建築家・ナイトウタカシさんのブログ「初めての図面で、見てほしいポイント」
初めての図面で、見てほしいポイント
2026/04/15 更新
はじめて図面を受け取ると、
少し身構えてしまうことがあります。
これが自分たちの家になるのか。
そう思うと、
どこを見ればいいのか、
迷ってしまう。
広さは足りているか。
部屋の数は合っているか。
間違いがないかを、
確かめたくなる。
それも大切です。
けれど、
最初の図面で見てほしいのは、
もう少し
別のところにあります。
まずは、
数字や細かな寸法ではなく、
全体の流れ。
どこから入り、
どこへ抜けていくのか。
家の中で、
どう移動していくのか。
その流れを、
ゆっくりと追ってみる。
次に、
場所ごとの感覚。
ここに立ったとき、
どんな景色が見えるのか。
どこに光が入りそうか。
どこで落ち着けそうか。
まだ想像の段階で構いません。
「なんとなく、いい」
「少し気になる」
その感覚を、
そのまま拾っていく。
また、
部屋単体ではなく、
空間同士のつながりにも
目を向けてみる。
リビングと外との関係。
キッチンとダイニングの距離。
それぞれが、
どう関係しているのか。
図面は、
部分の集まりではなく、
関係の集まりです。
最初から、
細かく判断しようとしなくていい。
むしろ、
一度少し引いて、
全体の雰囲気を
感じてみる。
好きかどうか。
しっくりくるかどうか。
その直感も、
大切な手がかりになります。
違和感があれば、
そのままにしておく。
無理に理由を探さなくてもいい。
あとから、
少しずつ見えてくることがあります。
図面は、
答えではなく、
対話を深めるための
きっかけです。
どう見るかによって、
そこから生まれる言葉が
変わっていきます。
最初の図面では、
正しさよりも、
感じ方に目を向けてみる。
その一歩が、
これからの設計を
より自分たちらしい方向へと
導いていくのだと
感じています。























