建築家・ナイトウタカシさんのブログ「日当たりが良いだけでは安心できない理由」

日当たりが良いだけでは安心できない理由

2026/01/31 更新

家づくりを考えるとき、

「日当たりが良い土地がいいですよね」

そうおっしゃる方は、とても多いです。



たしかに
明るいリビング
大きな窓から差し込む光

それだけで
少し未来が明るく感じられるものですよね。

 

でも
現地を歩いていると、

「日当たりが良い」という条件だけでは
安心できないことも、少なくありません。

 

光が入っている ――

それは事実なのですが、



その光が
「どこから入っているのか」

「どの時間帯に強くなるのか」

「窓の外には、何が見えているのか」



そういったことは
数字やスペックの中には表れてこないからです。

 

例えば、

南からたくさん光が入る土地でも、
向かいに大きな道路があれば

窓を大きくするほど
視線も室内に入りやすくなります。

 

すると
レースカーテンを閉めっぱなしになり、

「日当たりは良いはずなのに、暗い家」

になってしまうこともあります。

 

あるいは、

午前中は明るいけれど
午後は建物の影が長く伸びて

夕方のリビングだけ
急に冷えてしまう土地もあります。

 

「日当たりが良い」

その一言の裏側には、

季節や時間によって
まったく違った表情が隠れています。

 

設計の立場からいうと、

光の量よりも
光の“質”をどう整えるか

そのほうが
暮らしに大きな影響を与えると感じています。

 

まぶしすぎる光は
心を落ち着かなくさせることもありますし、

柔らかく回り込む光は
静けさをつくってくれることもあります。

 

だからこそ、

「日当たりが良いから安心」

ではなく、

 

この光の入り方で
ここに暮らしたとき、

自分たちは
どんな時間を過ごすだろう?

 

そんなふうに
一度、想像してみてほしいのです。

 

条件としての「明るさ」ではなく、
暮らしとしての「心地よさ」。

 

その違いに気づけたとき、
土地の見え方は少し変わってきます。

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