建築家・ナイトウタカシさんのブログ「全員が100点を取らなくていい理由」
全員が100点を取らなくていい理由
2026/03/24 更新
家づくりの話し合いをしていると、
どこかで
「全員が満足する形」を
目指したくなります。
誰も我慢しない。
誰も不満を残さない。
全員が100点。
理想のように聞こえます。
けれど、
本当にそれは
必要でしょうか。
家は、
複数の価値観が
重なり合う場所です。
広さを求める人。
静けさを求める人。
効率を重視する人。
すべてを
同時に最大化することは、
簡単ではありません。
どこかで、
優先順位が生まれます。
そのとき、
全員が100点を目指すと、
話し合いは
少し苦しくなります。
譲れないものが増え、
調整が難しくなる。
むしろ、
目指すのは、
全員が80点で
納得できる形。
誰か一人が
100点で、
誰かが50点になるより、
全員が
大きな不満を持たないことのほうが、
長い暮らしには向いています。
家は、
住み続ける場所。
完璧な一瞬の満足より、
日々の小さな納得の積み重ね。
「これでいいよ」
その言葉が、
無理のない表情で
言えるかどうか。
それが大切です。
100点を目指すと、
減点方式になります。
足りない部分が
目につきやすくなる。
けれど、
少しの余白があれば、
暮らしの中で
自然に馴染んでいくこともある。
家づくりは、
競技ではありません。
点数をつけるための
作業ではない。
ときには、
少し譲る。
ときには、
少し譲られる。
その往復の中で、
関係性も
少しずつ整っていきます。
全員が100点を
取らなくていい。
大切なのは、
全員が
この家で暮らしていけると
感じられること。
完璧より、
持続可能な納得。
その視点が、
家づくりを
やわらかく、
長く続くものにしてくれるのだと
感じています。
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