集：長澤雅彦
配給：スールキートス

『ゼロの焦点』『のぼうの城』『グーグーだって猫である』シリーズで知られる名匠・犬童一心監督と、『黄泉がえり』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を手がけた脚本家・斉藤ひろしさんの、日本アカデミー賞コンビが贈る“観るものすべての背中を、そっと押してくれる物語“。

心優しい犬・ハウに寄り添う主人公を演じるのは田中圭さん。天才的な演技力を見せつけるハウと本気で心を通わせ合い、ミラクルで愛おしい瞬間をスクリーンに焼き付けています。最後に観客を待ち受けるのは、映画史上もっとも切なく優しい結末。ぜひ映画館でその感動を味わって。

婚約者にあっさりフラれ空虚な日々を送る市役所職員・赤西民夫（田中圭）は、上司の勧めで保護犬の真っ白な大型犬を飼うことになる。犬はワンと鳴けず「ハウッ」というかすれた声しか出せない。民夫は“ハウ”と名付け、1人と1匹の優しくて温かい日々が始まった。

何をするにもいつも一緒な“2人”だったが、突然ハウが姿を消す。偶然のアクシデントが重なり、ハウは青森まで運ばれてしまったのだ！ハウがいない現実に苦しみながらも、少しずつ向き合おうとする民夫。一方、ハウは民夫を探して走る道中で、悩みや孤独、悲しみを抱えた人たちと出会い、人々の傷を癒していく。ハウと民夫はもう一度再会することができるのか――。

田中圭　池田エライザ　野間口徹　渡辺真起子　モトーラ世理奈　深川麻衣　長澤樹　田中要次　利重剛　伊勢志摩　市川実和子　田畑智子　石田ゆり子（ナレーション）　石橋蓮司　宮本信子　ほか

公開日：8月19日（金）全国ロードショー
監督：犬童一心
脚本：斉藤ひろし　犬童一心
配給：東映

日本アカデミー賞受賞『ミッドナイトスワン』の内田英治監督最新作は、阿部寛さんを主演にした人生大転換エンターテインメント！古い価値観から抜け出せずどん底まで落ちた男が、新たな世界で喜びを見つけ輝きを取り戻していく姿に、誰もが勇気をもらえる作品となっています。

共演には、清野菜名さん、磯村勇斗さん、高杉真宙さんら注目作へのオファーが絶えない若き才能たちが集結。さらに、倍賞美津子さんや光石研さんらベテラン俳優陣が物語に深みを与えています。「触るのも初めて」と語るドラムに初挑戦した阿部寛さんの姿も必見です！

「今の警察は馬鹿ばっかだ」とボヤく、成瀬司（阿部寛）、55歳。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事で、上層部と何かとぶつかっていた。そんな中、本部長の五十嵐（光石研）から、成瀬は異動辞令を言い渡される。異動先は、警察音楽隊だったーー。

バスに乗って辿り着いたのは、緑に囲まれた田舎町。そこには刑事課では会ったことのないはぐれ者たちが顔を揃えていた。刑事への未練がある成瀬は全く身が入らず、演奏会ではメチャクチャ、さらに警察官として手痛いミスをしてしまう。激しい自己嫌悪に陥る成瀬を見た春子（清野菜名）は、「音楽と同じですよ。ミスしてもまわりがカバーすればいいんです」と声をかける。

翌日から、成瀬は吹っ切れたようにドラムの練習に打ち込み、仲間と打ち解けていくようになる。新しい居場所を見つけた成瀬だったが、ある日音楽隊廃止を言い渡されて...。果たして、成瀬たちは音楽隊を守ることができるのか？そんな時、新たな事件が起きる─ー。

阿部 寛　清野菜名　磯村勇斗　高杉真宙　板橋駿谷　モトーラ世理奈　見上愛　岡部たかし　渋川清彦　酒向芳　六平直政　光石研　／　倍賞美津子　ほか

公開日：8月26日（金）全国ロードショー
原案・脚本・監督：内田英治『ミッドナイトスワン』
製作幹事・配給：ギャガ

８月の新作映画はいかがでしょうか？異なる魅力を持つ作品揃いで、どれを見ようか迷っちゃいます。猛暑が続くこの夏は、映画館で物語の世界へ遊びに行ってみては。