建築家・石川淳さんのブログ一覧
2015/09/28 更新
メザニン(中二階)から近く、ロビー階からは非常に天井の高い位置からランタン照明が下がっています。 昼でもここちよい薄暗さの中でランタンが下がる事で上に目が行き、空間の大きさを知らず知らずのうちに感じています。「古代の切子玉形を連ねた灯具はオークラ・ランタンと呼ばれホテルオークラの象徴となっています」(公式解説から転記)水晶の側面をカットした切子玉との解説もありました。 天井にはダウンライト的に埋め込まれた照明器具があります。...
2015/09/25 更新
1枚目は私。 梁下の高さは2.1mほどで、身長160センチの私が手を伸ばしてぎりぎり届かない位です。 天井が迫っていて、住宅的な身体スケールを感じ心地よいです。 明治村に保存移築されている帝国ホテルへ以前行った時ののロビー天井高さを思い出しました。 下階に立つと、高い天井高から開放的で、ここへ上がると天井を感じる落ち着いた隠れ家的なスペースとなっていました。 現代のホテルだったらなかなか出来ない寸法ですが、ソファーに座っている...
2015/09/21 更新
9月に取り壊しされるホテルオークラ東京に宿泊体験です。 ロビーのメザニン(2階)ブリッジに登ります。 下を見渡せ、ブリッジ状にロビーの中を渡っています。 各所にソファーがおかれ、下階のロビーとは又違った落ち着いた居場所を提供しています。 クライアントがイメージした絵を見せられ、それを具体化するためにつくられたブリッジだそうです。
2015/09/17 更新
ロビー正面の障子の壁です。 上から正方形を2段と和の黄金時1:√2の雪見障子、障子も正方形の組み合わせです。 柱もほぼ正方形の半分の見つけ巾のようです。 そして、床のカーペットの正方形市松模様貼り 雪見窓からは植栽の緑が美しく見え、暗い天井面にダウンライトがほんのりと灯り、天井高さを感じるように演出されていました。 まさに大人の空間、脱帽です。 しかし、この階で5階です。さらに上に5層はあるわけで、このような美しい開口を生か...
2015/09/14 更新
エントランスロビーに入るとその「暗さ」に驚きます。 ロビー暗めという事は以前から知っていましたが、演出としてこの暗さを維持した関係者の信念はすごいと思いました。 客のクレームや、作業性など、もっと明るくしろ、という声はいままで沢山あったはずです。 結果、普通の明るさに改修してしまうのがよくあるパターンでしょう。しかし、ここでは正面に見える自然光を生かす設計意図をキチンと53年守っています。 日本の現在の商業空間、住空間はあきら...
2015/09/11 更新
8月31日閉館し取り壊される本館の車寄せです。 二層分の壁面が装飾された格子で覆われています。 パリのジャンヌーベル氏のアラブ研究所をぱっと思い出しましたがこちらの方がはるかに先輩。 壁面は和を感じさせる装飾が施されています。 夜景にこれがどのような効果があるのか、見た時点では気がつきませんでしたが、(後に夜景をUPします。すばらしい。)現代だったら単純に縦ルーバーか何かであっさり作ってしまうところです。 二重の装飾格子と影...
2015/09/08 更新
「ホテルオークラ東京本館」が8月末に営業終了されるということで、是非その空間を見ておきたいと思い、初夏に宿泊した様子をお送りします。 東京にいると当然ですが東京のホテルには宿泊する機会は無いので、なかなか新鮮です。 ホテルのWEBで「ホテルオークラ本館の客室で記憶に残るご宿泊を」というプランがありましたのでそれに申込み。 以下公式WEBより転載・・ 2015年9月より建替えとなり、50余年の歳月に幕をおろすホテルオークラ東京本館...
2015/09/03 更新
軍艦島上陸記です。 上陸ツアーも終わって最後に島の裏側に回って長崎港へかえります。 2枚目の写真が戦艦土佐に似ているとして「軍艦島」の名前がついたと言われているそうです。 戦艦土佐は当時長崎港の造船所で建造中の戦艦で、完成前に条約の発行により建造が中止されたそうです。 その建造中の戦艦に端島が似ているということで軍艦島と言われるようになったとの事です。 特に2枚目の写真の方位から見た様子が似ているといわれたそうです。 以...
2015/08/30 更新
長崎の軍艦島訪問記です。 上陸ツアーは住民プール前で30号棟を遠くから見終わると終了して船にもどります。 島にアプローチした側と反対側にまわり、島をぐるりと一周見ながら長崎へ帰港となります。 行きに見える側は炭鉱のあった側で、帰りに見える側はアパート郡が密立して鋳る側です。 1枚目の隣棟間隔がすごく近いのが分かると思います。 2枚目は木造商店建築のあった後だそうで、木材がバラバラになって積もっています。 木造ではメンテナンス...
