建築家・ナイトウタカシさんのブログ「床暖房のお話し②」

床暖房のお話し②

2023/12/31 更新

昨日は、ホットカーペットみたいな暖かさの
床暖房について、お話ししました。

床の表面だけでなく、空気も暖かくなる
ということで、家全体に採用すればいいのでは?
という話の流れでしたよね。

私が、これまでに、家全体には採用したことがなく
その理由がなんなのか?とのこと。

その説明をするために、床暖房の特徴を
お話ししていこうと思います。

床暖房は、ホットカーペットと違って、
〇〇帖という規格ではなくて、いろんな大きさの
パネルを組み合わせて床下に組み込んでいきます。

なので。家全体にも式こめますよ
ってお話しをしたと思います。

でも、それには補足説明が必要です。



例えば。
部屋の壁際って、何か家具を置いたりしませんか?
テレビ台とか、収納家具とか。。
そういうことを踏まえて、壁際には床暖房のパネルを
敷きこまないことが多いんです。

それくらいなら、あまり影響ないでしょう?って思うはず。
部屋の空気を暖めるには、影響少ないですよ。

でも。部屋から廊下に出るところって。
床暖房が配置されていませんよね。
そのパネルない部分って、暖かくないんです。

人は、温度差でさほど冷えていないものを冷たく感じる
なんてこともあるお話しをしたことありますが。。

そのパネルないところって、ヒヤッとしたりする場合も。。
それって、小さいながらもヒートショックですから。

あまり嬉しくないかもしれません。

なので。家全体といいつつ、部分的には、
ヒヤッとする場所ができてしまう可能性があるため、
家全体への敷き込みは、採用していません。

それと。
温水にしても電気にしても、つけっぱなしとなると、
ランニングコストって、相応にかかるんですよね。

エアコンは、かなりエコなのですが、
それに比べると、割安になることはありません。

家全体を暖めるとなると。。

大きくは、この二つの理由から、家全体へ
床暖房を採用したことはありません。

では。
どういう使い方をするんですか?
って聞きたくなりますよね。

よくあるのは、LDKのみに採用するケースですね。

もともと、床暖房を使っていて、その良さやランニングコストを
理解している場合には、絶対採用となりますね。

それと。
大きな吹き抜けがあって、足元が寒く感じそうだと思う場合は
採用しますね。
実際は、しっかり断熱気密とってあれば、エアコンで十分ですが。。

万が一寒いといやだからということで設置する場合はあります。

最後に。
床暖房は、床下で故障や不良があると、
床を剥がして修理しないといけないので、
それも知っておいたほうがよいかなと思います。


長くなりましたが、床暖房のお話しは以上です。

注目の建築家

ARCHITECT’S BLOG

建築家ブログ最新記事:RSS

【車椅子】ドア?引き戸?使…

ナイトウタカシ

2025.09.17
家づくりやリフォームの打ち合わせで...

建築家:ナイトウタカシ

在宅ワーク疲れを癒やすサウ…

ナイトウタカシ

2025.09.16
コロナ禍以降、在宅ワークが当たり前...

建築家:ナイトウタカシ

東矢口の家 

井東 力

2025.09.15
ekrea Parts というキッ...

建築家:井東 力

額装が9割?アートを美しく…

ナイトウタカシ

2025.09.15
「いい作品を買ったのに、部屋に飾っ...

建築家:ナイトウタカシ

第二の新婚生活は、間取りか…

ナイトウタカシ

2025.09.14
■ 子どもが巣立つと、暮らし方が変...

建築家:ナイトウタカシ

建築家ブログ記事一覧へ

ISSUE

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

専用フォームで24時間お問い合わせ受け付けます

一般の方、建築家の方、不動産会社の方専用フォーム

TRUSTe

このページの先頭へ