一人よりもみんなで「リフォーム評価ナビ」を開設予定住まいづくりナビセンターの理事伊奈智さん

2011年3月15日掲載

「家づくりは誰か一人ではなく、家族?みんな?にとって一番いいものを見つけることが大事」住まいづくりナビセンターでは、新築やリフォームを行おうとする消費者を文字通りナビする。家族みんなの幸せに向け、共通項目を見つける手伝いだ。

「共通項目が見つかれば、住宅メーカーやリフォーム会社に行っても自分たちの思いを伝えられる」『一人よりもみんな』は仕事でも同じ。「一人で出来る仕事には限界がある。みんながいかにパワーを出せるようにするかが一番」ナビセンターのある晴海。その再開発事業がスタートしたのは８４年だ。築２５年を超える日本住宅公団団地の建て替え事業から「晴海全体をいい街に」とプロジェクトが発展。「晴海をよくする会」が発足した。３０歳の頃だ。リーディングプロジェクトに位置付けられた１丁目の再開発を進める一員として、土地の権利を持つ企業間の合意形成に尽力した。土地に対する思いは企業ごとに異なる。それぞれ権利を最大限活用することを考える。お互いが納得するまでの議論が必要だった。「街づくりという本義に沿い、仲介役として事業を促進させた」全員合意を達成し、プロジェクトが着工したのは９４年。「晴海をよくする会」発足から１０年が経っていた。その過程を「まさに、誰か一人よりもみんなで一緒に、を感じた」と振り返る。この４月には、リフォーム業者と消費者のマッチングサイト「リフォーム評価ナビ」を開設する。サイト最大の特徴「口コミ」機能は、リフォームを経験した施主が、事業者に対する率直な評価を示すもの。その経験に基づく評価は、次のリフォーム希望者につながる。そうして、みんなの経験をつないでいくサイトは、リフォーム業界全体を向上させる力になるかもしれない。休日はテニス。中学時代から続けているスポーツだ。「頭の中のオンオフをするのに丁度いい」という。

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