建築家・奥村亜紀子さんのブログ「守らなくてもいいルールはある」
守らなくてもいいルールはある
2012/11/13 更新
先週、家族と車で出かけていたら、後ろからパトカーが追いかけてきた。
スピードそんなに出してないし...、何だろう?と窓を開ける。
「さっき、運転手さん携帯電話でお話ししてませんでした?」
と警察官。50代後半だろうか、恰幅が良く少々威嚇的な話し方。
全く身に覚え無し、運転席付近に携帯電話も無いことをお伝えすると、
「あ、そうですか。じゃあ結構です。行って下さい。」
パトカーに戻る後姿に向かい
「あの、謝罪はないんでしょうか?」
と問いかけると、またこちらへ戻ってくる。
謝ってくれるのかと思いきや、
「今取り締まりしててね、あなたが耳に左手あててたように見えたものだから、止まってもらったんですよ。安全運転していって下さいね。」
と、まぁ絶対に謝らない。
そんなマニュアルなんだろうか?
謝りたくてもマニュアルだから出来ないのでしょうか?
いちいち謝罪してたら警官の威厳が保たれないのか?
そんなことはないはず。
パトカーに止められて嫌な気分を味わい、数分の時間を無駄にしただけでも腹立たしいが、十年以上も身柄を拘束され、再審無罪を勝ち取った方への謝罪もないことが驚きです。
東京電力女性社員殺害事件で再審無罪が確定したマイナリさん。
最高裁と最高検に謝罪や検証を求める要請書を提出しましたが、そんな文書出される前に人として、謝らないのがおかしい。
殺人事件の誤認逮捕だろうが、交通違反と間違って止めようが、謝罪はしないのが日本の警察の決まりごとなのでしょうか?
マイナリさんには拘束期間に応じた補償金が支払われるそうですが、その数億円は税金からまかなわれる。本来なら納税者に対しての謝罪も必要なのでは?
逗子市のストーカー殺人での警察署の対応もマニュアルを曲げなかったことが殺人に繋がっている。
一部の警察官の人間味の無い対応で優秀な日本警察が誤解されることの無いよう努力してもらいたい。
毎朝小学生の通学路で子どもの安全を守ってくれている素敵で立派な警察官もいるのだから。