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こだわりポイント
高度斜線に鋭く切り取られた厳しい形態制限のなか、スキップフロアや吹抜を介した空間の繋がり等導入し、外観からは想像できないような開放感と親密感をそなえた住宅です。 天空率を利用し、限られた敷地の中で、できるだけ空間を大きくとれるようにしています。
「都心でマイホーム」は多くの人の憧れですが、近年では都心で十分な土地を手に入れることは困難です。だからといって諦める必要はありません。たとえ小さな土地(=狭小地)でも、工夫を凝らして豊かに暮らせる「狭小住宅」を建てる人が増えているのです。
ここ数年、東京オリンピックの招致決定や住宅ローンの低金利などを背景に上昇しつつある三大都市圏の地価。国土交通省が発表する公示地価によると、三大都市圏の住宅地は2年連続の値上がりとなっています。これらに加え、東北の被災地復興なども相まって建築資材・職人が不足したことで、建設費の高騰にも拍車が掛かっています。 こうした状況から、15坪を下回るようないわゆる「狭小地」に「狭小住宅」を建てる人が増えているのです。狭小住宅なら土地代が安く済むうえ、材料費や工事費も抑えることができます。もちろん、狭小住宅で快適に暮らすには、それなりの工夫が求められます。以降では、豊かに暮らせる狭小住宅をつくるためのポイントをご紹介しましょう。
狭小住宅でまず課題となるのが、物理的な狭さと閉塞感をいかにして解消するか、という点です。この場合、最も有効な方法は「吹き抜け」を設けることでしょう。住宅の間取りは、部屋同士、または上下階の仕切りが多いほど閉塞感が生まれてしまいます。そこで、1階リビングと上階の廊下・居室がひと繋がりになった吹き抜けを設ければ、視線や光、風が家全体に抜けるようになり、開放感がぐっと高まります。他にも、部屋同士を壁で仕切る代わりに、スキップフロアを設けて緩やかに仕切る、という方法も有効でしょう。
収納スペースの量は暮らしやすさに直結する大切な要素。狭小住宅といえど、少しでも多くの収納がほしいところです。例えば床下収納はスペースを活用できるもっともスタンダードな方法ですが、他にも、壁面をあらかじめ少し凹ませて棚などを設置する「壁面収納」や、階段下・スキップフロアの段差の下に引き出しを造作して収納をつくる方法、棚を間仕切り壁として使う方法などが特に効果的でしょう。
狭小住宅では周囲に隣家が迫っていることも少なくないため、どこに窓を設けるかはとても難しい問題ですが、採光・通風に最も活躍してくれるのは「トップライト(天窓)」でしょう。屋根の上に窓を設けるトップライトなら、周囲からの視線を気にする必要がないうえ、電動タイプならリモコンで開閉が可能です。天井にこもった熱気を外部に排気したい場合などにも重宝するでしょう。また、壁の高い位置にスリット状に設ける「ハイサイドライト」も効果的です。
このように、工夫次第で快適かつ豊かな暮らしが実現できる狭小住宅。しかし、敷地や床面積が小さくなるほど、設計はもちろん、コストのコントロールが難しくなるのも事実です。先に挙げた3つのポイントを含め、狭小地を最大限に活用することは建築家の最も得意とするところ。小さな土地でも理想の住まいを手に入れたいのなら、ぜひ建築家に相談してみてはいかがでしょうか。
建築家がさまざまな工夫を凝らしデザインをした、狭小住宅の事例をラインナップしてお届けします。
高度斜線に鋭く切り取られた厳しい形態制限のなか、スキップフロアや吹抜を介した空間の繋がり等導入し、外観からは想像できないような開放感と親密感をそなえた住宅です。 天空率を利用し、限られた敷地の中で、できるだけ空間を大きくとれるようにしています。
路地の奥にひっそりと建つ2階建ての住宅は、実は地下、ロフトを合わせて4層のフロアーがあり、訪れる人を驚かせます。 昔の民家のように床板をそのまま下階の天井と見せることで、 高さ方向の寸法を抑え、まるで重箱のように空間を積み重ね、凝縮させています。そして、この住宅の何よりも変えがたい空間は、外室(中庭)です。 ここはテラスとして使われることもあれば、テントを張り出し、部屋として使われることもあります。また、吹抜けとしての効果もあり、各部屋が思いのほか、広く感じられるのも、このVoidな空間があるからです。
リビング・ダイニングを中心にした暮らしのため、ここに3mの天井高を確保し、それを中心に上下階の天井高を検討し、狭い中でもスキップフロア(部分的に床が段々になった構成)とすることで、要望のすべての居室を確保することができました。アウトドアリビングとして使えるバルコニーをエキスパンドメタルで囲っているので、プライバシーの高い開放的な外部空間になっています。
都市の密集地、狭小敷地でありながら開放的、 OMソーラーによる温熱環境の確保、 自然素材に包まれた柔らかい空間の 木造三階建の住まい
43条但し書き通路の許認可から始まり、狭小地での住まいの建替え計画。冬暖かく夏涼しい住まい を1000万台で実現させた、高品質でローコストのバリアフリー住宅。
浅草近郊の活気のある下町密集地での計画となりました。耐火性能も要求される地域の為、耐震性も加味し、かつ狭小敷地の為、鉄筋コンクリート造薄肉ラーメン構造として室内に構造体を設けない計画としました。
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