建築家・ナイトウタカシさんのブログ「土地探しというか土地選びのお話⑦」

土地探しというか土地選びのお話⑦

2025/05/19 更新

先日から、これから土地から家づくりを考えてる方と
お会いした時のお話をきっかけにしています。

昨日は、道路と高低差のある土地の場合、その高低差を
30°以内の斜面にする方法の時に、気を付けた方がいい
という内容についてお話しました。
見た目ばかりでなく、メンテナンスも重要ですからね。

今日は、道路との高低差という意味では続きです。

これまでは、道路より敷地が高い場合についてでしたが、
敷地が道路より低いこともあったりします。

そんな時、どう考えるといいのかについてお話します。

もし。
敷地全体が、道路より低くなっているのであれば。。
そもそもなんですけど、購入を再検討するというスタンスが
よいかなと思います。

絶対ダメということではないんですよ。

一番気になることは、水のこと。

そう、雨水ですよ。
当たり前ですけど、道路より低くなっていれば、
道路を流れる雨とか、側溝から溢れた雨が敷地内に入ります。

特に、ゲリラ豪雨を想像してもらうといいかもです。
さらに周りが低くなっていれば、まだいいのですが。。
そうでもないとすると、敷地に雨水がたまってしまいます。

しかも。
その水を排水するために、ポンプ等を使って持ち上げないと
排水ができませんよね?

ポンプが万一壊れたりしたら、もっと困りますよね。

なので。
もし、道路より低くなっているのであれば、
最低でも、道路側の方は盛土をして、高くすることを
オススメします。

最低でもとはいいつつ。。。
やはり、排水のことを考えると、敷地全体を高くする
というのがよいかなと思います。

盛土をする場合には、道路側は問題ないとしても、
隣地側より高くなる場合は、擁壁が必要になるので
その辺もしっかり予定しておいてくださいね。

ちなみに。
盛土すると、その部分をどれだけ締め固めても、
地盤の強さはないのと同じになるので、地盤補強が
必要になるので、その費用も見込んでおきたいですね。

もう一つ。
先日お話しましたが、宅地造成規制区域かどうか。

もしその規制範囲内なのであれば、盛土1m超えたら
規制がかかるので、高低差が、1m超えるかどうかも
大事なポイントとなります。


敷地との高低差という意味で、もう一つあります。
道路に勾配がある場合です。

山の方の敷地だとよく見かけます。

明日はそのお話です。

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