建築家・ナイトウタカシさんのブログ「子どもが巣立ったタイミングこそチャンス」
子どもが巣立ったタイミングこそチャンス
2025/09/07 更新
■ 家の使い方が変わる瞬間
子どもたちが独立して家を出ると、家の中にぽっかりと“空きスペース”が生まれます。
「2階の部屋は物置きになっている」「広すぎて掃除が大変」「使わない和室がある」…そんな声をよく耳にします。
今まで家族みんなでにぎやかに過ごしてきた家も、夫婦ふたりの暮らしに合わせていない間取りのままだと、使いづらさや不便さが目立ってきます。
このタイミングこそ、“暮らし方を見直すチャンス”なのです。
■ 暮らしの不満は「今」解決したほうがいい
築20年、30年と経つ家では、水回りや断熱、動線などさまざまな課題が出てきます。
そのまま先延ばしにしてしまうと、設備の老朽化や性能低下が進み、結果的に工事規模もコストも大きくなるケースが少なくありません。
さらに、家をどうするか考えるには体力も気力も必要です。
リフォームやリノベーションの打ち合わせは、思っている以上にエネルギーを使います。
50代のうちに手を打てば、心身に余裕をもって“理想の暮らし”を描けるのです。
■ 「夫婦ふたりの家」に最適化する
子どもが巣立った後の家は、夫婦ふたりの時間を楽しむために最適化できます。
たとえば――
使わない部屋をなくし、動線をコンパクトに
趣味やワークスペースをつくり、暮らしの質を高める
来客時に快適なゲストルームとして再活用する
住まいを“夫婦ふたりサイズ”に変えることで、毎日の快適さがぐんと増します。
同時に、断熱やバリアフリーを整えておけば、将来の安心も手に入ります。
■ 設計士と考える「これからの家」
大手ハウスメーカーやリフォーム会社の提案は、画一的で“選択肢が限られる”ことも少なくありません。
一方で、設計士と一緒に家を考えると、ライフスタイルや価値観に寄り添った柔軟な提案が可能です。
私たちナイトウタカシ建築設計事務所では、同世代の建築家として、夫婦ふたりの暮らしや将来の不安に寄り添いながら設計を進めます。
家族構成・趣味・生活習慣・将来設計まで丁寧にヒアリングし、“あなたらしい暮らし”を一緒に形にしていきます。
■ 今こそ“暮らし替え”のチャンス
子どもが巣立ったタイミングは、家族のライフステージが大きく変わる瞬間です。
その変化に合わせて家もアップデートすることで、これからの時間がもっと豊かに、もっと心地よくなります。
「今の家で、この先20年をどう過ごすか?」
その問いに向き合うことこそ、これからの暮らしを変える第一歩です。