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住宅ジャーナリストが教える「中古物件購入+リフォーム」連載第9回:中古+リフォームでは、ぜひ機能向上リフォームを【O-uccino(オウチーノ)】

買い上手こそ!中古購入+リフォーム

中古住宅を購入して、リフォームをしてから入居するスタイルが増えています。特に買い上手ほど「中古購入+リフォーム」を選ぶ傾向に。さて、そのコツとは?

住宅ジャーナリスト/山本久美子

住宅ジャーナリスト
山本久美子

リクルートにて「週刊住宅情報」等の副編集長を歴任。独立後は、住宅関連記事の編集・執筆や講演等を行う。宅地建物取引主任者、マンション管理士、ファイナンシャルプランナー。著書に「中古マンション購入&リフォーム 得する選び方・改装術」(小学館)等。

中古+リフォームでは、ぜひ機能向上リフォームを

中古住宅をリフォームするというと、間取りの変更や最新設備への交換などが、まず頭に浮かびます。ですが、ぜひやっていただきたいのが、住宅の機能を向上させるリフォームです。機能向上リフォームについて、事例を交えて説明しましょう。

間取り変更や設備交換に加えて、機能向上リフォームをしよう

リフォーム雑誌などでは、よくBefore→Afterが写真付きで紹介されています。大半は、間取りを変えたり、設備機器を最新型に交換したり、内装をおしゃれにしたりといった、見た目の美しさが強調されることが多いようです。たしかに、旧式の間取りを自分たちが希望する間取りに変更し、内装も好みのものに一新し、キッチンや浴室などの水まわりの設備を最新型にすることは、快適に暮らすためには大切なことです。

しかし、日々の生活では、水がよく流れないとか、すぐにブレーカーが落ちるようなことがあってはたまりません。生活基盤を支える住宅内のインフラともいえる、給排水や電気、ガス、IT環境などを今の生活レベルに引き上げることも、とても大切なことです。そこで、拙著「中古マンション購入&リフォーム 得する選び方・改装術」(小学館)で紹介した、リフォーム事例をいくつか紹介して、機能を向上させるリフォームについて詳しく見ていくことにしましょう。

旧式のオープンキッチン

Before)壁に付けた旧式のオープンキッチン

ビフォーアフター
最新式の対面型キッチン

After)今人気の対面型キッチンに間取り変更し、最新型のシステムキッチンに食器洗浄機や浄水器をビルトイン

住宅内のインフラは、今の生活レベルに対応できているか?

ここでは、住宅内インフラのリフォームで制約を受けやすいマンションについて、見ていきましょう。特に、築年の古い中古マンションでは、すべての居室でエアコンを使用する前提で設計がされていない場合もあります。エアコンを付けるには、電源、冷媒管や排水ホースの確保が必要です。室外機置き場のない洋室であれば、バルコニーまでの隣接する洋室やリビングをまたいで、露出した配管を通さざるを得ないことも考えられます。それを避けるには、あらかじめ壁の裏などを利用して、エアコン用の配管を設置すればよいのです。

また、古いマンションでは、各居室のコンセントとテレビジャックが別々であったり、電話用回線が1つしかなかったりします。最近は、コンセントとテレビジャック、電話回線が一体となったものが一般的です。そのための配線も、あらかじめ壁の裏に隠すように通しておく必要があります。

エアコンの先行配管とコンセント

新たに設けたエアコン用の先行配管とコンセント

給排水管、電気やガスの交換も検討材料に

経年劣化で給排水管の交換をしたほうがよい場合もあります。最近は、耐久性の高い樹脂製の配管などが普及しているので、リフォームと同時に新しいものに交換しておけば安心です。例えば、古いマンションには、コンクリートの床に直接カーペットを貼っているケースがありますが、フローリングに変えたいという人も多いでしょう。その際に、二重床の構造にして、床下に配管などを通せるようにしておけばよいでしょう。

このように、床や天井をはがしたり、間仕切り壁を取るなどのリフォームと同時に、住宅内のインフラのリフォームを行うと、効率的であるだけでなく、リフォームの幅も広がります。

コンクリート床に直接カーペットを貼られている

コンクリートの床に直接カーペットが貼ってある、古いマンションも多い

コンクリートの上に置き床を設置し、下に配管を通す

カーペットをはがして、コンクリートの上に「置き床」を設置し、その上にフローリングを張れば二重床になるので、その空間に配管や配線を通すことができる

フローリングを張って床下の配線を隠す

フローリングを張り終えれば、床に通した配管や配線を隠すことができる

ほかにも、古いマンションでは電気容量が少ないケースもあるので、電気容量を上げたり、分電盤を交換することも検討したほうがよいでしょう。同様に、容量の大きい給湯設備を設置し直すなども検討材料です。ただし、マンション全体で電気やガスの容量に限度がある場合もあるので、管理組合への確認が必要です。

一戸建ての場合は、マンションよりもリフォームの制約が少なくなります。住宅内のインフラに関するリフォームはもちろんですが、耐震性能を向上させたり、断熱性能を向上させるなどの基本構造に関するリフォームも検討することをお勧めします。

写真提供/株式会社インテリックス

上記の記事は、2013年6月27日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社オウチーノ(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。

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