建築家・ナイトウタカシさんのブログ「吹抜けってどうなの?③」

吹抜けってどうなの?③

2025/01/24 更新

先日から、開放感を求める方に人気のある
吹抜けについてお話しています。

開放感という魅力はあるものの、冬の寒さを
気にする方は多いのですが。。

実は、夏の暑さ対策がかなり大事で、
断熱ではなく、遮熱が必要ですよ。
そんなお話をしました。

今日はその続きですね。
吹抜けを採用するにあたり、お客様から
聞かれるお話をいくつかしておこうと思います。



一つ目は、吹抜けの大きさについて。

リビングダイニング辺りに吹抜けをつくる
というケースが多いです。

そのリビングダイニングの広さにもよりますが、
あまり小さな吹抜けだと開放感にはつながらない
なんてこともあります。

例えば、広告の間取りで見かけたのですが、
リビングの一角に、一帖(91cmX1m82cm)ほど
の吹抜けを計画していました。

間取りを見てると、開放感ありそうに感じる
なんて方がいるかもしれませんが、実際は、
あまり効果的ではありませんでした。

ただ、吹抜けをつくるということは、
その分、2階の床面積を確保しにくくなるので、
できるだけ吹抜けは小さくしたい。
でも。効果的にしたい。

そう思うのも理解はできます。

いろいろとやり方はあるのですが、
もし、直線型のリビング階段を採用している
ということであれば、その階段に隣接して
吹抜けを設けるといいですよ。

階段って基本的に吹き抜けになるので、
吹抜けを合体させることで、開放感には
つながりやすいですからね。

それ以外にも。
ソファやダイニングテーブルといった
人が佇む場所にあると、より開放感を
感じやすいかなと思います。

ソファやダイニングチェアに座った上が
抜けているわけなので。


それともう一つは、コストのこと。

吹抜けをつくると、コストがあがりますよね?
施工床に入るんですよね?ってね。

施工床なのかどうかは別として、
屋根、外壁、内壁の面積は多くなるので、
確かにコストはアップします。

ただ、2階の床はつくらないし、その分の
骨組みもいりませんから。

大工さんの手間は、床面積に比例することが
多いので、そう言う意味では、さほどでも
ないかもしれません。

なので。
アップにはなりますが、部屋をつくるほどでもない。
そんなレベルかなと思います。

ただし。吹抜けが大きいと、屋根や外壁なんかも
大きくなりますので、比例して高くなるので、
その辺は気を付けてくださいね。


開放感のある家に暮らしたい。
そんな時には、いくつかについて注意しながら
吹抜けを検討してみてくださいね。

吹抜けの話はここまでです。

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