適合リノベーション住宅とは?
近年、リノベーションという言葉がよく使われるようになりましたが、「リフォームとはなにが違うのか?」など、まだその定義はあいまいです。そこで、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会では、ユーザーが安心して住むことができる、優良なリノベーションの統一規格を定めました。その規格に適合する既存住宅を「適合リノベーション住宅」と呼んでいます。
「適合リノベーション住宅」は、リノベーション住宅の品質を向上を目的に、統一規格に則った検査をし、その結果をふまえた改修工事を施し、その記録を履歴情報として保管するため、一定以上の品質が確保されていると言えます。住宅の履歴情報があれば、後々の点検やメンテナンスがしやすく、将来売却をする際にも役に立ちます。また、万一の住宅に不具合があった場合でも、アフターサービス保証を必ず受けることができるため、安心して選べるリノベーション住宅です。
検査から保証までの流れ
リノベーション住宅は、既存住宅といえども、新築と同等かもしくはそれ以上と思われるような、優れたデザインなど魅力的な面があります。しかし、目に見えないような、基本的な中古住宅の性能や保証について必ずしも万全だったかというと、その点が重視されないケースも恐らくあるでしょう。ですが、「適合リノベーション住宅」であれば、より安心して住み見続けることができるのです。
5種類の適合リノベーション住宅
適合リノベーション住宅には、対象とする物件によって5つの種類があります。区分所有マンションの専有部について、統一基準に則ったリノベーションを施したものを「R1住宅」、R1住宅にプラスして共用部の修繕や管理状況などについての統一基準は「R2住宅」、R1住宅にプラスして、共用部分を含む区分所有マンションの一棟全体が、適合リノベーションの品質基準に則った優良な住宅を「R3住宅」、オフィスを住宅へ、など用途変更をした住宅にについての統一基準は「R4住宅」、一戸建て住宅で、適合リノベーションの品質基準に則った、優良なリノベーション住宅を「R5住宅」として、普及を目指しています。
R1住宅 | 区分所有マンションの専有部分 |
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R2住宅 | R1住宅にプラスして、共用部の修繕や管理状況など |
R3住宅 | R1住宅にプラスして、共用部分を含む一棟全体 |
R4住宅 | オフィスを住宅へ、など用途変更をした住宅 |
R5住宅 | 一戸建て住宅 |