みんなのリフォーム自慢Vol.2 エステサロン兼自宅

16年前に建てた二世帯住宅を、子どもの独立を機にリフォームしたＩさんファミリー。そのコンセプトは、奥さんの念願だったエステサロンを開業するためのスペースを確保しながら、普段は夫婦の居住空間としても機能させること。女性建築家チームの紹介で、某テレビや雑誌でも活躍する藤倉静子さんに設計をお願いし、3LDKだった間取りを、悠々と暮らせる1LDKに変更。天井や壁、エントランス、床、外観、水回りを一新し、自然素材を使ったリラックスできる空間を実現させた。床はパイン材、壁はスイスローム、洗面室やトイレの壁には湿気を吸い取ってくれる珪藻土クロスを使用。素足で歩いても気持ちいい床の素材感や、空気をキレイにしてくれるクロスが奥さんのお気に入りだとか。

ひときわ印象に残るのがボディマッサージを施す、このスペース。周囲を囲む竹がアクセントとなり、よりアジアンテイストに仕上がっている。リラックスできる空間を演出する照明は、光量を調節することで、多面的なエステサロンへと変化する。

今まで普通のコンクリートの壁だった入り口を室内の装飾に合わせたオレンジ色に変更。エントランスへ続く階段も室内の床と同じパイン材を使用し、統一感をもたせている。夜になるとライトが点り、ムードのある空間に生まれ変わる。

リフォームの優先順位として上位だったのが洗面室。お客さんの目に触れるところなので、スッキリとした空間に仕上げたかったそうだ。洗濯機などをロールスクリーンで隠し、洗面カウンター透明なガラス製のものに変更した。

ごくごく普通のトイレも大改良。なめらかなフォルムの便器がスタイリッシュだ。クロスに珪藻土を使用したので空気がいつでもキレイに保たれるようになったそうだ。「家の中で一番落ち着ける場所」とは奥さん。