田村真一 建築家・田村真一さんの作品

伝統工法を生かした美しい耐震改修

第30回住まいのリフォームコンクール独立行政法人住宅金融支援機構理事長賞

第30回住まいのリフォームコンクール独立行政法人住宅金融支援機構理事長賞

依頼者の要望
民家の構造・設備の老朽化及び、高齢化による住まい方の変化に伴う不具合の解消
建築家のコメント
この住宅が建つ集落にも同じような住宅が多数残っていますが、近年建替えられることが多いです。
耐震診断の受け改修を検討するが、一般的な工法では高額な工事費かかり、耐力壁の増加により開放性や使い勝手が悪くなるということで、安価な住宅に建替える選択をすることも多くあるようです。
これらの民家は重要文化財ではありませんが、大工の技術力や材料の品質の高い住宅であり、適切に改修することで魅力を取り戻すことが可能です。

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この建築作品の基本データ

箇所情報 - 工事の種類 リフォーム・リノベーション・増改築
建物の種類 一戸建て 構造 木造軸組み工法
施工面積 279.0m2 総工費(目安)※ 1800万円
築年数 50年以上 ロケーション 海の近く
施工前の間取り その他 施工後の間取り その他

既存平面図

改修後平面図

設計・デザインのポイント 限界耐力計算にもとづき、礎石建ての基礎を残すなど伝統構法を生かす耐震補強を行った。
開放性や意匠性が損なわれがちな耐震補強だが、障子紙を貼った美しい格子壁を使うなど、民家本来の魅力を取り戻すことに役立てている。光と風の道となり、行灯のような照明器具にもなる格子壁を利用した「通風塔」を設け、室内環境を改善している。
納戸や浴室など劣化が大きい部分を集中的に改修することで、コストを抑えた。
所在地 兵庫県 加古川市 沿線 山陽電鉄本線
工期 設計:90日間  施工:150日間 竣工 2012年 11月
メディア掲載 -

※この作品事例の登録日は、2014年06月27日です。
※総工費は設計監理料と土地代を除いた総工費の目安金額となります。

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