- 建物の種類
- 集合住宅
- 間取りの変化
- 3LDK→2LDK
- 施工面積㎡
- 60.0㎡
こだわりポイント
若いご一家のためのマンションリノベーションです。使い勝手の悪かった約60㎡のマンションを改造、3LDK→2LDKへ変更して大きな生活空間をつくりました。余計なものや装飾を加えるのではなく、奇策を弄せずあるべきものをあるべきところに収める。可能なかぎりホンモノの素材でつくる。そんな引き算のデザインで設計しました。
スケルトンとは、文字通り建物の「骨組み」のこと。つまりスケルトンリフォーム（リノベーション）とは、建物をいったん骨組みの状態に戻し、そこに手を加えていくことを指します。今回はこのスケルトンリフォームのメリットをご紹介しましょう。
スケルトンリフォームのメリットとは？
一般的にリフォームと言えば、痛んでしまった内装を張り替えたり、老朽化したトイレやキッチンなどの設備を交換したりする修繕工事のことを指します。
一方、スケルトンリフォームでは、内装仕上げ材や下地などをすべて取り払い、いったんスケルトン（骨組み）の状態にしてからリフォームを行います。
スケルトンリフォームにはいくつかのメリットがありますが、最も注目すべきは「間取りの変更ができる」点です。部屋を仕切る間仕切り壁は構造体＝スケルトンには含まれませんので、撤去して自由に間取りを変えることが可能です。例えば子どもの成長に合わせて個室を増やしたり、使わなくなった個室をつなげて広いスペースを確保したりすることができます。さらに、通常のリフォームでは配管の位置によって水廻りの移動が難しい場合がありますが、スケルトンリフォームならキッチンをアイランド型に変更したり、トイレを増やしたりといった変更を自由に行うことも可能です。
骨組みの状態もチェックできる！
スケルトンリフォームは、普段は内装で隠れてしまう配管や構造体（柱や梁、土台や基礎など）などの状態をチェックする貴重な機会でもあります。漏水やシロアリによって木材が腐食していないか、断熱材が劣化している部分はないか、耐震強度は問題ないかなど、現在の住宅に十分な性能が備わっているかを確認することができるからです。ここで何か問題が見つかれば同時に補修・リフォームすることで、工事の回数を減らすことも可能となります。
特に戸建住宅のスケルトンリフォームには、住宅を新築するのと同じノウハウや知識が必要となってきます。内装や設備を交換するだけならリフォーム業者や工務店でも十分かもしれませんが、スケルトンリフォームを検討するなら、建築家に相談してみることをおすすめします。
建築家は、建物の性能向上はもちろん、現在のライフスタイルにぴったりな間取りの提案や、また現在の住まいをどこまで、どの程度リフォームできるのかを的確にアドバイスしてくれるはずです。建築家とのスケルトンリフォームで、ただ新しいだけではない、機能的で暮らしやすい住宅を手に入れましょう。
建築家によるスケルトンリフォーム・リノベーションの事例
建築家がさまざまな工夫を凝らしデザインをした、スケルトンリフォーム・リノベーションの作品をラインナップしてお届けします。
-
引き算の家
-
三軒長屋の真ん中のリフォーム
-
千駄木のリフォーム
- 建物の種類
- 集合住宅
- 間取りの変化
- 4DK→1LDK
- 施工面積㎡
- 50.3㎡
こだわりポイント
オーナーチェンジをした木造2階建て木賃アパートの1階部フルリフォームです。ここではいかに光りを取り入れ、明るく清潔で快適な住戸にするかということがテーマ。小部屋がたくさんあって収納が少なかった間取りを、LDKが一体となった明るい間取りにしました。玄関は趣のある棚や飾り柱を生かしつつモダンに再生し、天井いっぱいの引戸を明けてリビングに入ります。リビングからダイニングそしてL字にキッチンが続きます。
-
D-リノベーション
-
京丹後の家
- 建物の種類
- 一戸建て
- 間取りの変化
- 1LDK→2LDK
- 施工面積㎡
- 120.0㎡
こだわりポイント
積雪地域だがローコストであったのでセメント瓦を金属板拭きにして軽量化し筋交い補強して耐震性を向上しました。湿度が高い地域なので既存の土壁を残し調湿性を活しながら新しい仕上げを２ｍの高さまで加えていきました。温熱環境的にはポリカの軽い建具で季節ごとに可変的に間仕切れるようにして床土間コンクリートに蓄熱ヒーターで保熱した暖気を有効に利用できるようにしました。
-
大谷町の家
- 建物の種類
- 集合住宅
- 間取りの変化
- 3LDK→2LDK
- 施工面積㎡
- 92.3㎡
こだわりポイント
動かせないコンクリートの壁が多い壁式構造のため、制約の中で可能なデザインを工夫し、ご家族のつながりが感じられる家を目指しました。ご家族で作られたステンドグラスを壁の一部として使用するなど、年数を経ても家族のつながりが生活の一部に存在します。また、PCコーナーをキッチンの前に設け、お一人の時間を維持しつつも、ご家族の声や気配が感じられるよう意識しました。クライアントの悩みでもあった湿気とカビについては、外壁と窓を全て断熱改修して結露を防ぎました。また、断熱改修によって省エネリフォームの減税制度のご利用を提案し、実行しました。
-
本町ar
- 建物の種類
- 一戸建て
- 間取りの変化
- -
- 施工面積㎡
- 205.7㎡
こだわりポイント
築30数年となる木造2階建て住宅のリノベーションです。 もともとはご両親が住まわれていたこの住まい、子世帯に孫が生まれたことをきっかけに､2世帯住宅として一緒に暮らすことができないかと計画が始まりました。 キズのついた柱や梁、古びた障子や欄間。古いもの中に、新しい価値を見いだすことは面白い。何十年も使い込まれているからこそ味と深みが生まれ、住まいに寛ぎや落ち着きをもたらす。古いものと新しい技術が程よく融合した住まい。以前の家の記憶を残しつつ、次の世代に受け継がれる住まいとしました。
-
シニアのためのこだわりリフォーム
- 建物の種類
- 集合住宅
- 間取りの変化
- 3LDK→2LDK
- 施工面積㎡
- 78.0㎡
こだわりポイント
築40年のマンションのスケルトン・リフォーム。床、壁、天井すべてを取り払い、水回り位置も大胆に変更しました。設計のポイントは、外の風景を取り込み風通しの良い間取りに改修した点と、自然素材や建具など仕上げを徹底的に打合せしながら決めていったことです。以前は暗く閉鎖的だったキッチンと居間は、明るく開放的になり、収納量も格段に増えました。ビフォーとアフターが劇的に変わるのが、リフォームの醍醐味です。
-
荻窪のリノベーション
- 建物の種類
- 一戸建て
- 間取りの変化
- 3LDK→3LDK
- 施工面積㎡
- 105.5㎡
こだわりポイント
外観は、既存の外壁はそのままに斜めに迫り立つまっ白い外壁で、明るく清々しい雰囲気を作れたと思います。北側の玄関と南側のリビングとの間にあった階段をスケルトン階段にすることで、南側リビングの光を北側の玄関まで届くようにし、明るく開放的な玄関となりました。固定の間仕切りをできるだけ撤去し、可動の間仕切り戸などを使って将来の可変性を考えました。
-
楠葉の家（改修）
