建築家・ナイトウタカシさんのブログ「部分?全面リフォーム?迷ったら。。」

部分?全面リフォーム?迷ったら。。

2025/11/02 更新

■ 「そろそろ直したい」と思ったら
築20年以上の家では、水回りの老朽化や断熱性能の低下、段差の不便さなど、暮らしの小さな不満が積み重なってきます。


「お風呂が寒い」「キッチンが使いづらい」「そろそろ外壁を塗り替えたい」――そんなきっかけから、多くの人がリフォームを考え始めます。



でも実際に調べてみると、「部分リフォーム」「全面リフォーム」「リノベーション」など似た言葉が並び、どれが自分に合うのかわからない…。そんな声をよく聞きます。



では、部分リフォームと全面リフォームは、何が違うのでしょうか?

■ 部分リフォームは“今の暮らしを整える”
部分リフォームは、家の一部だけを改善する方法です。


たとえば、キッチン・浴室・トイレといった水回りの交換や、壁紙・床の張り替え、断熱窓の取り替えなど。
費用と期間を抑えながら、老朽化した部分を快適にできます。



メリットは、必要な部分だけ効率よく改善できること。
また、住みながら工事できるケースが多く、生活への負担も少ないのが特徴です。

一方で、間取りや配管など“構造に関わる部分”は大きく変えられません。
つまり、家の使い勝手そのものは大きく変わらないのです。


「これまで通りの生活を、少し快適に」が目的の方に向いています。

■ 全面リフォームは“暮らしを再設計する”
全面リフォーム(=リノベーション)は、家全体を一度スケルトン状態にして間取りや性能を根本的に見直す方法です。


耐震補強や断熱改修、配管の更新など、家の“中身”からつくり直します。

費用や工期は部分リフォームより大きくなりますが、

動線を整理して家事負担を減らす

ワンフロアで生活できるようにする

子どもが巣立った後の夫婦ふたりに合わせた空間にする

など、暮らし方そのものを変えられるのが大きな魅力です。

■ 違いは「目的」と「時間軸」
部分リフォームは“今の不便を解消するための修繕”。
全面リフォームは“これからの暮らしを見据えた再設計”。



つまり、目的と時間軸の違いです。


「まだこの家で長く暮らしたい」「将来の安心も備えたい」と思うなら、全面リフォームの方が結果的にコストを抑えられることもあります。

■ まとめ:暮らしに合った選択を
リフォームは「直す」だけでなく、「これからの暮らしを整える」ための手段です。
大切なのは、家の状態と、自分たちのこれからをセットで考えること。



ナイトウタカシ建築設計事務所では、同世代の視点から、無理のない改善計画を一緒に考えます。


「今の家をどう活かすか」「建て替えまで考えるべきか」――その判断こそが、暮らしの質を決める第一歩です。

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