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2023年9月1日は【防災の日】やるべき備えと家族で話すべきこと

  • 2023年01月06日更新

9月1日は防災の日。「我が家の防災は大丈夫」と思っていても、実は足りていないものやいざというとき決めていないことなどはありませんか?今回は、防災意識の高い家庭でも見逃しがちなポイントをご紹介します。ぜひこの機会に見直してみませんか?

なぜ9月1日が防災の日なの?

防災の日は、毎年9月1日です。9月1日が選ばれた理由は2つあります。

  • 関東大震災が発生した日だから(1923年9月1日 11時58分)
  • 9月から台風シーズンを迎えるから

ひとりひとりが、台風、地震などの災害について理解し、対処する心構えを作るのが防災の日のねらいです。 災害の備えをしたいとは思っているけれど、まずは何から始めたらいいの?と思っている方向けに、対策しておいた方が良い内容をご紹介します。

(1)家族で話しあうこと

家族との集合場所・災害用伝言ダイヤルで使う番号

家族との連絡方法

家族みんなで決めるべきなのが、「家族との連絡方法」。
災害はいつ起こるかわかりません。学校や職場、買い物など、家族みんながバラバラなときに大きな災害が起こることも十分考えられます。

災害が起きたらどこに避難するか、どのように連絡をとるかを決めておきましょう。

集合場所は、災害の被害が及びにくい場所にしなければなりません。自宅、学校、職場の近くの避難場所を調べておきましょう。

次に、連絡方法です。災害時に、普段のチャットツールや自分の電話が使えるとは限りません。災害時に頼りになるのが、災害用伝言ダイヤルです。

「171」に電話をかけ、自宅の電話番号などをダイヤルすることで、同じ番号にかけた相手に伝言を残すことができます。
災害用伝言ダイヤルがあることを家族みんなで知っておきましょう。また、伝言登録・再生に使用する電話番号を決めておきましょう。
NTT 災害用伝言ダイヤル

家族で確認しておきたいこと
・家族の学校や会社の避難経路、避難場所
・電話やSNSが使用不可の場合の連絡方法
・災害用伝言ダイヤルで使う電話番号

(2)家の防災グッズを設置しよう

ガラスの飛び散り防止フィルムや、家具の固定など。知ってはいるけど実行していない防災方法があるのではないでしょうか?
普段の生活で、時間をとって災害対策をやるのはなかなか腰が重いかもしれません。だからこそ、9月1日のこのタイミングに一気に災害対策をしてしまいましょう!

食器棚のガラス飛び散り!飛散防止フィルム

食器棚のガラス飛び散り!飛散防止フィルム

「うちの食器棚は固定しているから大丈夫」と思っていても、中の食器が食器棚のガラスを割って飛び出てくることがあります。

そこで「飛散防止フィルム」。液晶画面などにも有効です。最近は100均でも販売されているので手軽に購入できます。


冷蔵庫にテレビ、家電の固定も忘れずに!

家具はしっかり固定している家庭も増えましたが、忘れがちなのが「家電」。東日本大震災の際には「冷蔵庫が倒れてきた」という話も耳にしました。

冷蔵庫にテレビ、家電の固定も忘れずに!

冷蔵庫こそキッチンでもっとも危険な大型家電のひとつ。しっかりと固定したいものです。

また、最近はテレビが薄型になったことで「倒れてきても大丈夫」と固定しない家庭も多いとか。

しかし、実際大地震の際は、このテレビが倒れてくるのではなく吹っ飛んでくるという話もあります。しっかり固定することをおすすめします。




増えている水害!家庭で土嚢を用意

増えている水害!家庭で土嚢を用意

川が流れる街で一戸建てやマンションの1階に住んでいる人にとって、昨今の集中豪雨は他人ごとではないはず。しかし土嚢を用意しておくのは難しいものです。

実は家庭用に「水を吸わせることで膨らむ土嚢」が販売されているのをご存知でしょうか。


これがあれば、使用しないときはベランダや押し入れの奥にしまっておくことができます。いざという時に助けられそうですね。

忘れちゃいけない!ペットの食事

忘れちゃいけない!ペットの非常食

忘れがちなのが「ペットの非常食」です。常に缶詰やドライフードを1か月分ほど多めに買い置きしておくのがおすすめです。

また、犬や猫の場合は避難することも考えて「リード」や「首輪」を購入し、迷子にならない工夫をしておきましょう。他にも、ケージなどがあると、より良いでしょう。コンパクトに折り畳めるケージも販売されています。


見落としがち!「トイレ」はどうする?

