この作品を手がけた建築家 小泉 宙生/金山 大(一級建築士事務所 株式会社SWING) 大阪府大阪市西区立売堀6-6-18橘ビル3F 小泉:自然素材を使うこと。それは、今の時代が日常生活の中から切り捨ててきた感覚を、取り戻そうとする行為なのだ、と言えると思います。「触れて気持ちいい」「いい匂いがする」「古びていく様が美しい」。昔はあえて語らなくとも、誰もが知っていた感覚。現代でもまだ、語らずとも「触れれば分かる」ものだと思い... 依頼主の要望 洋風の邸宅をイメージしつつ、和室など日本らしい家屋の良さも取り入れたい。構造は、鉄筋コンクリート造として堅牢な住まいとしたい。プライベートリビングとパブリックリビングを分けたい。暖炉が欲しい。また、洋風の邸宅に見られるような石をふんだんに使いたい。和室の続き間が欲しい。コレクションの絵画を飾る壁を多く作って欲しい。ガレージは3台分必要。 建築家のコメント 大きな建物になるほど、省エネ設計の効果が大きく現れます。この住宅では様々な省エネの手法を意識して計画しました。まず、敷地形状を最大限生かすべく東西に長い平面計画とし、深い軒を出すことで、角度が高い夏の日射は遮蔽し、低い冬の日射は建物の奥まで取り込み、自然の恵みを最大限得られるようにしています。そして窓際の床はタイル張りとすることで、冬場の日射を蓄熱させて暖かな陽だまりを生み出します。設備面では、蓄熱式床暖房を採用。深夜電力で暖めた熱を日中放熱することで、石張りの床を暖めています。また、1階の鉄筋コンクリート部分は外断熱とし、熱容量の大きな構造体はすべて蓄熱体として機能させ、室内の温度変化が緩やかになるようにしています。 工事の種類 注文住宅 建物の種類 一戸建て 総工費(目安) 26000万円 所在地 三重県 津市 ファサード エントランスピロティ 名栗の玄関ドア 南側夜景 水盤 1FのLDK 玄関ギャラリーホール 2階居間 2階和室 洗面コーナー 設計・デザインのポイント 1階は堅牢な鉄筋コンクリート造、2階は軽快な木造としました。それぞれの構造の良いところを活かし、高揚感がありながらも過ごしやすい住まいを目指しました。柱・梁には国産材の吉野杉を天然乾燥させて使用しています。外壁に焼杉を採用したことで、モダンな形状ながらも優しい質感となっています。また、上下階で仕上げを変えることにより、ヴォリューム感を抑えるようにしています。 構造 その他(1階RC、2階木造軸組の混構造) 施工面積 - 築年数 - ロケーション 郊外 施工後の間取り 8LDK 沿線 - 工期 - メディア掲載 - この建築家のプロフィールを見るこの建築家の作品一覧を見る この建築家にプラン相談