建築家・ナイトウタカシさんのブログ「木が大好きだけどフロアタイル?①」

木が大好きだけどフロアタイル?①

2025/04/04 更新

このところ続いてる「当たり前シリーズ」
すいぶんと長くなっているので、気分転換に、
少し違ったお話をしようと思います。

先日、お客様との打ち合わせの中で話題になった
床の仕上げについてです。

そのお客様。
とても木が好きなんです。

なので。
床には、木のフローリングを採用したい。
そんなご要望をお持ちでした。

そうでなくても。
普通そうでしょうって思ったかもしれません。

さらには。
木が好きなんだから、無垢フローリングを
選定したんじゃないの?
そんな声が聞こえてきそうです。

でも。。
最終的に、このお客様がセレクトした床仕上げは。。
ビニル素材のフロアタイルだったんです。

気分が変わったからなんじゃないかって
思うかもしれませんけど、気分で変えたわけでなく、
いろいろと考えた結果だったんです。

どんな流れでそうなったのかをお話していきますね。

まず最初は。
やはり、木好きということもあって、想像通り
芯から表面まで無垢のフローリングを希望されます。

見た目の雰囲気はもちろん、肌触りもいいですから。
樹種にもよりますが、寝転がったりすると気持ちいいです。

杉とか檜であれば、夏はカラっとしてて気持ちいいし、
冬はヒヤッと感がないので、心地よいんです。

でも。
定期的に手入れをしないといけないのは無理かも。。
ということが一番のネックになって候補から外れます。

次に検討したのは。
芯材は合板類で、表面に薄くスライスした無垢材を
張り付けたフローリングを検討されます。

厚み0.6mmの突板と2-3mmの挽板がありますが
挽板であれば、無垢と似たような質感になります。

しかも。表面はコーティングしてあることが多いので、
傷も気になりにくいし、手入れも楽なんですよね。

ただ。。
濃い木目として、ウォルナットを希望されましたが、
経年で、日の当たるところは、淡くなっていくのは
好きではないということに。。

そもそも、経年で色が変化していったら、
家具とかとの色合いのバランスがよくないので、
あまり変化しない素材がいいかも。

あれ?
木は大好きなのですが、床材として考えていくと、
いろいろと別のこだわりがあることがわかってきて、
だんだんと要望が変化していきました。

明日に続きます。

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