建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる⑮」

家の当たり前を考え直してみる⑮

2025/02/27 更新

先日から、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日は、ダイニングについてお話しました。
コタツ好きな方で、リビングとダイニングを兼用した例を
ご紹介しました。

ダイニングセットを置くというカタチだけが、
いわゆるダイニングだということでもないんですよね。

今日は、ダイニングのお話続き。

掘りごたつのお話をしたのですが、少し補足があります。

これまでに家づくりをご一緒したお客様の中に、
ダイニングテーブルで食事をするのではなくて、
リビングの床に直接座って食事する。

そんなスタイルの方がいました。

リビングに床暖房があるので、ソファに座るより
床に直接座る機会が多く、快適ということで、
ダイニングセットを設置しなかったんですよね。

その分、リビングスペースを広くとれるので、
とても魅力的に感じていたそうです。

ダイニングをリビングと兼用するという意味では、
掘りごたつとよく似ていますね。

それと、もう一つご紹介しておきます。

ここ最近、キッチンは対面式にする方が
多くなってきました。

そのキッチンの対面側にダイニングセットを設置する
というスタイルが、よく採用されてきています。

もちろん。そのスタイルもよいのですが。。

例えば、ご夫婦お二人暮らしだとしたら、
そもそも、ダイニングセットとして4人掛けも必要ないはず。

だったら二人掛けでいいんじゃない?
それも一つのり方ですよ。

でも。
そもそも、対面側に二人掛けのダイニングセットを置く
必要もないんだと思います。

対面キッチンの場合、対面側にカウンターを設置する
ことがありますよね。

そのカウンターをしっかりとした奥行確保しておけば、
ダイニングテーブルの代わりになりますよ。



なんだそんなことか。
って思ったかもしれないのですが、
ダイニングセットがあるものだということを
当たり前だと思っていると、そこまで発想がいかないかも。

設計者等が提案すればよいのですが、言われた通りにつくる
というスタンスのリフォーム会社等だと、当たり前に
ダイニングセットを前提としたことになることも。。

対面カウンターをダイニングに使うことができれば、
その分、かなりリビング等他のスペースを広くすることが
できますから。

ダイニングにも当たり前というか普通と思えるようなことが
あったりします。
それを外してみると、もっと自由なダイニング空間を
実現できると思いますよ。

みなさんはどう感じましたか?

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