環境に優しいだけじゃない!?植栽の活用術

建築家に住まいを頼むとき、お庭も大事な設計の一部です。植物はCO2を吸収して地球温暖化を抑制しますが、直接的にも日陰を作ってくれますし、水分を葉から蒸発させる際に気化熱を奪って周囲の温度を下げてくれます。落葉樹を植えれば、冬には葉が落ち、日光を取り込んで部屋を暖めることもできます。植栽を上手に活用して、植物がもつ様々な効果を取り入れましょう。

マスコットキャラクターアフタ・ビフォ・ピラミドス

家族のメモリアルツリーを植えよう

庭木については、季節や経年によってどのように変化するかを考慮する必要があります。植栽には、室内から見たときの美観も重要ですが、外部の視線からプライバシーを守るという機能もあります。落葉樹を植えれば冬、室内に日光を取り入れることができますが、その樹が外部の視線を遮断する位置にあるなら、常緑樹のほうがベターです。実のなる樹、花の咲く樹、紅葉する樹など、季節ごとに庭の表情が変わるようにデザインします。また、家族のメモリアルツリーを植えるのも楽しいものです。昔は、女の子が生まれると桐の樹を植え、嫁入りする際にその樹を切ってタンスを作って嫁入り道具としました。新婚時に、カナダの国樹であるサトウカエデの苗を植え、30年ぐらいでシロップが採取できるようになったら、それを夫婦で味わう、というロマンチックな記念樹もあります。
植栽するうえで気をつけなければならないのは、日頃から植物の手入れが必要ということです。剪定や水やり、消毒、肥料やり、雑草取りや落ち葉かきなど、植物によってかかる手間が変わりますので、植物選びは大切です。また、植えた植物にどんな病虫害が起きやすいか、その予防法と対処法は何か、知っておく必要もあります。花や葉を鑑賞するだけでなく、食用や薬用になるものを植えたり、蝶や蜜蜂、小鳥を呼んでくれる植物を植えたりといった、色々な楽しみ方ができます。

地震に強く、エコな生け垣に注目

最近になって、生け垣をもうける家が増えてきました。緑を増やすという効果ばかりでなく、地震時にはブロック塀などに比べて安全性が高いというのが、人気の理由のようです。庭の中に樹木をたくさん植えるよりは、庭が広く見え、風通しもよくなります。生け垣の樹木には、あまり成長しない低木、例えばツバキやサザンカ、イヌツゲなどがよく使われます。自治体によっては、生け垣作りに補助金を出して奨励しているところもありますので、調べておきましょう。また、最近、夏の暑さ対策に、建物の外壁や、窓にツタ植物などをはわせることが多くなっています。アケビやゴーヤなど、実が食用になるものが好まれています。庭がない家でもでき、室内を涼しくしてくれるので、オススメです。

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上記の記事は、2011年7月25日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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