2015/08/25 更新
1枚目の写真は日本最古のRCアパート30号棟の見学広場です。岸壁の上に居る人は釣り人。 見学の人はあがれません。 さて、広場で記念写真をとっている人々の右に振り返ると・・ 広々としたコンクリートの広場がありますが、ここは元島民用のプールだそうです。 子供達や大人もここで水泳、水浴びを楽しんだそうです。 島ではありますが、海岸線が全くない岸壁に囲まれた島ですので、このような施設が必要なのでしょう。 水は海水を取り入れていたそう...
2015/08/20 更新
見学コースの一番奥には、鉄筋コンクリート造アパートとしては日本で最も古く建造された30号棟があります。窓はすべて抜け落ちて躯体だけの状態です。 鉄筋は現代の異形鉄筋ではなく、炭鉱でつかっていた鉄製ロープやレール等を工夫してつかっていたとの事。 また、コンクリートの砂は付近の海砂を使用していたそうです。 また、島に到来する台風などで、建物の壁面に直接海の波しぶきがたたきつけられて、建物の劣化が進みやすいそうです。
2015/08/14 更新
ガイドさんに説明を聞いている様子です。 1つの船の乗客を2グループに分けて、それぞれにガイドさんがついて、説明をしてもらいながら団体行動で移動です。 2番目の写真は地下の炭鉱へ作業員を下ろしていたあたりの場所です。 3番目の写真は島民のためのプールのあった場所から見た、日本一古い鉄筋コンクリート造の建物廃墟です。
2015/08/11 更新
建物はどれもぼろぼろで、これを世界遺産として保存するのは相当大変な作業だろうなあと感じました。 島の最上部には灯台がありますが、これは島を放棄した後に建設されたそうです。 島に人が住んでいたときは湖光と明るく島中が光っていて灯台は必要なかったそうですが、閉島後に真っ暗となったので灯台を作ったとの事。 灯台の横の建物は海水をくみ上げて、炭鉱の掘削に使う水圧を作るための施設だそうです。
2015/08/08 更新
上陸です。 船から上陸すると数グループに分けられて、それぞれにガイドさんが付きます。 島の港付近の平場の部分に手摺りが巡らされていて、その範囲の中だけ歩くことができますが、建物の中に入ったり、島の上の方に入ったりはできません。 グループ行動になりまして、ガイドさんの説明を聞いては奧へ移動するといった感じで見学はすすみます。
2015/08/03 更新
上陸のようす。 岸壁に船着き場があり、ここから上陸です。 波が荒いと上陸出来ない事もありますが、この日は無事上陸できました。
2015/08/01 更新
世界遺産登録前に偶然行った軍艦島です。 学校棟の最上階は幼稚園になっていたそうで、コルビジェのユニテ・ダビタシオンみたいです。 海の際まで建物が建っていますので、台風時などに直接波が壁や窓をたたいたと想像できます。 かなり過酷な状況の場所です。 今のように窓の防水性能が高くないでしょうから、相当漏水したと想像します。
2015/07/30 更新
軍艦島(端島)が見えてきました。 波が荒いと、上陸できませんが、この日は波は穏やか。 先行して岸壁に取り付いている船が見えました。(写真3枚目) 写真2枚目で映っている建物は島で最大の建築で学校との事。 手前の平らな部分に島内唯一の土のグランドがあるそうです。
2015/07/27 更新
長崎港を出てほどなく女神像のある修道院がみえます。 「迫害されたキリスト教信者たちは長崎の小さな島々に隠れて、修道院を作り共同生活して耐え抜いた」といった解説を上陸船の中で聞きました。 しばらく進むと軍艦島(端島)が見えてきました。
2015/07/25 更新
軍艦島へ向かう途中に右舷にみえる三菱の長崎造船所です。 戦艦武蔵も造船したドッグで、この時は海上自衛隊の「こんごう」がメンテナンスしてました。 そのほか、完成すると世界最大級の客船の躯体工事がみえます。 このドッグでは見えませんでしたが、3代目おがさわら丸を長崎造船所で建造中とも聞いています。 遊覧船は橋をくぐって外海へ。
2015/07/23 更新
高松伸氏設計の客船ターミナルを見つつ、長崎港を出港します。 遊覧船は船の右側の席がお勧め。 右舷に世界遺産登録された三菱の造船所の現役クレーンが見えます。 横浜の新港埠頭にも同型に見えるクレーンがありますが、こちらは現役で横浜は保存のようです。 船では途中見える景色の解説を聞くことができますので、ミニ長崎通になれます。
























