リノベーションは物件選びが肝!

低コストで理想の暮らしを実現するために、リノベーションすることを前提として中古物件を買うケースも増えています。このような場合、どんなことに注意して物件を選べばいいのでしょうか。一戸建ての場合とマンションの場合に分けて説明します。

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一戸建ては「工事のしやすさ」で選ぶ

荒木毅さんの作品事例「三軒長屋の真ん中のリフォーム」

素朴で力強い家を創る建築家・荒木毅さんの作品事例三軒長屋の真ん中のリフォーム

まずは敷地と建物の状況をチェックしなければなりません。どんな場所に建っているかによって、リノベーションのやりやすさや計画の実現性がまったく違ってくるからです。 たとえば、建物が隣の家と近すぎたり、車両が入る場所がない場合は、実際の工事が難しくなり、通常よりコストがかかる可能性があります。
さらに建物の痛み具合も、大きなポイントです。次のことに該当するなら、注意してかかるべきでしょう。
・基礎のコンクリートがない
・外壁や内壁の壁にヒビが大量にある
・建物全体が傾いている
・腐朽している箇所がある
・雨漏りの跡が多い
・窓がスムーズに開かない
・柱などがまっすぐになっていない
敷地や建物の問題のほかにも、敷地面積がこれから住むのにちょうどよいか、といったことなども頭に入れておく必要があります。
これまで住んできた住居ではなく、住んだことがない建物をリノベーションするというのは、なかなか難しいものです。できればリノベーションの経験豊かな建築家など、専門家にみてもらった上で判断するようにしましょう。

マンションはまず「新耐震基準」かどうか

荒木毅さんの作品事例「Oアパート(一室のリフォーム)」

素朴で力強い家を創る建築家・荒木毅さんの作品事例Oアパート(一室のリフォーム)

マンションの場合、最大のポイントは「その建物が1981年から始まった『新耐震基準』を満たしているかどうか」です。日本の耐震基準は、関東大震災の翌年である1924年に初めて採用されました。その後も地震災害を教訓として改正を繰り返し、1981年に施行されたのが現行の耐震設計基準です。
地震に対する抵抗力は、単なる建物の強度とは違います。地震に強い構造設計がきちんとされているかによって、被害の大きさも変わってくるのです。新耐震基準で建てられたマンションを選んだ方が、それ以前のものより地震の被害を小さくできる可能性が高いです。
ただし、新耐震基準で建てられたマンションが必ずしもリノベーションに適しているとは限りません。新基準でも、コンクリートの壁や柱などにひび割れが多くある場合は、耐震化の工事が必要になるかもしれません。また物件に十分な広さがない場合は、工事が難しくなることがあります。
やはりマンションも一戸建てと同じように、専門家と一緒に選ぶのがいいでしょう。

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上記の記事は、2015年10月30日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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