【土用の丑の日】2021年はいつ?「なぜうなぎ?」意外と知らない風習・うなぎ以外の食べ物

  • 2021年08月23日更新

夏になるとどこからか聞こえてくる「土用の丑の日」。そのワードと同時にスーパーにはうなぎが並び始めますよね。 みなさんは、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのか、そもそも土用の丑の日はいつかご存知ですか?

今では当たり前のように土用の丑の日にうなぎを食べていますが、食べるようになった由来や意味があるんです。 そこでこの記事では、土用の丑の日の意味や由来、なぜうなぎを食べるようになったのかについて解説していきます。

2021年の土用の丑の日はいつ?

2021年の土用の丑の日は7月28日(水)です。

しかし、これは近頃の「土用の丑の日」と言われてイメージする、夏のうなぎを食べる日のこと。 実は、土用の丑の日は1年に複数回あります。うなぎを食べる風習が根付いている土用の丑の日は夏のみ。 一般的には、夏の土用の丑の日のことを、「土用の丑の日」と言うことが多いでしょう。

では、土用の丑の日とはいったいいつなのか、どのような意味があるのか次項より見ていきましょう。

土用の丑の日の意味ってなに?

土用の丑の日は夏の1回のみと思われがちですが、季節ごとに土用の丑の日は存在します。ここでは、土用の丑の日の意味やどのように日付が決められているのかを見ていきましょう。

「土用」は四立前の18日間

土用とは、古代中国で考案された二十四節気の四立「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間のことを指します。

土用の丑の日と聞いて「土曜」とイメージされる方もいると思いますが、土用は「土(つち)」という意味が込められています。

これは古代中国の陰陽五行説は、宇宙のものはすべて「木・火・土・金・水」でできていると考えられていました。木=春、火=夏、金=秋、水=冬と季節をイメージして当てはめ、余る土は「季節の変わり目」を象徴するとされています。

このことから、土用とは四季の季節の変わり目の期間を意味するといえるでしょう。

また、二十四節気は太陽の運行を元に定められているため、四立「立春・立夏・立秋・立冬」の日にちは毎年異なります。つまり、土用の丑の日や回数も毎年異なるということが考えらるのです。

「丑の日」は十二支の「丑」

丑の日の「丑」は十二支の丑のことです。十二支は年単位で繰り返されていますが、1日単位でも12日毎に繰り返されています。つまり、土用の期間内の丑の日が「土用の丑の日」ということ。

日めくりカレンダーやスケジュール帳にも干支が記載されていることもあるので、お手持ちのものをチェックしてみてください。

土用の丑の日は年に1回ではない!

土用はそれぞれの四立前18日間です。期間内に土用の丑の日が2度発生することも考えられるということ。このとき、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」といい、夏の土用の丑の日が2度発生する場合は、一の丑のときに食べる風習が根付いているようです。

ちなみにですが、この先3年間の夏の土用の丑の日を見てみましょう。

  • 2021年:7月28日(水)
  • 2022年:7月23日(土)【一の丑】、8月4日(木)二の丑
  • 2023年:7月30日(日)
  • 2024年:7月24日(水)【一の丑】、8月5日(月)【二の丑】

土用の丑の日は1回のみと考えていましたが、夏だけでも2回発生するケースもあります。年間で数えると季節の変わり目の4回どころか、それ以上の土用の丑の日があるということが分かりましたね。

夏の土用の丑の日は「立秋」の土用

夏の土用の丑の日を確認するとき気をつけたいのが、「立夏」ではなく「立秋」の土用の期間の丑の日ということ。夏という文字が含まれているので「立夏」の土用と考えがちですが、四立「立春・立夏・立秋・立冬」は季節の始まりを示す節気。

だとすると、立夏前の18日間はどちらかというと「春」と言ったほうが近いのかもしれませんね。立夏は毎年5月6日頃に訪れるので、暦上でもまだ春です。

「立秋」は秋という文字が含まれていますが、土用の期間は「大暑」という暑さが本格化するという意味のある節気の期間中です。そのため、うなぎを食べる土用の丑の日は「立秋」前の土用の期間に訪れる丑の日ということを覚えておきましょう。

土用の丑の日の風習|なぜうなぎを食べる?

今では夏の土用の丑の日にはうなぎを食べる風習が定着していますね。スーパーなどでも、土用の丑の日にはうなぎがズラリと並んでいます。そこで、ここではなぜ土用の丑の日にうなぎを食べる風習が根付いたのかを見ていきましょう。

友人に宛てた手紙が始まりで「夏=うなぎ」

夏にうなぎを食べるようになったのは、1000年以上も前のこと。7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本最古の和歌集「万葉集」に次のような歌があります。

「石麻呂に 吾物申す 夏痩せに よしと云ふ物ぞ うなぎ取り召せ」大伴家持

意味は「痩せているきみは、夏痩せにはうなぎを食べるといい」ということを友人である石麻呂という人物に伝えた歌です。

実際にうなぎはビタミンA、B群などの栄養満点の食材です。疲労回復効果や食欲増進効果があるので、暑い夏にはピッタリといえる食材でしょう。

また、ビタミンAにおいては100グラム食べると、成人が1日に必要な摂取量を採れる手軽さからも夏バテ防止の食材として選ばれているひみつのひとつかもしれませんね。

夏もうなぎを売りたい宣伝効果が「土用の丑の日=うなぎ」

夏にうなぎを食べるようになった由来については分かりましたが、ではなぜ土用の丑の日に限り食べられるようになったのでしょう。

土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのにはさまざまな言い伝えがあります。そのなかでも有力なのが、売上不振の続くうなぎ屋を助けるために蘭学者の平賀源内が土用の丑の日に宣伝したことがきっかでという説です。

丑の日には「う」の付く食べ物を食べるといいという風習があったため、土用の丑の日に「本日、土用の丑の日」とうなぎ屋に張り紙をしたところ大盛況。うなぎは栄養価も高く、夏バテにもいいということもあり、夏に食べる人が増えて売上が上がるようになりました。

このことから、土用の丑の日はうなぎを食べる日と根付いていったのです。

うなぎの他に土用の丑の日に食べる食べ物

土用の丑の日にはうなぎのほかにも、頭に「う」のつく食べ物「梅干し」「うどん」「瓜」「牛肉(うし)」などを食べるといいという習慣も合ったそうです。

現在でも一部の地域でも残っている風習のようですが、ほかにはどのような食べ物を土用の丑の日に食べるとよいのでしょう。

土用しじみ

しじみは夏と冬の2回旬を迎え、冬の寒しじみと夏の土用しじみとして有名です。

夏のしじみは産卵期を迎えているので栄養価が非常に高く、夏バテにはピッタリの食材。肝臓の働きを助けることから「土用しじみは腹の薬」とも呼ばれています。

土用餅

土用餅とはあんころ餅のこと。現在でも北陸や関西地方では、土用にあんころ餅を食べる風習が残されています。

小豆は厄除けや魔除けの効果があると昔から信じられ、力持ちの意味合いの持つ餅と一緒に食べて、無病息災を祈願していたそうです。

土用の丑の日は「う」の付く食べ物を!

土用の丑の日は夏の1回だけと思っていましたが、実は1年に春夏秋冬の4回土用の期間があり、土用の丑の日でいうと数回あることが分かりましたね。

体長を崩しやすい時期でもある季節の変わり目の意味を示す土用の丑の日には、頭に「う」のつく栄養価の高い食べ物を食べて体長を整えていきましょう。

とくに最近は酷暑となる日が多いので、夏バテ予防にも土用の丑の日にはうなぎを食べ疲労回復や食欲増進して乗り越えましょう。

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