見落としがち!「トイレ」はどうする?

災害時「水道がストップ」するとトイレの水も流せなくなります。その時、トイレはどうしようと考えていますか?

その1:お風呂の残り湯は「入れ替え」まで流さない

その1:お風呂の残り湯は「入れ替え」まで流さない

風呂の残り湯は流さず、翌日新たにお湯を入れ替える際に流します。この残り湯をトイレのタンクに入れれば、トイレは通常通り流すことができます。

筆者宅も東日本大震災後は、この方法でトイレの水を確保しています。

その2:「猫の砂」を非常用トイレとして代用!

猫の砂は「水分を含むと固まる」「フンなどを包み込む」「脱臭効果がある」などの特性があります。それは、猫だけでなく、人間のトイレとしても使用できるということ!

用意するもの
・猫の砂
・園芸用の小さいスコップ
・ビニール袋(たくさん)
・大きいごみ袋2枚

やり方
1.トイレの水の蛇口をしっかりしめて、水が復活しても流れないようにする
2.ゴミ袋を二重にして猫の砂をいれ、トイレの便器にはめこむ
3.用を足したら、その都度スコップでとり、ビニール袋に密閉し廃棄する

一番気をつけたいのは「1」です。トイレの水が復活した時に間違えて流してしまわないように、必ずトイレの蛇口をしめておきましょう。


(3)今日から習慣を!非常食は3日分+ローリングストック法

非常食は3日間用意と言われていましたが、昨今「それでは足りない」という声も。長期化した場合や市区町村が災害で機能しない場合のことを想定しておく必要が出てきているからです。そして、それを補う非常食方法こそが「ローリングストック法」。

ローリングストック法

牛乳や卵、トイレットペーパーなどを毎日切らさずに置くのと同じく、インスタントラーメンや缶詰、パウチ食品などを「切らさないように」購入する方法です。よくある、非常食の買い置きと比較してみましょう。

非常食を3日分買い置きする方法
やり方
消費期限の長い非常食を、1年に1回程度買い換える。

・消費期限が近づいている非常食を把握して買い替える必要がある
・買い替えの頻度が少ないので、何がどこにあるか、期限切れしているか気づきにくい

ローリングストック法
やり方
普段から食べる食品を、3日分ストックしながら切らさないように消費する。
例)魚の缶詰は常に10個置いておき、古いものから使う。料理に3つ使うなら、3つ買い足す。

・常に消費期限が長い食材がストックされる
・非常食をどのくらい確保できているのか常に意識できる

@hiroyukikashiwagi

@hiroyukikashiwagi

例えば、無印良品のパウチのカレー。本格的と人気のカレーとレトルトのごはんを定期的に食べては購入を繰り返す。それで十分「ローリングストック法」となります。ちょっと意識して買い置きするだけだから手軽ですし、おいしいレトルトなら家族も喜びますよね。

(4)国や地域の防災情報を確認しよう

災害大国と呼ばれる日本。国や市区町村からも、防災方法の情報が発信されています。

防災の日をきっかけに、どのようなページがあるのかチェックしておきましょう。
また、災害時に役立つSNSアカウントをフォローしておくのもおすすめです。

災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~|首相官邸

災害時に役立つTwitterアカウント
内閣府防災 @CAO_BOUSAI
首相官邸(災害・危機管理情報) @Kantei_Saigai
NHK生活・防災 @nhk_seikatsu

9月1日「防災の日」は良い機会です。「うちは大丈夫」という家庭でも1年に1回は防災意識をもってしっかりと見直しをしてみましょう。

※こちらで紹介している商品は2021年8月現在のものです。

100均で買える防災グッズはこちらをチェック

みんなに聞いた「防災リュックの中身」

この記事を書いた人
ヨムーノライター
木月ハチ

ダイソーなどの100均や、ニトリ・無印良品の新グッズ、カルディの話題の食材など、トレンド情報を発信しています。

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