建築家・ナイトウタカシさんのブログ「階段デザインについて⑦(木製スケルトン2」

階段デザインについて⑦(木製スケルトン2

2023/02/24 更新

昨日は、木製のスケルトン階段について。



踏板を支えるための部材は、

側面より下にした方が、スッキリは見えます。

という内容でした。



木製スケルトンの階段。

直線でのぼっていくカタチだといいのですが、

廻り段(90°回転する)がある場合、スケルトンにすると、

階段下のあたりが、スッキリしません。



文章で説明するのは難しいので、割愛しますが、

鉄骨のようにスッキリした感じではないという意味です。



ということで。

廻り段がある場合の一つの方法はこちら。



三角形が重なってるところが廻り段ですね。



見せてもいいのですが、スッキリ見せるのであれば、

敢えて、ふさいでしまうというのも、潔いと思います。



直線部分は、スケルトンにもできますから。

昨日の方法を採用いただければとよいですね。



逆に。

廻り段部分を、できるだけスマートに見せるには。。

踏板をしっかりと三角形にすることです。



これって、画像ではさりげなく出来上がっていますが、

隠れているところは、かなりいろいろ考えて構成されています。



少し変な言い方ですが、「普通」に考えていったら、

三角形が重なるような形にはなりません。



設計士さんか、大工さんに、あらかじめしっかりと

考えておいていただくといいと思います。





ちなみに。



こちらの階段は、直線部分もスケルトンでなくなっています。



ただ、こうやって、スケルトンとスケルトンでないところが並ぶと、

より一層、抜けているところに開放感を感じますね。



個人的には、色合いや細かな納まり等含めて、

とても好きな階段の一つです。





そういえば。



昨日、ちょうど、工事現場へ行ったら、

大工さんが、階段をかけていました。



かなり苦労されたみたいです。



黒い2本の力桁が、すごい存在感ですね。



踏板は、アカシアの集成材なので、

アカシアが、グッと引き立つスケルトン階段になりそうです。



ほんと。

いろんな階段がありますね。



いよいよ、階段の最後として、螺旋階段のお話しです。



続きは明日。

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