建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の中の建具について⑤」

家の中の建具について⑤

2023/05/09 更新

昨日は、引き違い戸についてお話ししました。

押し入れの戸を有効に使うには?
という流れでしたよね。

今日は、その一つの方法でもある、
折れ戸についてお話ししていきます。


押し入れに折れ戸?
と思われた方がいるかもしれませんね。

なんとなく。
折れ戸っていうと、浴室か、クローゼットが多いから。
(浴室はさておき。。)

最近では、クローゼットというと、折れ戸!
というくらいの比率で採用されていますから。
何も意図なければ、そうなってしまうかもしれません。

折れ戸って、開閉する時に、戸が半分に折れながら、
横にずれていくカタチです。

開き戸に比べると、開けた時、壁からの出っ張りが少ない。

あまり出っ張ると、じゃまになりますので。。
ベッドとか家具があったりすると開閉できないことも。

なので。
出幅が少ないのは、室内を有効に使えます。

それと。
引き違い戸の時に話題になりましたが、
フルオープンにできることはいいですよね。

モノも入れやすいですし、収納の中にあるものを
一気に見たい場合には、とても助かります。

そういう意味では、クローゼットに折れ戸って、
合理的なのかもしれませんね。

洋服選ぶときに、一気に見れた方が便利でしょうから。

だったら。収納はすべて折れ戸でいいんじゃない?
と思うかもしれませんが、一つ気になる点が。

引き違い戸とか引き戸の場合って、
レールに沿って、戸が移動するだけなので、機構がシンプル。

でも。
折れ戸って、レールに沿って、戸が動くわけではありません。
開閉の時には、横に開くのに、ハンドルを手間に引く。
そんな動作になりますよね。

何かというと。。
力の入れ方と、戸の動くが違うので、機構はシンプル
ではないかもしれません。

なので。
力を入れすぎたりすると、レールへの負担が大きくなって、
経年で動きが悪くなったりすることもあります。

もちろん。
丁寧に使っていけば、そんなことはないと思いますが。

なので。
収納だから折れ戸ということでもなくて、
どう使いたいのか、将来的なことも考えて、
折れ戸を採用するかどうかは、決めていくといいと思います。

なんだそんなことか。
と思われたかもしれませんが、大事なことです。

「なんとなく」決めるのではなくて、「しっかり」決める。
そんな家づくりをしていただきたいです。

長くなったので、続きは明日へ。

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