建築家・奥村亜紀子さんのブログ「現場監理が必要だと痛感する時」
現場監理が必要だと痛感する時
2012/10/19 更新
外壁通気工法
今ではスタンダードな工法で、止水ラインより外側に空気層を作って壁の中での結露を防ぐというもの。
各メーカーから色んな通気金物がラインアップされて、納まりも材質も様々です。
もちろん今回の現場もこの工法
なのに....現場では通気工法になっておらず。
通気胴縁がついているし、搬入されている外壁材は通気工法用の商品。
なのに、下端の水切りが、通気をふさぐ付け方をされていた。
もちろん即行撤去です。
この様に、ものは合ってても工事の方法を間違えると随分と大変なことになります。
今回の現場では、水切りをすべて撤去してもらい、突起仕様書通りの商品を発注しなおしてもらってるので、外壁工事は約1週間伸びます。
当日スタンバイしていた職人さん方は皆帰る羽目に。
しかし、大事な家の寿命に大きくかかわることなので、見過ごすわけにはいきませんね。
現場監理の必要性は大きいのです。