建築家ならではの「趣味部屋」「趣味スペース」作り

「こんな家を作りたい」「こんな暮らしがしたい」という夢が叶う注文住宅。そんな数ある要望のなかでももっとも独自性の強い“究極のわがまま”と呼べるのが趣味部屋・趣味のためのスペースでしょう。実際に趣味のための空間を作るために考えておくべきことを調べました。

マスコットキャラクターアフタ・ビフォ・ピラミドス

注文住宅で「趣味部屋」を実現!

濱田猛さんの作品事例「House A」

人と人との「つながり」を大切にする建築家・濱田猛さんの作品事例House A

注文住宅は、基本的に施主の望み通りの間取りを作れます。法律や構造上の問題さえクリアしてしまえば、「完全フリー」。自分の好きなことをする専用の部屋は、まさに夢の空間といえるでしょう。
さて、そんな趣味の空間として最も人気があるのが「書斎」です。書斎というと古くさいイメージがありますが、現代の書斎はパソコンやスピーカー、映像設備などを備えた鑑賞空間となっています。読書を楽しむほか、ジャズを聴いたり、映画を見たりとプライベートな時間を満喫できます。ピアノやギターなど、楽器を楽しむのもひとつの手でしょう。パソコンがあれば邪魔の入らない仕事部屋にもなるので、忙しい人にもおすすめです。
さらに、最近求める人が多いのが「展示部屋」です。美術品や骨董に限らず、プラモデルやスケートボードなどを、単なる物置ではなく、見て楽しめるように置いておくための空間をつくる人が増えています。高価なロードバイクは軽いので、壁にフックを取り付ければ展示して楽しむことができます。屋外のような盗難の危険や風雨による劣化の心配もないので、一石二鳥といえるでしょう。
このように趣味スペースの楽しみ方は、アイデア次第なのです。

趣味部屋づくりのポイント

藤井修+純子さんの作品事例「OOGA邸」

様々な経験を活かした住まいを提供する建築家・藤井修+純子さんの作品事例OOGA邸

そんな趣味の空間ですが、つくるときには夢を追うだけでなく、現実もしっかり見ておかねばなりません。
まずは、建物としてのスペックです。たとえば、書斎や書庫をつくる場合、蔵書が多いと床に重量がかかるので、相応の対策が必要になってきます。書庫が1階か2階かによっても、対策は変わってくるでしょう。ピアノなど、重い楽器を置く場合も同様です。楽器の場合、さらに近所迷惑にならないように、防音仕様の部屋をつくることも考えねばならないでしょう。家族の同意も重要です。「自分が買った家なのだから好きなことをしていい」「文句を言われる筋合いはない」という意識では、通用しません。趣味の空間というわがままを押し通す以上、これまで以上に、家族への配慮が必要になります。
最後に付け加えておきたいのは、「人は変わるものだ」ということです。若いころ、車が好きだった人が歳を経るごとに興味を失っていったり、子供ができてから価値観が変わってしまったり、ということはよくあります。趣味の空間は慎重に考えて作りましょう。

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上記の記事は、2015年11月27日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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