無垢材・自然素材のリフォームを解説

1）「桐（キリ）・桧（ヒノキ）・杉（スギ）」古くから日本の建造物に使われてきた木材です。日本の気候にあっているので、温度や湿度を上手に調節してくれ、素足に馴染む気持ちよさがあります。施工後の狂いも少ないです。
桐箪笥でご存知、清潔感のある白さを誇るのがキリ。風呂にも使われるような香りを楽しめるのがヒノキ。まっすぐな木質で愛されてきたのがスギです。時間とともに風合いがまし、和室にもモダンにも楽しめます。

2）「チーク」世界三大銘木の一つ。「木の王様」と呼ばれる最高級の無垢材です。硬くて頑丈。塩水や腐り、虫食いなどに強く、安定性が高いため、高級家具や豪華客船の甲板や内装材などに使われてきました。ニスやオイルいらず。
経年劣化による色あせが目立ちにくい特性があります。色は明るい茶色から褐色まで幅がありますが、 年月と共に安定した茶褐色（チーク色）に変化します。

3）「オーク（ナラ）・アッシュ（タモ）」オークは、ウイスキーやワインの樽の材料として使われるように、耐水性が高く独特の芳香や成分を持ちます。傷がつきにくく、堅く重厚で、強度があり、耐久性が高く…とたくさんの特性を持ちます。銀色に輝く虎斑（とらふ）と呼ばれる虎のような模様に根強い人気があります。
類似した杢目のものにアッシュがあります。野球のバットに使われるように硬くて粘りがある衝撃につよい木材です。オークより安価で手に入ります。どちらも、玄関やショールームに使われています。味わい深い経年変化を体感できます。

4）「チェストナット（栗）・ウォールナット（胡桃）」高級感のある洗練された住まいをつくりたい方向けの銘木です。栗は家の土台や大黒柱などに、胡桃は飛行機のプロペラに使われたほど硬く、加工後の狂いが少ないのが特長です。傷に強く、腐りにくいのでトイレや洗面所などにも使用できます。はっきりした木目が力強く、アンティークにもぴったり。重厚感あふれる木目が、高級ホテルをはじめシックな空間で活躍しています。

5）「バーチ（カバ）」淡白黄色で癖がなく優しい色合いはお部屋にフィットさせやすく、老若男女問わずすべての方から好まれます。木肌は緻密でちじれ杢や波杢が美しく、木目はまっすぐでバランスが良い。いつの時代も根強い人気のある木材です。ナラほどの堅さはありませんが、強くて衝撃の吸収がよく、価格が手頃なので人気があります。ピンク系のカバも樺桜（カバザクラ）と呼ばれ人気です。

6）「ビーチ（ブナ）」色は、淡い黄に淡いピンク色が入ったような色目のやさしいベージュです。住む人の心を穏やかにしてくれるとても上品な印象のフローリングに仕上がる無垢材です。ビーチ特有の斑と呼ばれる模様があり、板目が美しく、細やかな杢目はどんなインテリアにもマッチ。とても人気のある無垢材です。重厚で衝撃にも強く、固い木なので店舗などにも向いています。

7）「ケンパス・カリン」マメ科の木材です。カリンは希少価値が高い高級材です。ケンパスは非常に頑丈で、線路の枕木などに使用されてきました。どちらも赤褐色で独特の風合いを醸し出しています。強度、硬度ともに高く、水や白アリなどにも強いため、乾燥後の狂いが少なく、美しい状態を長く保つことができます。ケンパスはホテルや店舗にも採用されています。

8）「パイン（松）」パインの無垢材は、独特の木目が特長。薄い黄味がかった白色をしていますが、年とともに艶やかなアメ色に変化してゆきます。熱や湿気をよく吸収するので、高温多湿の日本の夏にぴったりです。また、パインの香りには、体をリフレッシュさせるという効果があり、抗菌、防虫、消臭効果も持ちます。柔らかな質感で温かみを感じさせてくれます。カジュアルで比較的安価なので人気です。