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【千葉県長柄町】2児のママが「人生初の伐採」で学んだ!台風被害にも関わる杉林整備の大切さ

  • 2023年06月23日更新

こんにちは!「節約×整理収納」アドバイザーとして活動する、ヨムーノライターの海老原葉月(はーちゃん)です。

ヨムーノDIY女子部の副部長として、「女子が森でゼロから!家を作るプロジェクト」に参加しています。

千葉県の中部にある「長柄町」は、かつて自分が生まれて育った千葉市から電車で40分ほどの場所にあります。

今回ご紹介するのは、家を作る最初の工程「木の伐採」!そのあとは、丸のこやインパクトドライバーなどの工具を使って、木の加工にも挑戦しています。その様子は、これから順番に書いていこうと思います。

...とその前に、この活動を通して、改めて地元・千葉県のこと、そして森林のことを見つめる機会がありましたので、そんな話からスタートしたいと思います。

ヨムーノDIY女子部「女子が森でゼロから!家を作るプロジェクト」って?

これは女子が、森林に生えている木を伐るところから「家」をまるごと作っちゃう日本初のプロジェクト。

千葉県の「長柄町(ながらまち)」が抱える林業の課題解決と町おこしをめざした活動です。フツーのDIYの枠を超えた、壮大なログハウスづくり計画!毎月レポートを掲載していますので要チェック♡

日本初「女子がゼロから家を建てるプロジェクト@千葉県長柄町」レポート

記憶にも新しい...昨今の「台風被害」

2019年、関東を中心に大きな爪痕を残した台風15号、台風19号。私の自宅の周りでも、停電や倒木の被害がありました。

同じく、現在活動している長柄町でも、様々な被害があったそうです。

戦後、住宅建築用にと植えられた国産木材。

ですが、安い輸入木材が使われるようになり、国産木材の需要が減ってしまいまい、使い道がない杉林たち。

今では荒廃した杉林が台風等によりなぎ倒され、電線を切断したり、道をふさいだりして、復興を遅らせる原因にもなっているそう。

昨年の被害を受け、道路沿いの杉の伐採活動も進んでいます。

私たちのチェーンソー技術はまだまだですが、練習・実践を重ね、いつか復興や防災のお手伝いができるようになったらと考えさせられると同時に、私たちの知らない日本の「現状」に、しっかり目を向けなくてはいけないと感じました。

長柄町の美しい大自然を目の当たりにして、そんなことを感じながら、ドキドキの「木の伐採」を体験しました!

「女子が木を伐採」って、フツーじゃない(笑)

フツーに考えて、木の伐採は男性がするもの、というイメージがあった私。

調べてみると、「#林業女子」というタグがあるほど、実は木を伐ることや家を建てることに取り組んでいる女性も多いみたいです。

ヨムーノDIY女子部の姉御的師匠で元料理人の“ちはるんさん”も、そんな女性のひとりです。

ちはるんさんのご紹介はこちら

さっそく私たちは、チェーンソーの扱い方や、木の伐採について教わりました!

チェーンソーの基本

装備必須の「チャップス」を着用

作業の前に必ず装着するのが「チャップス」と呼ばれる、けが防止のための防護服。

何層にも重なった繊維でできているこのチャップスは、万が一チェーンソーが足に当たっても、チャップスの繊維が絡まって刃の回転が止まるようになっています。私たちの脚を守ってくれるものです。

チャップスを装着したら、いよいよチェーンソーの登場です!

エンジン点火!

①混合燃料を注入

まず初めに、ガソリンとチェーンソーオイルで作られた「混合燃料」を注入します。

②「初爆」をする

次に「初爆」をします。 初爆とは、チェーンソーのエンジンをかける際の最初の点火動作のことです。

まず、チェーンブレーキをかけ、チョークレバー(持ち手にある小さなレバー)を最下まで下げます。安定した場所(地面)にチェーンソーを置き、スターターロープを数回引きます。すると、バイクのエンジンのような大きな音がします。これが「初爆」の音。

文字にすると順番通りにやれば簡単そうに見えませんか?

これがなかなか大変なんです!スターターロープを引いても引いても、力が足りず苦戦しました…。おかげで翌日は全身筋肉痛に...!

③エンジンをかける

初爆が終わったら、チョークレバーを元に戻し、再度スターターロープを引きます。するとまた、バイクのようなエンジン音が始まります。これでようやくエンジンがかかりました。 この後、アイドリングをします。真冬の車のエンジンと同じで、暖気して温めるんですね。

いよいよチェーンソーで木を伐ってみた!

チェーンソーは、持ち方次第で様々な角度から切ることができます。

こちらは「玉切り」。まずは練習として、上から下に向かって切ります。木を丸太状に伐ったものを、おうち作りの材料に使います。

ただ切るだけじゃない!伐採(伐木)方法

玉切りでたくさん練習をしたら、いよいよ杉の木を倒します!『木を倒す=ただ真横に切込みを入れる』だけではないんです!

これだと、木がどちらの方向に倒れるか、予測がしにくいため、とっても危険なんです。

①「受け口」を作る

木を倒したい方向に「受け口」を作ります。木の太さの1/3に三角の切込みを作るイメージです。

受け口の前に立ち、倒したい方向が合っているかをチェックします。この調整がなかなか難しくて苦戦!

ほんの少し切り口の向きを変えるだけで、倒れる方向が大きく変わってしまうんですよ。

②「追い口」を入れる

受け口と反対側から、「追い口」という切込みを入れます。

受け口までの1/10ほどを残して、追い口を入れるのがポイント!深すぎると、どちらに倒れるか読めなくなってしまい危険なんです。

③くさびを打ち込む

くさびという三角の道具を追い口に挟み込み、木槌で打ち込みます。

打ち込み続けていると、あたりには杉にくさびを叩き込む音が響き渡り、独特の緊張感が走ります。そしてザーッという迫力音とともに、いよいよ木が倒れます。

木の倒れる瞬間は、何度見ても「ド迫力」!この魅力にいつの間にかどっぷりとハマり、虜になった私です(笑)。

木の太さ、高さ、大きさによって、倒れる方向やチェーンソーを入れる深さなども変わってきます。

だからこそ、熟練の技が必要!

今回教わった木こりの源さんとちはるんさんに、もっともっと上手にできるように学び続けたいです♪

次回は、木の加工について教わったことをまとめたいと思います。お楽しみに!

この記事を書いた人
暮らし整えアドバイザー
海老原葉月

整理収納アドバイザー1級/親・子の片付けインストラクター1級。『仕組みを整える節約術』をキーワードに、 元汚部屋の住人&浪費家ならではの、簡単な工夫で続けられる情報をお届けします。夫、小2、年長男子の4人家族。

カインズ 収納 節約 整理収納アドバイザー

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