近年では、マンションの購入を検討する際、リノベーションを前提とした中古マンションの購入が選択肢の1つとして定着し始めているようです。では、リノベーションと新築の購入時では、住宅ローンの利用方法にどのような違いがあるのでしょうか。
最近ではリフォームやリノベーションの需要が増えていることから、「リフォームローン」と呼ばれるリフォーム・リノベーション専用のローンも登場しています。ただしリフォームローンのほとんどは無担保ローンのため、借り入れ期間が短く、また借り入れ可能な金額も少なくなっています。すでに居住している住宅のリフォーム費用はこうしたリフォームローンを組むことになりますが、これから中古マンションを購入してリノベーションをしてから住む、という場合は他にも方法があります。
例えば、2,000万円のマンションを購入し、500万円をかけてリノベーションを行う場合、2,000万円の住宅ローンを組み、リノベーション費用の500万円を手持ち金から支払うケースもありますが、銀行によっては、住宅購入費用とリノベーション費用を1つにまとめてローンを組むことができます。つまり、総額2,500万円の物件を購入するものとして借り入れができるのです。
上記の場合でも、全額分の融資を受けられない可能性もあるので注意が必要です。これは、原則として住宅ローンが「有担保融資」であり、融資金額は担保となる物件の担保価値を考慮して決められるためです。ここで言う担保価値とは、融資を受ける側が返済不能になった場合に、その物件を売却することで回収できる資金の目安となるものです。したがって物件の担保価値によっては、融資可能な金額に制限がかかることがあるのです。
また、担保価値を超える金額のローンは組めないと思われがちですが、実際は担保価値と借り入れ可能金額との関係は微妙なものであり、その時の経済状況などによって変化します。リーマンショック以前は、担保価値による制限はほとんどなかったと言われていますし、リーマンショック後の現在でも、担保価値の120~140%程度の金額は借り入れ可能でしょう。
ただし、こうした目安はあくまでも流動的なものです。年収や勤務先、勤続年数、自己資金の額などによって融資の条件は変わります。
上記の記事は、2011年9月15日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。
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