店舗のリフォーム
業種や業態が多種多様な店舗のリフォーム。それぞれに希望や要望は異なり、工事の内容も様々。店舗の状況・問題点・営業スタイル・予算などをじっくり考え、プロと相談しながら計画を進めることが大切です。
店舗をリフォームする場合の費用について、事例をもとに見ていきましょう。
店舗のリフォームにかかる費用は、工事の内容や店の広さ、設備のグレード、意匠デザインなどによって違います。既存の店を大幅にリフォームする場合は、解体・撤去費もかかります。工事を始めたら思わぬところに不具合をみつけたり、ほかのところも手直ししたくなることも多々あるので、最初から予算いっぱいまでの工事は予定せず、資金にゆとりをもって計画をしましょう。左のグラフは店舗のリフォームを行った際にかかった費用の割合です。リフォームを考えるときの参考にしてください。
店舗のリフォームでは集客・売上げUPが大きな目的として挙げられます。そのために、物販店では店舗レイアウトやディスプレイ、飲食店では外観・内観のデザインや照明などが大切な要素となってきます。
物販店の場合、お客さんが店内を見て歩く動線を考えて商品を陳列することは売上げ上重要なポイント。その際「左回りの法則」が存在します。人間にとって左回りは自然でリラックス効果があるそう。リラックス状態の方が物を購入しやすく、コンビニやデパートなどでもこの法則を取り入れた店舗戦略を行っているようです。
照明は光源を選ぶことで、商品をグンと魅力的に見せることができます。店舗のなかでも特にレストランでは、照明は重要なファクター。光の演出次第で華やいだり、落ち着いたり、料理を一段と美味しく見せたりすることができます。スーパーの食品売り場では、照明効果で野菜が美味しそうに見えているところが見受けられます。
店舗のリフォームを行う人が、リフォーム前に疑問に思うことを集めました。知っているとリフォームがスムーズに進みます!
こだわりのスケルトン、ローコストの居抜き
内装・設備がないスケルトン物件は、一から造るので思い描く店舗に仕上がりますが、工事費が高価。退去店の設備や調度が残された居抜き物件は、必要な箇所だけの改修でコストを抑えられますが、新しくした部分と古い部分のバランスをとる工夫が必要です。
不具合が目立ってきたらひとつの目安
設備機器は使用頻度やメーカーにより対応年数が違うので一概にはいえません。不具合が頻繁に起こる・使いづらくなったときがひとつの目安。内装の美観が落ちてきた、時代にマッチしなくなったと感じたときも、リフォームを考える時期といえるでしょう。
雑誌や写真で具体的に伝えましょう
イメージは抽象的なもので人それぞれ感じ方に違いがあります。打ち合わせ時には希望が伝わるよう、雑誌の切り抜きや写真など持参して具体的に伝えましょう。クロスなどのサンプルは、できるだけ大きなものを用意してもらうとイメージを共有しやすくなります。
リフォーム会社や金額によって様々
費用を支払うタイミングはリフォーム会社によって様々。また、金額によっても違います。たとえば、100万円以上など高額な場合は、施工前と完成後に1/2ずつ分けたり、施工前・工事途中・完成後の3回にわたり、1/3ずつ支払うケースもあるようです。
店舗のリフォームを依頼する会社を選ぶときは、こんなところをチェックすると安心度がアップします。
店舗リフォームでは住宅と違ったノウハウが必要なので、店舗リフォームの経験がある会社への相談が得策。リフォームの目的が厨房中心なら、飲食店改修に強い会社。意匠デザインにこだわるなら、建築デザイナーへの依頼も一つの方法。いずれにせよ詳細な見積りを数社にお願いして、きっちり比較・検討しましょう。
同じ業種のリフォームを多く施工している会社なら話がスムーズに伝わり、経験による様々な提案もあるはず。依頼先がおおむね決まったら、次はその会社が行う相談会などのイベントに参加しましょう。イベントは会社の施工に対する考え方やデザイン性を知るチャンス。スタッフの対応を直に確認できるメリットもあります