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一階の小屋裏に当たる、二階部分の小さなスペースをお子様の学習部屋としてリフォーム。 お子様ご自身が衣類や物を自覚を持って整理できるよう、使いやすい収納を造作しました。 またお子様の成長を考慮し、高さが変更できる可動式のカウンターも造作。 天井は高さを出すため勾配天井にして梁を露わしにしています。屋根からの輻射熱には屋根下地に断熱材を施工することで対応しました。

玄関を境に、東側に生活空間を、西側には寝室やクローゼットなどのプライベート空間を配置することで日当たりの問題を解消し、同時にゾーニングを明確にして快適性を向上させました。古くなった水廻りは新しいものに交換。また、間仕切り壁を撤去して南東に日当たりのよい、大きなLDKを配置しています。さらに、LDKから直接出入りできる場所に6畳ほどの洋室を造築しました。

改修前は、3つの和室が田の字型に区切られたプランでした。そこで、まず押入れで隣室と区切られていた玄関脇の6畳和室をリフォーム。押入と間仕切り壁を撤去して広がりを持たせ、多目的に使える洋室に変更しました。中央のDKは和室とつなげ、大きなLDKを設けました。唯一残した和室も南側に移動し、空いた北側のスペースには納戸を設けて収納力をカバーしています。

以前の増築時、荷重を支えるため、DKのほぼ中央に大きな柱が設置されていました。視覚的、動線的に邪魔になるため、開口部の幅を減らして耐力壁を増やし、柱を撤去。改修前にDKだった部分を南側に8畳分広げ、大きなLDKをつくりました。 LDKの壁面には収納を設け、同時に耐力壁を入れることで建物の耐震性能を向上させています。

老朽化が懸念されていた給排水管に漏水は見られませんでしたが、今後のために全種類新しい物に交換し、床材には歩行感のよいムクのフローリングを採用しました。また階下への騒音に配慮し、吸音材付きのシステム床を採用。さらにグラスウールを敷き詰めて遮音対策を徹底しました。 その他、玄関やキッチン、和室など、壁面を利用して多数の収納を設け、使い勝手を大きく向上させています。

物件の購入を決めてからリフォームの相談にいらっしゃいました。お施主様が購入された物件は4LDKで、北側玄関から伸びる廊下の両側に個室や水廻りが、南面に面してLDK（対面キッチン）がそれぞれ配置されていました。 内装は明るくさわやかな印象に、とのご要望でしたので、白を基調としたナチュラルモダンな仕上がりにし、床もナチュラルなオイル仕上げのフローリングを張っています。

お施主様のご希望だった「対面式キッチン」は、残念ながら排水勾配の関係で実現できませんでしたが、代わりにアイランド型の調理台を設置することで、対面式キッチンに近い形で料理ができるように工夫しています。 また、LDKが一体となるオープンなキッチンのため、収納を多めに設置しました。恵まれた採光条件を活かした間取りに変更することで、明るく爽やかな、視覚的に広がりを感じられる空間になりました。

和洋折衷をテーマに、ムクのフローリングやシラス壁などの自然素材を中心とした内装にリフォームしました。お施主様がインテリア関係のお仕事をされていたこともあり、いくつかの建具は特注でつくっています。お施主様のこだわりが随所に見られる、個性あふれる空間になりました。