業者によって違う!「坪単価」に要注意

住まいづくりの費用の目安として用いられる「坪単価」。多くの建築業者や工務店でこの単位が使われていますが、坪単価がどのように決められているかを知っている人は少ないのではないでしょうか。ここでは、坪単価の考え方について説明します。

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こんなにある!坪単価の算定方法

坪単価とは、一言で言えば「全体の工事費÷延床面積」で求められる一坪あたりの工事費用のことです。坪単価が安ければ全体の費用も当然安く済みますが、この坪単価の考え方には実は明確な基準がなく、各業者によって決め方はバラバラです。
ハウスメーカーなどの業者が広告に掲載している坪単価には「建物本体工事」という言葉が使われていますが、これは建物に直接関係する工事の坪単価であることを指しています。逆に言えば、電気やガス、水道などの引き込み工事費や、駐車場、植栽などの外構費用といった建物以外の部分の工事費が切り離されていることを意味しています。広告に表示された坪単価が全体の費用に適用されると思い込んでしまうと、こうした建物以外の工事費用が加算されて、当初の予算を大幅に超えてしまうことになりますので注意が必要です。
また、坪単価の算出時に、算出のサンプルとなる建物を凹凸の一切ない真四角な形にするなど、極限までシンプルにしているケースもあります。この場合、バルコニーや玄関ポーチなど、凹凸をつくる部分はオプションで別料金と計算されている場合がありますので覚えておきましょう。

延床面積に潜むカラクリを見逃すな!

冒頭で述べたように、坪単価は「全体の工事費÷延床面積」で求められます。つまり、分母である延床面積の部分を大きくすれば坪単価を安く見せられるということになります。この仕組みを利用して坪単価を安く見せているケースもありますので注意が必要です。
例えば、建築基準法上では床面積に含まれない「施工床面積」に分類される吹き抜けのスペースや、玄関、庭などを延床面積に含めているケースなどがそれに当たります。
このように、坪単価という考え方は非常にあいまいで、業者によって算定方法が大きく異なります。依頼をしたあとで予算と大幅なギャップが出てしまうといったことがないよう、事前に坪単価の算定方法を十分にチェックしておくことが重要になります。

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上記の記事は、2011年9月30日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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