あなたの実家、悲鳴を上げていませんか？
親子の“協同”リフォーム・リノベーション
就職や結婚などを機に親元を離れ、両親だけが実家に暮らしているという家庭も多いことでしょう。古くなった故郷の実家は歳を重ねた両親にとって住みにくいものになっている場合もあります。親子で実家の暮らし心地を話し合い、必要に応じて子供が実家のリフォーム・リノベーションのサポートをしてあげることも重要です。
2015年4月 オウチーノ編集部
気付かないうちに暮らしにくくなっている！？
もちろん、こうした住まいの問題の多くはバリアフリー工事や設備の更新などによるリフォーム・リノベーションで解決できます。しかし高齢化した親の立場で考えると、リフォーム会社を探し、幾度も打ち合わせを重ね、工事を進めていくことに不安やためらいがあっても不思議ではありません。このようなケースでは、子供のサポートが大きな助けとなるのです。
実家のリフォーム・リノベーションをサポートしよう！
実家の近所に以前から付き合いのあるリフォーム会社があり、両親が積極的にリフォームを主導できる場合などは、そのリフォーム会社に子供が事前に連絡を取り、打ち合わせの内容や見積り、図面、現場の写真などをメールで共有し、適宜アドバイスしていくというスタイルでサポートすることも可能です。
一方、子供が主導でリフォームを進める場合は、まずリフォーム会社選びから始めなくてはなりません。このケースでは、両親に代わってリフォーム会社をインターネットで検索し、施工実績などを鑑みて信頼の置けそうな会社を選定するという方法があります。メールや電話のみのやりとりに対応してくれるリフォーム会社であることはもちろん大前提ですが、帰省のタイミングに合わせるなどして少なくとも一度は3者で現地顔合わせをしておくことをオススメします。そのリフォーム会社が本当に信頼できるかどうかを判断するには、やはり担当者と顔を合わせることが重要です。
見積りや図面、現場の写真などについては両親主導の場合と同様、メール等でリアルタイムに共有することができれば、離れたところにいながらもリフォーム工事の進捗を掴むことができます。ただし、両親と子供の間での意思疎通はしっかりと行っておかなければなりません。子供が両親の希望を確認せずに計画を進めてしまうと、契約の最終局面や工事の途中で「ここまでやるつもりはない」という事態に陥ってしまう可能性があります。
実家にオススメなリフォーム工事の内容は？
必要なリフォーム工事は実家の状況や両親の要望によって異なりますが、やはり安心・安全面を優先して決定していくとよいでしょう。一般的には転倒事故を防止するバリアフリー工事（段差の解消、手摺りの設置など）などが優先事項となりますが、急な温度差が原因で生じる「ヒートショック」にも十分に備えるべきです。ヒートショック対策には、古くなった在来工法の浴室を断熱性のあるユニットバスに交換し、さらに暖房機を設置するなどといった対策が有効です。これらに加え、予算と相談しながら、トイレやキッチンなどの設備更新、ガラス交換などによる窓の断熱改修、そして耐震改修なども検討していくとよいでしょう。
なお改修費用の目安は、設備のグレードやオプションの有無、設置する箇所や数、工法などによって大きく変動しますが、下記の金額を参考にするとよいでしょう。
＜リフォーム費用の目安＞
浴室のリフォーム：80～150万円
手摺の設置：5～15万円
玄関ドアのリフォーム：25～45万円 ※カバー工法の場合
トイレのリフォーム：7～25万円
キッチンのリフォーム：50～100万円
洗面室のリフォーム：5～15万円
内窓の追加：15～25万円
ガラス交換：5～15万円
耐震改修：300～700万円
※上記金額はあくまで目安です。各種条件によって実際の金額は変わりますので、詳細な金額はリフォーム会社へお問い合わせください。
●取材協力
株式会社光テック
ピュアフルホーム（杉浦建設株式会社）
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