同じ予算、同じ条件で一戸建てとマンションを比較した場合、例えば、駅から徒歩5分以内、周辺施設が充実している、といった条件を満たそうとすると、一戸建てを探すのはかなり難しくなります。その点、駅付近に立地することが多いマンションなら、予算内で条件が叶いやすくなります。そのほか、隣戸の住人やオートロック、防犯カメラなどがあることから、セキュリティ面でもマンションは有利。また、メンテナンスが楽なのもマンションならではの利点です。
共用施設が充実しているのも、マンションならではの魅力の1つ。例えば、住人のみが利用できるペットサロンや、子どもが遊べるキッズルーム、大画面で映画が楽しめるシアタールームや、故郷から尋ねてきた家族をもてなすゲストルームなどはかなり魅力的な施設です。こうした共用施設は、マンション選びの最重要ポイントの1つなのです。
マンションの購入は、まず物件選びから始まります。インターネットやチラシ、資料請求など、さまざまなツールを駆使して情報を集めます。気になる物件が見つかったら、今度はモデルルームへ。ここから、購入計画がグッと具体的になります。お気に入りの物件が予算に合っているかどうか、きちんと整理します。その後、ついに契約に進み、(同じ物件に希望者が複数いる場合は抽選)、ローンの申し込み後、引越し・入居というのが大きな流れになります。
契約の前に「仮契約」を求められることがあります。購入の意思表示のための仮契約書にサインし、物件を押さえておくための手付け金を支払うのが一般的。ですが、実は住宅の売買に「申し込み」と「契約」はあっても「仮契約」はありません。もしも「仮契約」を求められたら、それが「申し込み」であるか「契約」であるか確認し、慎重に対応しましょう。
※ 出典:中国青年報
せっかくマンションを買うのなら、後悔だけはしたくない!と誰もが思うはず。そうならないためにまず覚えておきたいのは、「騒音対策」です。騒音はモデルルームでは分かりづらいうえ、近隣とのトラブルに発展することも多いやっかいな問題。壁や天井は隣戸や上階からの騒音が伝わらないつくりになっているか、窓などの開口部は外部の騒音が防げるつくりになっているかについては、慎重に確認する必要があります。実際に物件を見に行くのなら、朝、昼、夜といくつかの時間帯で音の状況をチェックするべきでしょう。
購入するときには理想の間取りだとしても、将来ニーズが変わり、いつか満足できなくなる可能性もあります。そのため、例えばマンションの共用施設や立地など、マンションの「資産価値」を見据えた購入が重要なのです。そうすれば、もし将来ニーズが変わっても、売却したお金を転居費用に充てることができるのです。