建築家・ナイトウタカシさんのブログ「デザイナーズ家具入門1」

デザイナーズ家具入門1

2025/08/17 更新

今日は、家具についてのお話になります。



家具って、家のインテリアで、その存在感がすごいんですよね。

なので。家づくりにこだわる方であれば、建物だけじゃなく、家具にもこだわると、よりいい住まいを実現できますよ。



その一つとしてぜひ知っておいてほしいのは、デザイナーズ家具の存在です



「名前は聞いたことがあるけど、詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。


でも、巨匠たちの家具を知ることは、暮らしの質を一段上げる近道とも言えます。



たとえば、チャールズ&レイ・イームズ。
アメリカのデザイン界を代表する夫婦デザイナーで、「イームズチェア」はあまりにも有名です。
中でも「ラウンジチェア&オットマン」は、座るという行為を、極上のくつろぎに変える名作。皆さんも目にしたことはあると思います。


ウォールナットの曲線と本革の柔らかさが、包み込むような座り心地を生み出します。



この椅子を置くだけでリビングの雰囲気が“格”を持ちはじめる。家具というより、空間の象徴になる存在です。



一方、デンマークのハンス・J・ウェグナーは「椅子の巨匠」と呼ばれています。
代表作「Yチェア」は、背もたれのやわらかなカーブとペーパーコードの座面が特徴。


手に触れたときの温もりや、腰掛けたときの安心感は、木と人との距離を縮めてくれます。


北欧の冬の長い暮らしの中で培われた「日常を豊かにするためのデザイン哲学」が、シンプルな形の中に息づいているのです。



こうしたデザイナーズ家具の魅力は、単なる見た目の美しさではありません。
そこには、素材の選び方、加工技術、座り心地や使い勝手への徹底した探究心が詰まっています。


そして何より、何十年経っても色褪せない普遍性があります。


実際、イームズやウェグナーの椅子は、今も新作として正規に製造・販売されており、中古市場でも高値で取引されています。



私はお客様に「家具は単なる生活道具ではなく、人生のパートナーです」とお話ししています。


巨匠たちの作品は、その言葉を証明してくれます。


毎日座る椅子や、手を置くテーブルが、自分の価値観や感性を育ててくれる。そう考えると、家具選びはただの買い物ではなく、暮らしの未来をデザインする行為になるのです。



デザイナーズ家具を一脚でも取り入れると、家全体の空気感が変わります。
それは、家づくりの設計図に最後の一筆を加えるようなもの。


あなたの空間に「物語」と「時間の深み」を与えてくれる存在になるはずです。

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