建築家・ナイトウタカシさんのブログ「【奏響の家】音楽が当たり前にある暮らし」
【奏響の家】音楽が当たり前にある暮らし
2025/12/18 更新
音楽と聞くと、どこか「特別なもの」という印象を持たれる方が多いかもしれません。
発表会やコンクール、上達の成果が見える瞬間──。
もちろん、それらも音楽の大切な一面です。
けれど、ご家庭で音楽に向き合う時間の多くは、
もっと静かで、もっと日常的なものではないでしょうか。
何気ない平日の夕方、
宿題を終えたあとに自然と楽器に向かう時間。
誰かに聴かせるためではなく、
自分の気持ちを整えるために音を出すひととき。
音楽が“当たり前にそこにある”暮らしには、
数字や成果では測れない価値があります。
■ 1. 音楽は、心のリズムを整える存在
一日の中で、気持ちが落ち着かない瞬間は誰にでもあります。
そんなとき、音楽は言葉よりも先に
心のリズムを整えてくれることがあります。
音を出すこと、
耳を澄ますこと、
繰り返し指を動かすこと。
これらの行為は、
知らず知らずのうちに呼吸を深くし、
気持ちを今この瞬間に戻してくれます。
音楽が日常にあるということは、
心をリセットできる場所が家の中にある
ということなのかもしれません。
■ 2. 上手になること以上に、大切なもの
音楽教育というと、
どうしても「どれくらい上達したか」に目が向きがちです。
けれど、長く音楽に親しんでいるご家庭ほど、
続けられることそのものを大切にされています。
・疲れている日は短く
・気分が乗らない日は音を出すだけ
・調子の良い日は少し長めに
こうした“揺らぎ”を許せるのは、
音楽が特別なイベントではなく、
日常の一部として存在しているからです。
■ 3. 家族の中に生まれる、さりげないつながり
音楽が当たり前にある家では、
家族の関係にも小さな変化が生まれます。
・練習をしている音を聞きながら家事をする
・曲が終わると、自然と声をかける
・うまくいかない日も、そっと見守る
そこには、
「評価する」「干渉する」ではない、穏やかな関わりがあります。
音楽が、家族をつなぐ会話のきっかけになる。
それはとても静かで、やさしい価値です。
■ 4. 音のある環境が育てる、感性の土台
毎日の暮らしの中で音に触れていると、音楽は“技術”よりも先に
感性として体に染み込んでいきます。
音の強弱、間の取り方、余韻。
それらを自然に感じ取る力は、将来どんな道に進んだとしても、
人の話を聞く力や、表現する力につながっていきます。
音楽が当たり前にある暮らしは、目には見えないけれど、
確かな“感覚の土台”を育ててくれるのです。
■ 5. 最後に──
音楽のある暮らしは、
特別な家庭だけのものではありません。
高い目標や明確な成果がなくても、
音に向き合う時間が自然に流れていること。
それだけで、暮らしの質は少しずつ変わっていきます。
音楽が日常に溶け込むことで、
家はただ過ごす場所ではなく、
気持ちを整え、家族の時間を育てる場所になる。
そんな価値を、
これからの家づくりの中で
大切にしていけたらと思います。
お子さまの音楽と家族の暮らし、まとめて考える家づくり。
防音室を“つくる”だけじゃない。
音楽のプロと建築のプロが一緒だからできる、新しい住まいの形。
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