知らなきゃ損!? 建築費用の仕組み

理想の住まいには、建物の性能やデザインはもちろん、無理のない予算内で実現させることが重要ですが、住まいづくりにかかる建築費の内訳や具体的な算定方法はあいまいでわかりにくいもの。損をしないためにも、それぞれの費用がどのように決まるのかをここで学んでおきましょう。

マスコットキャラクターアフタ・ビフォ・ピラミドス

建築費を構成する3つの費用を知っておこう!

一般的に、住宅の建築費は「材料費」「人件費」「諸経費」の3つから成り立っています。このうち材料費は、工事を請け負う会社の材料の仕入れ方法やルート、材料の市場価格などによって多少変動します。
また人件費は、「人工(にんく)」を基準に決められます。人工とは、一人の作業員が一日労働するのにかかる原価のことを指し、作業に要した日数とその作業員の日当から計算されます。つまり、人件費を削減するためには作業員の手間を減らし、工期を短縮すればよいということになりますが、必要以上に工期や手間を抑えてしまっては住宅の品質が低下してしまう恐れもありますので、バランスを考慮することが重要になります。
そしてもう1つ忘れてはならないのが諸経費です。諸経費とは、その会社が組織を運営するために必要なさまざまな経費のことです。例えばハウスメーカーであれば、事務所の維持費や広告費用などが諸経費に含まれます。諸経費は工事業者の経営状況や規模によって異なり、明確な原価によって構成されているわけではないため、値引き交渉が難しいケースが多いようです。

避けては通れない!? 「追加工事」に備えよう!

家づくりを進めていくと、思わぬ追加工事が発生して当初の予算をオーバーしてしまうことがしばしばあります。例えば、基礎工事と地盤工事。通常、土地の購入後に地盤調査などを行いますが、購入した地盤が軟弱だったり地下水が出てきたりすれば、それを改良するための工事や地盤状況に合わせた基礎工事が必要になるため、追加の費用が発生することがあります。
また、隣地との境界線が曖昧な場合、測量を行ったり塀やフェンスを設置したりする必要が生じ、その分あらたな費用が発生することになります。
このように、家づくりにはさまざまな追加工事がつきものです。追加工事を減らすために事前に綿密な調査・計画を進めることは重要ですが、ある程度の追加工事は避けられないものと考え、余裕を持って予算を組むように心がけましょう。
ちなみに家づくりを建築家に依頼する場合、こうしたコスト管理こそ建築家の大切な業務のひとつ。事前に十分な打合せを重ねるとともに、追加工事が極力発生しないよう設計してもらいましょう。

関連するコンテンツを探す

上記の記事は、2011年9月30日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

注目の建築家

ISSUE

新着お役立ち記事

記事一覧へ

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

TRUSTe

このページの先頭へ