建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる(83)」

家の当たり前を考え直してみる(83)

2025/06/03 更新

家づくりにおいて、いろんな当たり前があります。
その当たり前を考え直してみると、もっと自由な
家づくりができるんじゃないか。

そんなことで、ずっとお話してきてます。

昨日は、隣地との境界にあるブロック塀について
いろいろとお話しました。

境界のブロック塀って一列の場合が多いのですが。。
それには、いろいろ問題を抱えている。
そんなお話しました。

よくあるのが一列ということなんですけど、
その他にあるんですか?
そんな声が聞こえてきました。

はい。
最近は、2列になることが多いと思います。
(私が関わる案件は二列にしています)

昨日の話を理解された方には、自然に感じるかも。
つまり。
各々の敷地の中で、境界から2-3cm控えて塀を立てる。
そうすることで、何かが越境することはないですから。

この状態が理想とは言いながらも。。
各々が少し控えて塀をつくることから、
4-6cmほどの隙間ができますよね。

その隙間って、片方が勝手に埋めるわけにもいかず、
もし塞ぎたいのであれば、お隣さんの了解はもらった
方がよいでしょうね。

面倒だからってほかっておくと。。
雨が溜まりやすく日当たり悪いと乾きにくいし、
そこが土にままだと草が生えたりしますから。

なので、お隣さんと話をして、砕石で埋めるとか
薄くモルタル等でふさぐといいですね。

砕石であれば、草も生えにくく、後で撤去も簡単。
モルタルで、道路に向かって勾配つければ、雨が溜まる
ということを軽減できますから。

薄くすれば、いざというときに、撤去もしやすいので。

もしブロック塀を立てるのであれば、
ここまで考えておいた方がよいでしょう。


ブロック塀のお話で、もう一つ。
これまでの経験上なんですけど。。

数十年以上前のCB塀は、いろいろ気になる点があります。

一つは、基礎がしっかりしていないかもしれないこと。
下手すると基礎がなくて、ブロックが埋まってるだけとか。
当たり前ですが、基礎がないと揺れた時に安全とはいいにくい。

もう一つは、鉄筋が入っていないことがあること。
ブロックを積んでるだけだと、揺れた時に壊れやすいです。
最近では、しっかりと鉄筋を入れるようになっています。

さらに。。
そのCB塀が6段以上で、控え壁という直交方向の壁がないと、
これまた安全とは言いにくいです。

この一つでも該当するとよくないんですけど、
場合によっては、全て該当するCB塀も結構ありそうです。

なので。
古いCB塀を見かけたら、基本的には造り替えをするという
スタンスで計画をすることをオススメします。

参考にしていただけたら幸いです。

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