-最終的な理想の住まいづくりのために-快適な減築リフォーム特集

一般的に住宅のリフォームと言えば、内装の張り替えや水廻りの交換、バリアフリーのための手摺り設置、または新たに床面積を増やす増築などが一般的です。ところが最近では、逆に床面積を小さくして住宅をコンパクトにする「減築リフォーム」も増えていることをご存じでしょうか。そこで今回は、この減築リフォームのメリットをご紹介しましょう。

減築リフォームってどんなリフォーム?

減築リフォームってどんなリフォーム?

◆減築リフォームってどんなリフォーム?

減築とはその名のとおり、床面積を減らすためのリフォームのことで、増築とはまったく逆の考え方に基づくものです。「リフォームでわざわざ家を小さくする必要があるの?」と思う方もいるかもしれませんが、例えば子どもが独立して夫婦2人での生活となり、いいまの家では広すぎるといったケースなどでは、減築はとても有効なリフォームになります。 最も多い減築工事は、2階建ての2階部分をまるごと取り除き、平屋住宅にリフォームするというものでしょう。減築によって階段の上り下りをする必要がなくなれば、特に高齢者にとっては住みやすさがアップします。また減築後に残す1階部分の間取りを変更すれば、新しい家族構成に対応する効率的な動線をつくることもできるのです。

こんなにある!減築リフォームのメリット

◆光熱費が安くなる!

減築によって部屋数が少なくなれば、その分、冷房や暖房などの効率が上がり、光熱費を下げることができるようになります。また減築時に残す部分の間取りを変更したり、減築に合わせてエアコンの能力を見直したり、あるいは省エネタイプのものに買い換えることなどで、長期的な光熱費の削減につなげることもできるのです。

◆お掃除がラクになる!

ふだん使わない部屋でも、湿気やカビ、ダニ対策などのため、定期的なお掃除(メンテナンス)は必要になります。しかし減築リフォームで不要な部屋の数が減れば、お掃除の手間をぐっと削減できるのです。

◆増築リフォームよりも手続きが簡単!

通常、床面積が増加する増築リフォームでは、役所などに「建築確認申請」と呼ばれる手続きを行う必要があります。減築の場合は基本的にこの手続きが不要なので、着工からリフォーム完了までの期間も短くて済むというメリットがあります。また、床面積に応じて課税される「固定資産税」をダウンできるケースもあります。

◆防犯面でも安心!

ふだん使わない部屋が2階にある場合などは、換気後の施錠をうっかり忘れてしまうケースもあることでしょう。減築によって2階部分を取り除くようなリフォームを行えば、外部からの侵入経路を減らすことにも繋がり、結果的には防犯性能の向上にも貢献してくれます。

建築家による減築リフォームの事例

建築家がさまざまな工夫を凝らしデザインをした、減築リフォームの事例をラインナップしてお届けします。

  • 楠葉の家(改修)

    総工費
    -万円
    施工面積㎡
    76.1㎡
    築年数
    40年
    烏野良子
    • 関東
    • 東海
    • 関西
    • 九州
    こだわりポイント

    新築当初にはなかった隣家の建ち込みにより、南側に配された広縁付の続き間は光が入りにくく、居住性が悪いため、納戸のような利用になっていました。思い切って広縁を撤去することにより、再びお部屋に光が差し、物置部屋から居間へ生まれ変わりました。広縁を撤去した部分には、居間の外部空間としての濡れ縁とお庭になる予定です。

    この建築家に相談する(無料)
  • 矢来の家(減築リフォーム)

    総工費
    1500万円
    施工面積㎡
    71.4㎡
    築年数
    40年
    荒木毅
    • 関東
    • 東海
    • 関西
    • 九州
    こだわりポイント

    祖母の代に建てられた、築50年の平屋に築40年のアパート兼住宅が増築された木造二階建ての建物に、孫夫婦が住んでいたが、自分たちに合った住みやすい住宅に変えたいと考えられた。 痛んでいた平屋部分を「減築」して芝生や樹木や菜園のある緑の多い庭とし、アパート兼住宅内部の間仕切りを取り去って、一室空間の住宅を作った。1階は、和室--土間--庭とつながる空間。2階は、外周部にユニークな固定棚の回る杉板床のLDKとなっている。

    この建築家に相談する(無料)
  • 門戸厄神の家

    総工費
    -万円
    施工面積㎡
    -㎡
    築年数
    30年
    こだわりポイント

    築30年以上の木造2階建住宅の全面リフォームです。建築主は若いご夫婦でご主人はこの家で育ちました。新築当時は建て売り住宅で、間取りが細かく大きな空間がなかったため、1部2階の床を撤去して吹抜け空間を造り光が降りそそぐLDKになりました。新築購入後にガレージ上部を増築されていましたが、今回それを撤去し2階のライブラリーの外にルーフデッキを造って快適な外部空間になっています。1階道路側は奥様の彫金アトリエを造り、トップライトから採光して落ち着いて創作できるスペースになりました。室内の仕上げは自然素材でまとめ、特にヘリンボーンのフローリングは大変表情のある床になりました。

    この建築家に相談する(無料)
  • D-リノベーション

    総工費
    2000万円
    施工面積㎡
    143.3㎡
    築年数
    20年
    土居郁夫
    • 関東
    • 東海
    • 関西
    • 九州
    こだわりポイント

    コンクリート造の既存建物、2,3階部分を全面撤去、再生のリノベーションです。2階部分のLDK空間は、4枚のアルミ(アクリル板)の引込戸でしきれるようにし、中央部コンクリート梁を、打放し補修の仕上げとすることで力強いインテリア空間を試みています。

    この建築家に相談する(無料)
  • 住みながら減築リフォームした家

    総工費
    2000万円
    施工面積㎡
    176.7㎡
    築年数
    20年
    こだわりポイント

    2階建てを平屋+小屋裏部屋にする・住みながらの工事を行う!・2×4工法・予算厳守。 などの条件を元に工事業者と念密に工程を打ち合わせた結果、2階で生活している間に1階の工事を仕上げ1階に引っ越後、2階を屋根を残しながら解体と改築を同時に進めるという難工事にトライすることになりました。外観のデザインは軒を深く取り水平ラインを強調、サイディングは普及品ですが質感+汚れの目立たないよう熟考して選択しました。

    この建築家に相談する(無料)

注目の建築家

ISSUE

新着お役立ち記事

記事一覧へ

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

TRUSTe

このページの先頭へ