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お施主様の最も重視する点は、エアコンを用いない空調。このため極力断熱や調湿効果を高める材料を用いた設計となっています。現場で最も気を配った点は、シロアリや経年によってダメージを受けた構造材の復旧、現行基準の耐震性能を確保すること。さらに、新築と同様の使い勝手や納まり・意匠を確保することです。工事中に発生する問題は、逐一営業担当やお施主様と相談し、「一緒に家を造る」スタンスを心掛けました。

壁は珪藻土・床は無垢のパイン材を使用した完全自然素材の家へ。内部だけでなく床下も解体して調湿性能を改善し、窓も樹脂窓に全面リニューアルで予想以上の快適空間となりました。広く開放的なリビングはフルオープンサッシにしたことでお庭のウッドデッキと繋がり、休日のBBQも盛り上がります。

快適な住空間にするためには、採光、通風、断熱の工夫をすることと、現在のご家族構成や暮らし方に合った間取りにすることが重要と考えております。今回は、独立されたお子様のご家族が遊びに来たときに集える明るく広いLDKをつくること、退職を控え一日を過ごす時間が長くなるリビングを快適にすることを基本プランに、耐震、断熱、採光、通風の見直しを行ないました。