スケルトンのリフォーム
「築古を買ってスケルトンリフォーム」などと、近頃よく耳にするスケルトンリフォームって?住まいを丸ごと一新するらしいけど費用は?おとくにリフォームできる助成金や公的ローンについても知っておきましょう。
スケルトンリフォームする場合の費用について、事例をもとに見ていきましょう。
左のグラフ(スケルトンリフォームを行ったときの費用の割合)でも分かるように、多額の費用を投入して行うスケルトンリフォーム。耐震補強工事を組み込むことも多く、補強箇所や内容によっても費用にかなりの差がでてくるようです。大切な資金と時間を費やすスケルトンリフォームを納得のいくものにするために、会社を選ぶ際は必ず数社から見積りをとって比較・検討しましょう。工事名・材質・単価・数量などが詳細に書かれた明細書の提出がある会社は信頼できるといえます。
内装や設備の更新といった部分的なリフォームと違い、スケルトンリフォームは住まい全体を大幅に変更するので費用も多くかかります。自治体の助成金・補助金や公的ローンなどを賢く利用したいところです。
住まいを構造体(骨組み=スケルトン)だけの状態まで戻したうえで、新たに再生するのがスケルトンリフォーム。構造体以外は自由に設計し直せるので、間取りや水回りの大胆な変更ができ、床下の古い配管や配線も一新。断熱材の施工や耐震補強により、古い建物も快適かつ安心の住まいへと生まれ変わらせることができます。
耐震リフォーム(耐震改修工事)には、多くの自治体が助成金・補助金を支給。また、昭和56年5月31日以前に建築された家屋を住宅耐震改修した場合、一定の金額をその年分の所得税額から控除する「住宅耐震改修特別控除」が適用されます。住宅金融支援機構のリフォーム融資や財形住宅融資など公的ローンも利用可能です。
スケルトンのリフォームを行う人が、リフォーム前に疑問に思うことを集めました。知っているとリフォームがスムーズに進みます!
条件が整えば対象に
大規模な修繕や省エネ・バリアフリー改修で、工事費が100万円以上の場合、住宅ローン減税の対象となります。入居年から10年間、ローン残高の1.0%が所得税から控除されます。床面積が50平方メートル以上、返済期間10年以上が条件となっています。
リノベーションは新たな価値を加える工事
リフォームは、クロスや床の張り替えなどを行い新築時の状態に戻す工事。リノベーションは、耐震・省エネ・間取り変更など、住む人の目的により建物に新たな価値を加える工事。スケルトンリフォームは、リノベーションにおける施工方法のひとつです。
ばかにならない仮住まい関連の諸経費
工事中の仮住まいにかかる諸経費(敷金・礼金・賃料など)と引っ越し代×2が必要。家財を預ける場合は保管先の費用。リフォーム会社によっては、賃貸物件の紹介や家具を預かってくれるところもあるので、無駄な出費を抑えるためにまず相談してみることです。
好きなエリアで自分流の住まいを実現できる
中古物件は新築より戸数が多いので、希望のエリアで条件をクリアする物件を探しやすいことや、購入時の資金負担が少ない分、予算をスケルトンリフォームにまわせるので、好きなエリアで自分流にカスタマイズした住まいが実現することが挙げられます。
スケルトンのリフォームを依頼する会社を選ぶときは、こんなところをチェックすると安心度がアップします。
大がかりな工事となるスケルトンリフォームでは、住宅を総合的に扱う会社にまかせるのが賢明。特にデザイン性にこだわりがあるなら、インテリアプランナーやインテリアコーディネーターが在籍する会社を選ぶとスムーズに思いが伝わるはず。建築家との繋がりが深い会社を視野に入れるのもいいでしょう。
住まいが一新するスケルトンリフォームでは、営業担当により出来栄えに大きな差が出るといっても過言ではありません。営業は施主と設計・現場の架け橋となる重要な役割。設計担当が営業を兼ねる会社も多く、その場合はなおさら。要望を真摯に受け止め、問題点もきちんと伝えてくれる営業担当のいる会社を選ぶと安心です。